これぞ、ディズニーシー!と言えるアトラクションですね
この記事について
今回は、東京ディズニーシーのアトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、本場 ” ヴェネツィア ” のゴンドラ・クルーズとの「比較」や「検証」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
ヴェネツィアン・ゴンドラの乗り場
ヴェネツィアン・ゴンドラ(Venetian Gondolas)は、ヴェネツィア(イタリア)の風物詩「ゴンドラ・クルーズ」を体験できるアトラクションです。本場さながらの演出はもとより、海の上から美しい東京ディズニーシーの風景を眺めることができます。ゴンドリエ(ゴンドラの漕ぎ手)による ” カンツォーネ ” が聴けるのも、このアトラクションのお楽しみのひとつとなっています。
アトラクションのデータ
ヴェネツィアン・ゴンドラ(Venetian Gondolas)
- 所要時間:約11分30秒
- アトラクションタイプ:フローティング・ゴンドラ(ファミリー向け)
- エリア:メディテレーニアンハーバー(東京ディズニーシー)
- 開始日:2001年9月4日
- 混雑状況:★★☆☆☆
- ファストパス:✕ ※ 現在はお休み中です。
- スタンバイパス:✕
- エントリー受付:✕
- シングルライダー:✕ ※ 現在はお休み中です。
ゴンドラ(ヴェネツィア)について
世界中の観光客がゴンドラを求めて押し寄せます
ヴェネツィアと言ったら、真っ先に「ゴンドラ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。イタリアの芸術家たちもゴンドラを題材とした作品を数多く残しており、アートやデザインといった観点からも、この地とゴンドラは切っても切り離せない関係にあります。
ゆらり揺られてのんびり船の旅~
ゴンドラに乗って街から街へと移動するというイメージが持たれがちですが、ゴンドラは交通手段ではありません。あくまで観光客向けの ” アトラクション ” として、現在はその役目を果たしています。
混雑状況について
なかなか凝ったデザインの表示板
待ち時間/混雑する時間帯など
平日は15~20分、土日祝は30、40分前後の待ちが平均と言ったところでしょうか。メディテレーニアンハーバーにてショーやパレードの開催中は一時的にクローズしているので、このアトラクションをプランに組み込む際には、その時間帯は避けるようにしましょう。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。※ 現在「ディズニー・ファストパス」はお休みしています。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。※ 現在「シングルライダー」の運営はお休みしています。
体験レポート
ゴンドラをモチーフとしたプレート
それでは、東京ディズニーシーのアトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観(エリア)について
パラッツォ・カナルの風景
ヴェネツィアン・ゴンドラは「パラッツォ・カナル (Palazzo Canals) 」というヴェネツィアをイメージしたエリア内にあるアトラクションです。「カナーレ・デッラモーレ(Canale Dell'Amore)」という運河を中心に街並みが広がっており、リアルト橋を彷彿させるような橋も架けられています。
異国の風を感じます
パラッツォ・カナルは、ヴェネツィアの建物をかなり忠実に再現しています。古くも温かみのある街並みに、心地よさを感じます。
ヴェネツィアの一風景(ゴンドラからの眺め)
また、TDSの中心部から少し外れた場所にあるというのも、その雰囲気の創出に一役買っているようにも感じます。喧騒を離れ、ゆったりとした時間が流れる ” ヴェネツィアらしさ ” をしっかりと再現しています。
Qラインについて
エントランスの様子
Qラインに飾られているセピア色の写真をよく見ると、そこにはなんとヴェネツィア発祥の地と言われる「リアルト」のシンボル " リアルト橋 " が。
他にはサン・マルコ広場の写真などもあります
ちなみにこちらは本家 ” リアルト橋 ” (ナイト・バージョン)
その他、獅子をモチーフとしたエンブレムやフラッグなど、ヴェネツィアと縁のあるデザインがそこかしこにあしらわれています。
Qラインにはベンチもあるので、乗船までの間、リラックス・タイムとして利用するのも◎
ライドは ” ゴンドラ ” 型
キャストさんが乗船の準備をしています
ゲストは重厚感のある ” ゴンドラ型 ” ライドに乗ってアトラクションを体験します。本場さながらシックな色合いのボディをしており、ヴェネツィア版と同様、船体には装飾品なども施されています。ディズニーシーのこだわりの強さが随所に感じられますね。
ちなみに本家のゴンドラはこんな感じです(ヴェネツィア)
一艘のゴンドラにつき定員は16名(+キャスト2名)。キャストさんの案内の下、乗り場からゴンドラへと順番に乗船します。ヴェネツィアでは一艘につき、せいぜい5~6人しか乗れないので、本場のゴンドラと比べてキャパはだいぶ多めです(笑)。
さあ、出航です
いざ、メディテレーニアンハーバーを目指して、出発進行!
ヴェネツィアン・ゴンドラは、乗り場からゆっくりと水路を進み、橋の下をくぐり抜けながらメディテレーニアンハーバーへと向かいます。大海原からの景色を堪能した後、再び、パラッツォ・カナルへ戻り、最後は船着き場へ、というコースとなっています。
本場の ” ゴンドラ・クルーズ ” と瓜ふたつ!?
ヴェネツィアのゴンドラ・クルーズにはいくつかの航路があるのですが、私たちが実際にイタリアで体験したコースは、TDSの「ヴェネツィアン・ゴンドラ」とよく似た内容となっていました。
それでは早速、このアトラクションがいかにリアルに再現されているか、本場 ” ヴェネツィア ” のゴンドラ・クルーズとの比較をしながら、検証していきたいと思います。
出航時(スタート)
出発直後、橋の下をくぐり抜けます(TDS)
こちらは頭がすれすれですね(ヴェネツィア)
橋の下
橋の真下の様子(TDS)
橋の真下の様子(ヴェネツィア)
海辺の街並み
メディテレーニアンハーバー(TDS)
アドリア海沿岸の街並み(ヴェネツィア)
海沿いのシンボルなど
フォートレス(要塞)。ドームが眩いですね(TDS)
こちらもドームが美しい「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂」(ヴェネツィア)
水路/建物など
落ち着いた雰囲気が漂うパラッツォ・カナルの街並み(TDS)
閑静な水路とパステルカラーの建物(ヴェネツィア)
船着き場(ゴール)
船着き場の様子(TDS)
船着き場の様子(ヴェネツィア)
いかがでしょうか。TDSの「ヴェネツィアン・ゴンドラ」が、これほどまでにヴェニスの「ゴンドラ・クルーズ」をリアルに再現しているか、一目瞭然ですね。
TDSで人気の高いあのダイニングも
ヴェネツィア版 ” リストランテ・ディ・カナレット ” はこちらです(笑)
ヴェネツィアのゴンドラ・クルーズの水路沿いには、TDSで人気の高いダイニングのひとつでもある「リストランテ・ディ・カナレット」を彷彿させるレストランがあります。
こちらはお馴染みのあのレストランですね
赤と白のストライプが特徴的な「ポール(係留ポール)」や、水路に面した「テラス席」で食事が楽しめる点など、いくつかの共通点が見て取れますね。
ヴェネツィアは海に面しており、漁業も盛んなことから、クモガニのパスタやフリットなど、海鮮を中心としたグルメを味わうことができます。そのどれもが日本人好みのテイストとなっており、美食の街としても知られています。
料理の ” 絶品さ ” という点においても、TDSもヴェネツィアもよく似ていると言えますね!
リアルさへの追求を感じる
自然の力と相まって、いい味を出しています
TDSの「ヴェネツィアン・ゴンドラ」は、単に景観のみならず、ウェザリング(風化具合)や、水の色合いなどにも、ヴェネツィア版との酷似が見られます。
ディズニーシーの演出は ” 自然 ” そのもの
上の写真はヴェネツィアのものですが、水際の建物や橋に付着した藻や苔の表現をヴェネツィアン・ゴンドラ(TDS)でも確認できます。そういった細かな点にも本物志向の強さが感じられ、” リアルさ ” への追求を垣間見ることができるのです。
ゴンドラの揺れ具合も本物とそっくりです
また、あっと言う間に終わってしまうというある種の ” 刹那さ ” も、どこかヴェネツィアのゴンドラと共通しているように感じました。
ゴンドリエについて
グーフィーは ” ゴンドリエ ” としても活躍中!?
ヴェネツィアン・ゴンドラの漕ぎ手のことを、東京ディズニーシーでは「ゴンドリエ」と呼んでいますが、ヴェネツィアでは「ゴンドリエーレ」と呼ばれています。ヴェネツィアの歴史を4か国語で説明できないと、ゴンドリエーレとしての資格は与えられないのだとか。
願い事が叶う橋はこちらです
ヴェネツィアン・ゴンドラでは、願いが叶うと言われている「ポンテ・デイ・ベンヴェヌーティー」という橋の下にてゴンドリエの「カンツォーネ」を聴くことができます。
美しい歌声の余韻に浸りながら、ゴンドラは静かに船着き場へ。
ゴンドリエさん、本当にお疲れさまでした!
この素敵な船旅の最後に、感謝の気持ちを込めてゴンドリエの皆さんに「アリヴェデールチ(Arrivederci:またいつの日か会えることを心より楽しみにしています)」と伝えてみてはいかがでしょうか。
TDSには ” ヴェネツィア ” の面影があった
パラッツォ・カナルの夜景
今回は、東京ディズニーシーのアトラクション「ヴェネツィアン・ゴンドラ」についての体験レポートをお届けしました。
本場の ” ゴンドラ・クルーズ ” と遜色のない形で見事に再現している点は「さすがディズニー」と言わざるを得ません。私たちもヴェネツィアに行く前に、何度もこのアトラクションには乗っていましたが、本物のゴンドラを体験した後に改めて乗ってみると、より味わい深さのようなものを感じました。
また、パラッツォ・カナルに見られるヴェネツィアらしさの一つひとつに、親しみのような、懐かしさのような感情がふっとわいてきた、それもまたひとつの真実です。