TDRに新たな優先入場案内システムが誕生しました
この記事について
今回は、東京ディズニーリゾートの優先入場案内システム「ディズニー・プレミアアクセス」についてご紹介したいと思います。「対象アトラクション」「価格」「購入の手順」はもちろんのこと、「使い方」「注意事項」「疑問点」など、訪問する前に知っておきたい情報や知識について、分かりやすく解説いたします。
追記
- DPAに新ナイト・エンタテインメント「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」の特設鑑賞エリアが加わりました。
ソアリンやトイマニに短時間で乗れる裏ワザ(!?)です
ディズニー・プレミアアクセス(Disney Premier Access|略称:DPA)とは、東京ディズニーリゾートにおいて導入されている、優先入場案内システムのひとつです。アトラクションをはじめとした施設等の体験時間や入場時刻をあらかじめ指定することのできる、有料のサービスとなっています。
DPAは「公式アプリ(東京ディズニーリゾート・アプリ)」にて取得できます。
アプリのダウンロードは【こちら】から
ディズニー・プレミアアクセスの対象アトラクション
待ち時間の長い人気アトラクションを中心に導入
ディズニー・プレミアアクセスの対象アトラクション/エンタテインメントは、東京ディズニーランドで「3種」、東京ディズニーシーで「5種」となっています(2023年2月時点)。
東京ディズニーランド
アトラクション
- 美女と野獣 “ 魔法のものがたり ”(¥2,000/回)
- スプラッシュ・マウンテン(¥1,500/回)
- ベイマックスのハッピーライド(¥1,500/回)
東京ディズニーシー
SP同様「トイマニ」も対象となっています
アトラクション
- ソアリン:ファンタスティック・フライト(¥2,000/回)
- トイ・ストーリー・マニア!(¥2,000/回)
- タワー・オブ・テラー(¥1,500/回)
- センター・オブ・ジ・アース(¥1,500/回)
エンタテインメント
- ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~(¥2,500/回)
日によって鑑賞エリアが異なります
ホテル&パーク・ゲートウェイ前は定番の鑑賞エリアですね
ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~、の特設鑑賞エリアは、
- エントリー受付の当選者(緑エリア)
- ディズニー・プレミアアクセスの購入者(青エリア)
- 東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージ対象者(ピンクエリア)
以上、3パターンに分かれています。
鑑賞エリアA
鑑賞エリアB
公演日により、上記、鑑賞エリアは変更されます。
傾向としては、
- 平日:鑑賞エリアA
- 休日または混雑予想日:鑑賞エリアB
となっているようです。
※【こちら】のページにて鑑賞エリアのカレンダーおよびMAPの確認ができます。
ビリーヴ!のDPAは ” 一瞬 ” で売り切れ!?
TDSの新たな ” 風物詩 ” となりました
東京ディズニーシーの新ナイト・エンタテインメント「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス」は、非常に人気の高いショーのひとつとなっているため、DPAに割り当てられた分の鑑賞エリアは、開園直後にソールドアウトになることもしばしば…。
エントリーの抽選にも外れてしまったぜ…
万一、売り切れてしまった場合は ” 自由鑑賞エリア ” にてショーを観ることになりますが、開催間近(1時間前くらい)になると、そちらのエリアでさえ、規制の対象となってしまいます。
故、良好なロケーションを確保するためには、数時間前から自由鑑賞エリアにてスタンバイする必要がありそうです。
TDRを心から堪能できる ” 夢のようなプラン ” があります
確実に「ビリーヴ!」を鑑賞されたいという方は、東京ディズニーリゾートの公式宿泊プラン「東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージ」という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
リドアイルは ” バケパ ” の鑑賞エリアのひとつ
圧倒的な ” 良席 ” で、落ち着いてショーを鑑賞できるプランも複数、用意されています。
是非、” バケパ ” を利用して、あの心を揺さぶる、最高のナイト・エンタテインメントを体験してみてはいかがでしょうか。
簡単!3ステップで ” DPA ” を購入できます!
早速、DPAを購入してみよう!
TDR版のプレミア・アクセスは【公式アプリ】から簡単に購入できます。
主な手順は、
- STEP 1:アプリのダウンロード&アカウント登録
- STEP 2:パーク入園後、アプリを起動
- STEP 3:画面の指示通りに操作を進めてDPAを購入
以上、3ステップとなっています。
それでは、購入の流れについて、具体的に紹介していきたいと思います。
STEP 1:アプリのダウンロード&アカウントを登録する
スマホから簡単に登録できます
まずは、公式アプリ(東京ディズニーリゾート・アプリ)のダウンロード&アカウント登録から始めます。
時間&電池の節約にもなるので、事前にご自宅などで済ませておきましょう。
アプリのダウンロードは【こちら】から
STEP 2:パーク入園後、アプリを起動
デバイスのGPSを ” オン ” にするのをお忘れなく
パークのメイン・エントランスを抜けると、デバイスのGPS機能により、ゲストがパーク内にいることが認識されるため、その後であればアプリにてプレミア・アクセスの購入作業ができるようになります。
STEP 3:画面の指示通りに操作を進めてDPAを購入
アプリの操作は慎重に
今回は「ソアリン:ファンタスティック・フライト」のプレミア・アクセスを購入するというケースにて説明したいと思います。
(1)公式アプリを起動する
” DPA ”と書かれた「リング」のアイコンが目印です
東京ディズニーリゾートの公式アプリを起動し「プラン」内の「ディズニー・プレミアアクセス」をタップ(押下)します。
(2)パークチケットの認証
「確定」ボタンは「スキャン」の下にあります
購入する全員分のチケットを選択し、下部の「確定」ボタンをタップします。紙チケットの場合は、画面中央の「スキャン」を押下し、パークチケットの二次元コードをスマホのカメラレンズにかざしてスキャン(読み込み)します。
(3)希望施設の選択
将来的に対象施設は増えていくことでしょう
購入を希望する施設(アトラクションなど)を選択(施設名をタップ)します。
(4)時間の選択
DPAの消化タイムは「1時間」の猶予があります
希望時間を選択し、チェックをいれます。その後「次へ」をタップ。
※ 購入ができない時間は「取得できません」というメッセージが表示されます。
(5)パスの取得
「確定」ボタンは「内容確認ページ」の下にあります
購入前に「希望施設名」「金額」「利用時間」「取得数」などを確認し、その後「確定」をタップします。
続いて、クレジットカード決済の画面へと切り替わるため、以下の内容を入力していきます。
カード情報
- カード番号
- クレジットカードの名義人
- 有効期限
- セキュリティコード
入力後「確定」を押下。
手続き後は受付の変更やキャンセルは不可となっているため、内容をしっかり確認してから申し込むようにしましょう。
対応している決済方法(クレジットカードなど)
- JCB/Visa/Mastercard/American Express/Diners/Orico/三菱UFJニコス
※「Orico」および「三菱UFJニコス」は、「JCB」「Visa」「Mastercard」「American Express」のブランドマークがついているカードのみ利用可能。
※ デビットカードやプリペイドカードの利用は不可。
(6)購入内容の確認
こちらの画面が出たら手続きは完了です
購入後「施設名」「利用時間」「取得数」が反映されているか確認しておきましょう。
画面上の「パス表示」をタップすると、入場に必要な「二次元コード」が表示されます(利用可能時間までは二次元コードは非表示となっています)。
購入後のDPAの画面はこんな感じになっています
DPAの画面には、二次元コードの他、「施設名」「利用時間」「ニックネーム」「パークチケットの識別番号」が表示されています。
ちなみに「スタンバイパス」と同じ絵柄となっていました。
使い方について
時間には余裕を持ってエントランスへ
それでは、実際にプレミア・アクセスを使用するためにはどのような手順、流れとなっているのか、注意事項も含め、具体的に紹介していきたいと思います。
スキャナーにかざして入場
旧ファストパスのレーンを利用しています
施設利用の入場口は「プライオリティ・アクセス・エントランス(旧ファストパスのエントランス)」となっています。
スタンバイパスと同様、施設へ入場するためには、モバイルアプリに表示される「二次元コード」の提示が求められます。
利用時間になると、購入したプレミア・アクセスの画面に二次元コードが表示されます。そちらをエントランス前に設置されているスキャナーにかざすことで入場が可能となります。
スマホの画面が暗いとスキャナーが反応しないこともあるため、かざす際は明るい状態にしておきましょう。
これだけ快適になります
施設右側の通路を進み…
先に見える扉の中へと入ります
絵画が飾られた階段を下りて…
さらに下りると、その先には…
あの ” オベリスクの間 ” へとあっという間です(笑)
DPAを利用することで、プレショー・ルームの直前まで一気に辿り着くことができます。故、ファストパスを発券していた時代より、ストレスフリーな状態でアトラクションを体験することが可能となっています。
長蛇の ” スタンバイの列 ” を横目に…(in 上海ディズニー)
上海ディズニーの「カリブの海賊」にDPAを使って入場した時にも同じようなことを感じましたが、この快適さに慣れてしまうと、並んで待つ、というスタイルには戻れなくなってしまいそうです(笑)。
注意事項
DPA購入&使用時の注意点を、以下に列挙します。準備が必要なものもあるため、パークに入る前に確認しておきましょう。
充電は十分に
デッド・バッテリーは悲劇的!!
DPAの購入&使用には、スマホのモバイルアプリを立ち上げる必要があるため、安定した通信環境と電池残量の確保が重要です。GPSをONにしておくと電池が消耗しやすいため、スマホの電池がなくならないよう、モバイルバッテリーの準備はお忘れなく。
プレミア・アクセスは売り切れることも…
ソアリンは「2時間」越えの待ち時間もザラにあります…
プレミア・アクセスといえども、発行数には ” 上限 ” があります。入場者数の多い休日を中心に、ソールドアウトになることもしばしば…。
※ 発行状況は、公式アプリにて確認できます。
ディズニー格言のひとつ ” いつまでもあると思うな「DPA」と「金」” の精神を忘るべからず、パークが混雑していると感じたら早めに購入しておくといった判断も時には必要です(笑)。
その他の疑問にお答えします
新しいシステムが導入されると、これまでにはない疑問が生まれるものです
続きまして、プレミア・アクセスにおける「よくある質問」や「疑問」について、お答えしていきたいと思います。
スタンバイパスと何がどのように違うの??
名前が違うだけじゃないの??
ディズニー・プレミアアクセスとは、ひとことで言えば「有料版のファストパス」のようなもの。優先入場を目的としており、待ち時間が短縮されるシステムという点が、列に並ぶ時間を指定する機能に限定された「スタンバイパス」とは異なっています。
入場は保証されているの??
ソアリンには絶対乗りたいんですよ~
プレミア・アクセスは、施設の入場を保証するものではありません。システム調整や天候等々により、予告なく運営を中止することもあるようです。その場合、OLC側の責により中止した場合に限り、振替措置などを行うとのこと。
指定時間が過ぎてしまった場合はどうなるの??
そこを何とかお願いしますよ~
施設を利用することができなくなります。指定された時間に遅れないよう、早めにプライオリティ・アクセス・エントランス前へ到着しておくようにしましょう。
プレミア・アクセスは日に何度も購入できるの??
おっ!「トイマニ」まだ買えるんじゃ~ん
プレミア・アクセスの購入は「施設」または「時間」の選択画面にて「取得できません」という文言が表示されていなければ、再度購入することが可能です。
但し、先に購入した施設を利用した後のみ、再購入が可能となります。
ちなみに運営状況により、プレミア・アクセスを実施しない日や時間帯もあります。その場合は、従来どおり「スタンバイ」にて、列へ並ぶことになります。
クレジットカードを持っていないのですが…
やらかしてしまった…
クレジットカードや公式アプリを持っていない場合は「メインストリート・ハウス(東京ディズニーランド)」または「ゲストリレーション(東京ディズニーシー)」にて購入可能です。
ちなみに、支払い方法問わず、自己都合による購入後の対象施設、利用時間の変更、キャンセル、返金、等々は不可となっています。
また、不正転売等、他人に譲渡することもできません(有償無償を問わず)。その場合、無効処理の措置が取られるとのこと(もちろん、返金も実施しません)。
DPAは新定番となるのか!?
ソアリンの待機列はミステリアスアイランドにまで伸びています(2022年)
かねてより私は、東京ディズニーリゾートでも将来的に「ディズニー・プレミア・アクセス」が導入されるのではないか、エントリー受付やスタンバイパスの導入が、その布石となっているのではないか、と、当ウェブサイトの記事にて言及してきました。
晴れて予想が的中(!?)し、この素晴らしい制度が「TDR」に誕生したことは、大変喜ばしいニュースだと思っています。
DLPの ” クラッシュ・コースター ” もDPA対応に!
私の予想が的中したというよりは、海外の状況に鑑みても、こうなることは大体、予測できていました。
ちなみに、TDR版とは若干運用システムが異なりますが、DPAそのものは「ディズニーランド・パリ」および「上海ディズニーリゾート」でも導入されています。
また、米国においては購入型の優先入場案内システムとして「ディズニー・ジーニー・プラス(Disney Genie +)」というサービスを導入しています。
つまり、こういった優先入場の ” 有料化 ” というのは、グローバルな視点で見ると、ごくスタンダードな流れになっていると言えるのです。
効率化は重要ですね
本制度は、単に、長時間並ぶのはイヤだ、というゲストのみならず、
- 訪問日程が限られている
- その中で、より多くのアトラクションを体験したい
といった、遠方から来られる方々には、嬉しいサービスのひとつとなっているのではないでしょうか。
とりわけ、海外ゲストのニーズは高いと考えられるため、今後のインバウンド戦略という観点においては、的確なタイミング&制度の導入だったと言えるでしょう。
上海では絶対乗りたいアトラクションが目白押し!
そのためには、ディズニーホテルのサービスとして新たに加えられた「宿泊者特典のファストパス」に加え、上海ディズニーで実施しているような「プレミア・アクセス・セット(※)」の導入も、検討の余地があるのではないかと考えています(個人的な ” 願望 ” も含む(笑))。
補足(※)
プレミア・アクセス・セット:複数の施設で構成された、ディズニー・プレミア・アクセスのパッケージ商品のこと。
快適にパークを過ごす方法は、永遠の ” プロブレム ” ですね
ちょっとパラドキシカルな話にはなりますが、優先入場システムが不要になるほど入場者数を抑えてみる、という戦略はいかがでしょうか。
それでもなお、ゲストが集中するようなアトラクションには「DPA」を導入し、買いたい人は買う、買いたくない人は並ぶ、という選択肢を作ることは、パークをより快適化させることに繋がるのでは、と考えています。
そういった意味においても、パークチケットの値上げ、DPA対象アトラクションの追加といった変革は、個人的には賛成しています(TDRは海外のパークと比較しても、まだまだ割安なチケットなので…)。
DPAを適宜活用してTDRを楽しもう!
新たなる画期的システムの到来を心から歓迎します
今回は、東京ディズニーリゾートに導入された新システム「ディズニー・プレミアアクセス」についてのまとめ記事をお届けしました。
DPAは、時間の節約、効率化という意味において、大変魅力的な制度ではありますが、わざわざお金を払ってまで優先入場の権利を得たいとは思わない、という方も中にはいらっしゃると思います。本制度はあくまでも選択肢のひとつでしかないため、自身の価値観が合致した場合にのみ利用すれば良いと、私は考えています。
満を持して「DPA」も導入されたことですし、さて、次の一手は、いよいよ「ライトニング(仮)」でしょうか!?