この古びたホテルが ” 異次元空間 ” への入り口です
この記事でわかること
- アトラクション「トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー(パリ)」の基本データやトリビア
- 混雑を回避するコツ
- このアトラクションの見どころ&おすすめポイント
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海外ディズニーパーク&リゾート情報の総合ウェブメディア「ワールド・オブ・ディズニー ‐ World of Disney ‐ 」が、パリのディズニーについて ” 独自 ” の視点に基づく「リアルな情報」「裏ワザ」「攻略法」を全力でご紹介したいと思います★
パリ版はオリジナル(フロリダ版)に準拠しています
トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー(The Twilight Zone Tower of Terror)は、海外の人気SFドラマ「トワイライト・ゾーン」の世界観をテーマとしている、フリーフォール型のライド・アトラクションです。
追記
2019年9月10日より「戦慄の新次元(The Twilight Zone Tower of Terror - A New Dimension of Chills)」としてリニューアル・オープンしています。従来版とは異なるストーリーを背景とし、エフェクトやドロップ・シークエンス等も独自の展開となっています。
アトラクションのデータ
トワイライト・ゾーン・タワー・オブ・テラー(The Twilight Zone Tower of Terror)
- 所要時間:約3分
- アトラクションタイプ:ドロップ&ダークライド(ビッグ・スリル)
- エリア:プロダクション・コートヤード(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
- 開始日:2007年12月22日
- 混雑状況:★★★★☆
- ファストパス:〇
- シングルライダー:✕
パリ以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
ウォルト・ディズニー・スタジオの「トワイライト・ゾーン」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー(カリフォルニア)
- ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー – ミッション:ブレイクアウト!(Guardians of the Galaxy – Mission: Breakout !)
- ディズニー・ハリウッド・スタジオ(フロリダ)
- トワイライト・ゾーン(The Twilight Zone Tower of Terror)
- 東京ディズニーシー
- タワー・オブ・テラー(Tower of Terror)
パリ版は ” トワイライト・ゾーン ” をテーマとしています
あの夜に消えた5人の写真も飾られています
トワイライト・ゾーン(The Twilight Zone)とは、米国のCBSにて放送(1959~1964)されていた、超常現象やミステリーを題材とする、大人気テレビ番組のシリーズです。
この作品に基づくパリ版の ” タワー・オブ・テラー ” は、以下のストーリーがアトラクションの背景となっています。
1939年のある嵐の夜、ハリウッド・タワー・ホテル(The Hollywood Tower Hotel)のエレベーターに乗り込んだ5人の人間が、ホテルに雷が直撃した瞬間に異次元空間へと迷い込み、突如として姿を消してしまった…。
TDS版(シリキ・ウトゥンドゥの呪い)とは異なったストーリーを展開しているため、” トワイライト・ゾーン ” は全く別のアトラクションとして楽しめます。
混雑状況について
混雑状況は割とムラがあります
待ち時間/混雑する時間帯など
パーク内において、比較的、待ち時間の長いアトラクションのひとつとなっています。
待機時間の目安としては、平日は30~45分、休日で60~90分程度といったところでしょうか。混雑日には120分を越えることも。
一時的に混雑が緩和される時間帯(ショーやパレードの開催中、など)もあるようです(その場合の目安は「15~30分」程度)。どうしてもスタンバイで並ぶ場合には、朝イチの他、そういったタイミングを狙ってみるのも良いでしょう。
ファストパスには対応しているの?
終日発券されないことも珍しくありません
ファストパスの対象となっているアトラクションです。
トワイライト・ゾーンは大変人気が高く、ファストパスの発券はすぐ(多くの場合「お昼前」には)終了してしまいます。
故、早めかつ計画的に取得されることをおすすめします。
また、平日や閑散期にはファストパスが発券されないこともあります。
私たちが訪問した日(平日)は、終日15~30分程度の待ち時間であったため、ファストパスは発券していませんでした。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。
体験レポート
今回の訪問では計2回体験してきました
それでは、ウォルト・ディズニー・スタジオのアトラクション「トワイライト・ゾーン(タワー・オブ・テラー)」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
ハリウッド大通り(Hollywood Boulevard)のランドマークです
1939年のある嵐の晩に起こった不可思議な事件以降、手入れが行き届いていない、廃れたホテルがこのアトラクションの舞台となっています。1950年代のダウンタウン(カリフォルニア)では「ハリウッド・タワー・ホテル(a.k.a. Tower of Terror)」のような建築スタイルがスタンダードだったようです。
どのくらい高いのかというと…
公式の記録によると、建物の高さは「55m」とのこと。TDSの ” タワー・オブ・テラー ” は高さが「59m」なので、パリ版の方が若干、低めです。
ちなみに、カリフォルニア版は「56m」、フロリダ版は「60m」を越えているので、パリのタワー・オブ・テラーが最も低い ” 高塔 ” ということになりますね。
Qラインについて
ホテルの左側にQラインが設けられています。TDSと比べると外部のQラインは短めで、よほど混雑していない限り、すぐに内部へと入場できます。
内部はどうなっているの?
ホコリや蜘蛛の巣に覆われたフロント・デスク
正面エントランスからホテルの中へと入ると、豪華な調度品や煌びやかなシャンデリア、絵画の数々を観賞することができます。そのどれもが優美なインテリアではあるのですが、ホコリをかぶっているため、ホテルとしての機能を果たさなくなってから、だいぶ歳月を経ていることが判ります。
このカードゲームをやっていた人々は、いずこへ…
ロビーには半分しか飲まれていないティーカップやゲームの途中で放置されたままのトランプカードなど、ついさっきまでそこに ” 人が存在していたか ” のような状態で止まっています。
トワイライト・ゾーンはすでにここから始まっている…!?
この場所に留まっていると、まるで時間が捻じ曲げられた空間に足を踏み入れてしまったかのような、不思議な感覚に陥ってしまいます。
プレショーがあります
この先に待つライブラリーでホテルの秘密が明かされます
本編が始まる前に、まず、プレショーを観賞します。
レセプション・デスクを過ぎると、クラシカルな雰囲気の「図書室」へと案内されます。
ドアが閉まると暗転。雷鳴が聞こえたかと思うと、古びたテレビに電源が入り、画面の中には一人の男性が登場します。
あの夜の悲劇の現場はこちらです
1939年のある嵐の夜、このホテルで5人の人間が謎の失踪を遂げた…。
男性は、このホテルで起こった ” 超常現象 ” について、淡々とした口調で語りだします。そして男はこう続けます。
もし、あなたがあの5人と同じ末路を辿りたいというのなら、私が案内しましょう。さあ「トワイライト・ゾーン」へ ―。
と…。
ちなみに、プレショーで流される映像はリメイク前のカリフォルニア版と同じ内容となっています。フランス語に吹き替えられていますが、英語の字幕がついています。
待機室にて
ここまで来ると、乗り場まではあと少しです
プレショーに続いて案内されるのは薄暗い ” ボイラールーム ” です。お客さんをこんなところに連れてくるなんて、ホテルのサービスとしてはひどいものですね(笑)。
しかしながら、トワイライト・ゾーンへとつながる ” 秘密のエレベーター ” はこの場所にしか存在しないため、兎にも角にも、ゲストはその怪しげな昇降機を目指すしかありません。
しばらく道なりに進んでいくと、ライドの乗り場が見えてきます。
ライドはもちろん ” 業務用のエレベーター ”
いわくつきのエレベーターへ
ゲストはお馴染み ” 業務用エレベーター型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。ひとつのエレベーターにつき定員は22名(7名/2列 +8名/1列 ※ 最後部)。シャフトは全部で3つ。6台のエレベーターが稼働しています。
さあ、” トワイライト・ゾーン ” の世界へ!
サヨウナラ~
ベルボーイ姿のキャストさんに案内され、座席へと向かいます。安全確認をしたにもかかわらず、彼(ベルボーイ)は、何故かこのエレベーターに乗ることを頑なに拒否します(笑)。
彼に「グッドバイ」と告げられると、扉は閉じ、内部には不気味な声のナレーションが響き渡ります。
あなたは今、奇妙な世界への旅人となった。行き先は誰にも分からない。ただひとつ言えることは、あなたがこのホテルの長期滞在者として名簿に記載されている、ということだけだ…。
ナレーションが終わると、エレベーターは最上階を目指して、ゆっくり、ゆっくりと昇っていきます…。
上昇中、2つの階で止まります
チーン
他のディズニーパークの「タワー・オブ・テラー」と同様、上昇の途中で2ヶ所、停止するフロアがあります。
1つ目は、自分自身の姿が鏡のように反射するフロアです。この世の自分とおさらばするための階となっています。
2つ目は、あの運命の夜に姿を消した5人の姿(幽霊)と対面するフロアです。こちらの階では、あの謎の真相が明らかにされます。
その後、さらに上昇していくと…
突然のドロップ!
や、や、ちょっ、ちょっと待ってもらえる!?
パリ版の「タワー・オブ・テラー」では、合計「3回」落下します。
ドロップ・シークエンス(落下パターン)は、TDSバージョンとは異なっています。
落ち方も荒々しく、かなりワイルド。” 雑な乗り心地 ” は、パリ・ディズニーあるあるです(笑)。
落下時のイメージ(ライドフォトより)
東京ディズニーリゾート(東京ディズニーランド/東京ディズニーシー)のアトラクションの乗り心地がいかに快適であるか、そして、我が国の設計&建築基準が厳格なものであるか、異国の地にて ” タワー・オブ・テラー ” に乗ることで、知ることとなります(笑)。
恐怖のあまり…
温もりを感じました(笑)
トワイライト・ゾーンの乗車時(2回目)、隣の席には上品な感じの女性(マダム)が座っていらっしゃったのですが、最初のドロップ時、あまりの恐怖からか、私の手をギュっと握り締めてきました(笑)。
その後、2回目も3回目の落下も、私の手を放さず(笑)。
アトラクションの体験後、そのマダムには
「思いがけずあなたの手をつかんでしまって、ごめんなさいね」
と言われました。
私は気にするどころか、むしろ、怖くて手を握ってくるなんて、なんてお茶目でかわいい人なのだろうと、とても微笑ましい気持ちになったので、
「大丈夫ですよ~。怖かったですよね」
とお伝えしました。
ライドフォトにも対応しています
パリの思い出をフォトパスで残そう
トワイライト・ゾーンは「ライドフォト」の対象アトラクションとなっています。
ライドフォトというのは、アトラクションの体験中に撮影される写真のことです。東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」やディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」でもお馴染みのサービスですね。
ちなみに、” ドロップ(1回目)” のタイミングでライドフォトの撮影があります。
しっかり笑顔で臨み、思い出の1枚を残しましょう(笑)。
フォトパス+はライドフォトの販売店舗にて購入できます
ちなみに、ライドフォトはアトラクションの出口付近に隣接するショップ「タワー・ホテル・ギフト(Tower Hotel Gifts)」にて購入可能となっています。
店舗カウンターにて、ライドフォト購入の旨と該当の画像 No. を店員さんに伝えるだけでOKです。
受け取りまでの所要時間は、余程混雑していない限り「5分」程度といったところでしょうか。
また、ディズニーランド・パリではプロのカメラマンによる写真撮影サービス「ディズニー・フォトパス(Disney PhotoPass)」を提供しています。
定額料金でライドフォトをたくさんコレクションできるおすすめのサービスです。
幻のアトラクション ” ガイザー・マウンテン ” とは!?
タワー・オブ・テラー(TDS)
ディズニーランド・パーク(パリ)のフロンティアランドには、かつて、フリーフォール型のライド・アトラクションが導入される、という計画(1996年頃)があったそうです。
その名は「ガイザー・マウンテン(Geyser Mountain)」。
ちなみに、ガイザーとは ” 間欠泉 ” のことです。
間欠泉の噴出エネルギーにより、ライドが急上昇、急降下するという激しいアクションを伴った、スリルマシンが建設される予定だったとのこと。
トワイライト・ゾーン(DCA)
ことの発端は、すでにウォルト・ディズニー・ワールド(フロリダ)にて大成功を収めていたモンスター・アトラクション「トワイライト・ゾーン(The Twilight Zone Tower of Terror)」を、異なるコンセプトでパリに輸出したい、という思いにあったようです。
残念ながら、いくつかのアクシデントや財政状況の悪化が重なってしまい、” ガイザー・マウンテン ” の開発は白紙に戻ってしまいましたが、フロリダ版の複製が、カリフォルニア(2004)とパリ(2007)、それぞれのパークに導入されることとなりました。
ガイザー・マウンテンの候補地
現在も「ガイザー・マウンテン」が建設される予定だったエリア(ファントム・マナーとビッグサンダー・マウンテンの間)には、間欠泉のゾーンが残されています。
プロダクション・コートヤードにそびえるトワイライト・ゾーン
時を経て、形を変えて、パリの地に誕生したこの高塔を、あえて ” ガイザー・マウンテン ” と呼んでみたくなるのは、私だけでしょうか。
パリで ” 6人目 ” の犠牲者とならないように...
この存在感が何とも言えない
今回は、ウォルト・ディズニー・スタジオのアトラクション「トワイライト・ゾーン(タワー・オブ・テラー)」についての体験レポートをお届けしました。
パリ版のタワー・オブ・テラーは「トワイライト・ゾーン」を背景としているが故に、” シリキ・ウトゥンドゥの呪い ” とはまた違った趣が感じられるアトラクションとなっています。テーマのみならず、落下パターンや演出も異なっているため、新鮮な気持ちで楽しめるのではないでしょうか。
この古びたホテルに今も潜んでいる、奇妙で恐ろしい ” 異次元空間 ” を、是非、パリで体験してみてはいかがでしょうか。
パリ・ディズニーへのご旅行を計画中の方へ
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