待望の ” 美女と野獣 ” のミュージカルが開幕しました!
この記事について
今回は、劇団四季の最新ミュージカル『美女と野獣』についてご紹介したいと思います。新演出版の「ストーリーライン」や舞台(オリジナル)版との「相違点」はもちろんのこと、劇場の「混雑状況」や「公演グッズ&限定アイテム」など、観劇する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 観劇レポート ” と共にお届けいたします。
あの愛の物語が、今、始まる…
ミュージカル『美女と野獣(Disney's Beauty and the Beast)』は、1991年公開の同名長編アニメーションを基に舞台化されたディズニーの演劇作品です。
日本においては、2022年10月23日より「劇団四季(※)」が ” リニューアル版 ” として本作品を演じています。
補足(※)
劇団四季(げきだんしき):演出家「浅利慶太」らが中心となって創設した日本を代表する劇団。浅利氏がプロデュースする「劇団四季オリジナルミュージカル」や「ストレートプレイ」の他、ブロードウェイやディズニーといった商業演劇なども、数多く上演している。
基本情報
【舞浜公演】美女と野獣(Disney's Beauty and the Beast)
- 所要時間:約2時間25分(1幕:80分/休憩:20分/2幕:45分)
- 劇 場:舞浜アンフィシアター(浦安)
- 期 間:2022年10月23日~ ※ ロングラン上演。
場所について(Google マップ)
※ 情報は2022年10月時点のものです。
美女と野獣について
ミュージカルの本場、ブロードウェイにて上演
ミュージカル『美女と野獣』は、1993年11月、米国テキサス州ヒューストンの「ミュージック・ホール」にて初演を果たし、その後、公演場所をニューヨークのブロードウェイ(パレス・シアター)に移設。46回のプレビューと5,461回の公演の後、ブロードウェイ史上、10番目に長く上演された作品として、2007年7月29日に閉幕しています。
2019年には、ディズニー・シアトリカル・プロダクションズのプレジデント&プロデューサー「トーマス・シューマーカー」により、ブロードウェイ版『美女と野獣』の復活のニュースが発表されました(時期や劇場は未定)。
本ミュージカルの音楽は最強の ” 作詞家&作曲家 ” のタッグ
本作品の脚本は、米国の劇作家「リンダ・ウールヴァートン」による執筆となっており、ミュージカルの演出や振付は「マット・ウェスト」が担当しています。
楽曲は米国の作曲家で数多くのディズニー音楽を手掛けている「アラン・メンケン」によるもの。歌詞は「アカデミー賞」をはじめ、数々のアワードを総なめしている作詞界のレジェンド「ティム・ライス」と「ハワード・アッシュマン」が制作しています。
混雑状況について
案の定、チケットは争奪戦に
チケット販売状況など
待望の超大作ミュージカル(新演出版)ということもあり、数ヶ月先までは、満員御礼状態となっているようです。
しばらくは、この入手困難な状況が続くものと思われます…。
四季の会員はお得がいっぱいです
四季の会員であれば、一般の発売日より早くチケットを購入することも可能です。
最新の公演スケジュール、チケットの購入に関しては【こちら】から。
座席料金について
公演日によって料金が異なっています。料金は「バリュー」<「レギュラー」<「ピーク」の順に高額となっていき、座席のエリア(S1/S/A/B/C)によっても、価格は変わります。
参考(消費税(10%)を含む)
- 一般:ピーク(S1):¥13,200
- 一般:レギュラー(S1):¥12,100
- 一般:バリュー(S1):¥11,000
- 一般:バリュー(C):¥2,750
※ S/Aシートには子ども料金設定あり(対象:3歳以上小学校6年生以下)。
※ エリアコースの方は会員割引は無し。
※ 劇場の構造上、一部シーンが見えづらい可能性があります。
※ 座席図は【こちら】から。
体験レポート
果たして、あの ” ふたり ” の結末や如何に
それでは、劇団四季のミュージカル『美女と野獣』について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観/入場について
京葉線(JR)「舞浜駅」から徒歩で10分ほど
東京ディズニーリゾート内にある多目的ホール「舞浜アンフィシアター(Maihama Amphitheater)」にて ” 美女と野獣 ” は上演されています。
今回、私たちは前泊した ” アンバサダーホテル ” から直行しました
劇場は「ディズニー・アンバサダー・ホテル」に隣接しています。
ホテル宿泊者であれば、そちらから徒歩5分圏内の好立地。舞浜駅から来られる方は、TDR内の複合型の商業施設「イクスピアリ (IKSPIARI)」を経由して向かいます。
駅からは、ひたすら歩くこと約10分…(笑)
イクスピアリ内には、ショップやカフェ、レストランといった商業施設や映画館などもあります。遠方から来られる方々にも嬉しい施設ですね。コンサートの鑑賞前や鑑賞後にお食事やお茶を楽しめるのも◎
「舞浜アンフィシアター」のエントランス
シアター入場の際、事前購入済のチケットを常駐しているスタッフさんに提示して中へと入ります。
劇団四季の感染対策について
観る側もしっかり守って楽しみたい
劇場における感染対策は徹底されています。
- マスク着用(常時)
- 手洗い/手指消毒の徹底
- 会話、歓声、歌唱の自粛/咳エチケット
はもちろんのこと、
- 入場時の検温
- 整列時における、ソーシャル・ディスタンスの確保や規制退場
- 換気の徹底(常時)
など、感染拡大防止の対策に対し、運営側は真摯に取り組まれていらっしゃいます。
その他の設備など
お子さま向けクッションも用意されています
かさばる手荷物はロッカーに預けましょう
その他、劇場にはシートクッションの貸し出し窓口やコインロッカー(返却式)と言ったサービスも用意されています。
座席&注意事項
狙うは「B~Dブロック(S1)」の前席!?
今回は待望の ” 美女と野獣 ” ということもあり、前方の列を狙ってチケットを探しました。実際に取得した座席は「1階席のDブロック」の最前列!
※ 座席図は【こちら】から。
ステージ間近の前方シートを確保することができたため、四季の俳優陣の演技や歌唱、そして、音楽や舞台装置のダイナミックな演出を身体全体で感じることができました。
ビジョヤジュを ” 最高ポジション ” で鑑賞できました
また、舞浜アンフィシアターは舞台を包み込むような ” 半円形 ” のオープンステージとなっているため、より没入感たっぷりに作品の世界へ溶け込める効果があるように思います。
待望のミュージカルをこれほどまでに良席で鑑賞することができ、本当に嬉しく、感慨ひとしおでした。
客層について
キョウ、ボクハ「劇団四季」ノ ” デビュー ” ヲ、果タシマシタ!
あくまで肌感となりますが、老若男女問わず、すべての属性均等にいらっしゃっていたように思います。
さすが不朽の名作『美女と野獣』の人気は絶大ですね。
四季のファン(会員含む)はもちろんのこと、東京ディズニーリゾート内にて上演されていることから、今後も永続的にディズニーのファンに支持され続けることでしょう。
もしかしたら、今回が ” 四季デビュー ” という方も、大勢いらっしゃったのでは~。
さあ、” 美女と野獣 ” の世界へ!
すでに頭の中では ” ビー・アワ・ゲスト ” が流れています(笑)
ミュージカル『美女と野獣』は「1幕」と「2幕」の ” 2部構成 ” となっています。
今回の公演は、オリジナル版とは異なり「上海ディズニーリゾート」にて上演(2018~2020年)されていたバージョンを踏襲した演出となっています。
それでは、本ミュージカルの詳細について「1幕(前半)」と「2幕(後半)」に分けてご紹介していきたいと思います。
1幕(前半)
ミュージカルの前半部分は「王子」が醜い「ビースト」となってしまったエピソードから始まり、彼が棲む城へ、美しい村娘の「ベル」が迷い込んでしまう、といったストーリーを中心に描かれています。
プロローグ ~ 変わりものベル ~
深い森に聳え立つ ” お城 ” が舞台となっています
ある寒夜、一輪のバラの花と引き換えに一夜の宿を乞う、みずぼらしい「老婆」が、わがままで優しさを知らない「王子」が暮らす城へとやってきました。けれども、その風貌を嫌った王子は無慈悲に老婆を追い払います。
すると、その老婆はたちまち美しい「魔法使い」に変身し、王子を醜い「野獣」の姿へと変えてしまいました。
” 外見で「人」を判断してはいけない ”
彼女が置いていった ” 一輪のバラ ” の花びらが散る前に、王子が「真実の愛」を見つけなければ、二度と野獣の姿から逃れられない…。
本プロローグの後、物語の幕はゆっくりと上がります。
おもてなし ~ ビー・アワ・ゲスト ~
ベルは「ガストンさん」に求婚されて有余年…
城の近くの村には、美しく聡明な娘「ベル」が、発明家の父親「モリース」と共に暮らしていました。彼女は本を読むことが大好きで、すこし風変わりな性格でしたが、父親思いの優しい心の持ち主でした。
ある日「発明コンテスト」に出かけたきり家に戻らない父親を探しに、彼女は森の奥地に潜む、” 野獣の棲む城 ” へと迷い込んでしまいます。
城内には、監獄に閉じ込められ、すっかり弱り切ってしまった父親と、醜く、恐ろしい「野獣」の姿がありました。
お城のキッチンが、ベルをもてなします
ベルは父の身代わりとなり、囚われの身に…。
孤独な人生を送ることになり、悲嘆に暮れていると、あの魔法使いに「もの」に姿を変えられた召使いたちがそんな彼女を励ますため、美味しいごちそうで ” おもてなし ” をします。
彼らの「素敵な魔法」に魅了されながらも、野獣の粗暴な行動に耐えかね、とうとうベルは城を抜け出してしまいます。
彼女に思いを寄せていた野獣は、己の醜い姿をいっそう悔やむことに…。
本シーンの後、休憩時間(約20分)へと入ります。
エスプレッソを飲んでリフレッシュしよう
舞浜アンフィシアターに「タリーズコーヒー(舞浜アンフィシアター店)」がオープンしました。
世界各国より厳選した豆を使用し、一杯一杯手作りで提供する本格的なエスプレッソを味わえます。その他、コーヒーやジュースといったドリンク類、サンドイッチやスイーツなども販売しているため、観劇の前後や休憩時間に最適なコーヒーショップとなっています。
2幕(後半)
ミュージカルの後半部分は「ベル」と「野獣」の再会。そして「野獣狩り」を決行する「ガストン」率いる一行の城への攻撃、瀕死の野獣に泣きつく「ベル」。作品の核心部分にあたる、真実の ” 愛 ” について描かれています。
美女と野獣 ~ ビューティー・アンド・ザ・ビースト ~
ふたりの中にある ” 何か ” が変わった…
森で狼に襲われていたベルをすんでのところで助けたビースト。大怪我を負った彼の手当てをしながら、ベルは野獣の優しさに気付き始めます。
次第にふたりは互いに惹かれあい、その様子に召使いたちも「もしかしたら魔法が解けるかもしれない」という期待を抱きつつ、微笑ましく見守っています。
しかしながら「父に会いたい」という、ベルの願いを叶えるため、野獣は彼女を城から解放することに…。
夢叶う ~ トランスフォーメ―ション ~
果たして「ビースト」そして「ベル」の運命は…
ベルが村へ戻ると、城に恐ろしい野獣が棲んでいるという噂で大騒ぎしていました。
彼女が野獣をかばうような発言をすると、嫉妬にかられた、狩りの名人でもある「ガストン」が村の人々を率いて野獣狩りを決行します。
一行による奇襲攻撃の末、野獣はガストンの手によってナイフで刺されてしまい、瀕死の状態に…。
お願い、私を置いていかないで…
ベルは、虫の息となった野獣のもとへと駆け寄り、涙を流しながら「愛している」という想いを伝えます。
その瞬間、最後のバラの花びらが散ってしまいます。
タララララ~ タララララ~ ビュ~リ~ エンザ~ ビースツゥ
もう、何もかも終わりと思いきや、次第に野獣の身体が回転し始め、一瞬の暗転の後、元の若くて美しい「王子」へと変わりました。
ベルの愛によって、老婆にかけられた魔法が解け、野獣と同じく「もの」に変えられていた召使いたちもすっかり元通りの姿に。
「あなただったのね」
と、笑みを浮かべて王子の胸に飛び込むベル。
真実の愛を見つけ、幸せに包まれたお城とそんなふたりを見届けながら、この美しいラブ・ストーリーは静かに幕を下ろします。
総評
余韻を味わいながら、一筆したためます
今回、舞浜アンフィシアターにて開幕したミュージカル『美女と野獣』は、舞台美術を一新し、台本や演出もリニューアルされたものとなっています。
もちろん、オリジナル版や映画は素晴らしい作品であることは言うまでもありませんが、新演出版にあたる今回の公演は、心情描写や台詞、キャラクターの造形に至るまで、より繊細に、より丁寧に作り込まれているように感じました。
私たちも、前日に体験してきました
また、東京ディズニーランドの大人気アトラクション「美女と野獣 “ 魔法のものがたり ”」を意識した!?と思われる演出も随所に隠れているように感じられました。
本アトラクションを体験したあとにこちらのミュージカルを観劇すると、より深く、物語の世界観を味わえるのではないでしょうか。
シーンが ” めくるめく ” 変わっていきます
舞台装置に至っては、技術革新も相まって、流れるような場面の移り変わりに何度も何度も驚かされました。
また、大道具や小道具の一つひとつも芸が細かく、よくよく目を凝らしてみると、遊びゴコロが隠れているのが分かります。
とりわけ注目していただきたいのは、小道具さんの渾身の一作「Sushi-go-round」です。こちらは ” 回転寿司 ” で出来たケーキとなっていて、可愛い目をした ” 伊勢エビ ” も乗っています。これぞ、” ザ・ジャポネスク ” っていう感じです(笑)。
ちなみに本ミュージカルにおいて、最も華やかなシーン「ひとりぼっちの晩餐会(Be Our Guest)」にて、そちらのケーキはお披露目されます。
舞台上では ” 浅利慶太イズム ” が息づいています
そして、役者さんたちによる、唯一無二の崇高な演技力。
一音をも落とすことのない、四季の俳優さんだからこそ、ベルの優しさも、彼女に対するビーストの歯痒く、不器用な愛情も、観客の ” 心 ” に届けることができるのだと思います。
すべての役者さんの表現、表情、歌唱に至るまで、” リアル ” そして ” 繊細 ” な演技の一つひとつに、本当に、本当に心が揺さぶられました。
すべての方の ” 力 ” があってこその感動です
ベルとビーストの真実の愛が輝く、ミュージカル『美女と野獣』。
本作品で演じられたすべての役者の皆様、アンサンブルの方々、ステージを彩ってくれた技術や衣装、小&大道具を担当された方々には、私の心の中に光り輝く熱い思いを届けてくれたことに、心より感謝の気持ちを伝えたいと思います。
美女と野獣グッズについて
レア・アイテムもありますよ~
劇場内にある売店では『美女と野獣』の公演を記念し、限定グッズや最新アイテムなど、バラエティ豊かに販売しています。
ディズニーを愛するすべての人に観てもらいたい、ふたりの美しいラブ・ストーリー
アンバサダーホテルには『美女と野獣』の公演チケット付きプランも
今回は、劇団四季のミュージカル『美女と野獣』についての体験レポートをお届けしました。
本公演は、東京ディズニーリゾート内の「舞浜アンフィシアター」にて上演されているということもあり、よりディズニー感たっぷりに作品の世界へ没入できるのではないでしょうか。
そして「劇団四季」の圧倒的な演技力&歌唱&演出に魅了されることは、言うまでもありません。
ちなみに、アンフィシアターに隣接する「ディズニー・アンバサダー・ホテル」では『美女と野獣』の ” 公演チケット ” がついた宿泊プランも販売しているようです。また、TDRの「バケーション・パッケージ」でも、本ミュージカルの鑑賞がセットになったプランも提供しています。
まだまだチケットが入手困難となっているため、こういったサービスを適宜利用して、是非、この不朽のラブ・ストーリーを鑑賞してみてはいかがでしょうか。