鉱山列車に乗り込んで、いざ、採掘場へ!
この記事について
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「七人のこびとのマイン・トレイン」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、アトラクションの「背景」や「トリビア」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
独自技術の ” 浮遊感 ” も楽しめます
七人のこびとのマイン・トレイン(Seven Dwarfs Mine Train)は、ファンタジーランドにそびえるゴツゴツとした赤褐色の岩山を、マイン・トレイン型のライドで疾走する、ローラーコースタータイプのアトラクションです。ディズニー映画『白雪姫』に登場するキャラクター「七人のこびと」の仕事場にもなっている ” 鉱山 ” をモチーフとしています。
アトラクションのデータ
七人のこびとのマイン・トレイン(Seven Dwarfs Mine Train)
- 所要時間:約2分50秒
- アトラクションタイプ:ローラーコースター(ビッグ・スリル)
- エリア:ファンタジーランド(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2016年6月16日
- 混雑状況:★★★★☆
- ファストパス:〇
- シングルライダー:〇
- プレミア・アクセス:〇
上海以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
上海ディズニーランド・パークの「七人のこびとのマイン・トレイン」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- マジック・キングダム(フロリダ)
- 七人のこびとのマイン・トレイン(Seven Dwarfs Mine Train)
ディズニー初の ” 長編アニメ ” が舞台となっています
不朽の名作『白雪姫』がその背景に
アトラクションの背景となっている『白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs)』は、1937年に公開されたディズニー映画です。ウォルト・ディズニー・プロダクション(現:ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ)が制作した、ディズニー初の長編アニメーションとして、広く知られています。
七人のこびとのマイン・トレインは、映画でもお馴染みのキャラクター「こびと」たちの ” 採掘場 ” および ” 鉱山 ” がその舞台となっており、アニメならではの可愛らしい造作、そして、名曲『ハイ・ホー(Heigh-ho)』を堪能できるミュージカルさながらの演出により、ゲストを魅了しています。
混雑状況について
狙うは朝イチ!一番乗り出来ることも
待ち時間/混雑する時間帯など
パーク内において、比較的、待ち時間の長いアトラクションのひとつとなっています。
待機時間の目安としては、平日は60~90分、休日で90~120分程度といったところでしょうか。混雑日には150分を越えることも。
一時的に混雑が緩和される時間帯(ナイト・エンタテインメントの開催中、など)もあるようです(その場合の目安は「~45分」程度)。どうしてもスタンバイで並ぶ場合には、朝イチの他、そういったタイミングを狙ってみるのも良いでしょう。
また、アーリー・パーク・エントリー(早朝優先入場)の時間帯にも稼働しているため、各種プライオリティ制度を、適宜利用するのも◎
ファストパスには対応しているの?
FPやDPAを上手く利用して必ず乗りたい
ファストパスの対象となっているアトラクションです。
七人のこびとのマイン・トレインは大変人気が高く、ファストパスの発券はすぐ(多くの場合「お昼前」には)終了してしまいます。
故、早めかつ計画的に取得されることをおすすめします。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーの対象となっているアトラクションです。
本アトラクションのライドは2人掛け(偶数)なので、空きは出にくいかもしれません。乗れたとしても、スタンバイと比べ、極端に待ち時間が短縮されるというほどの効果は感じられないようです(参考:スタンバイ「100分」に対し、シングルライダー「75分」など)。
プレミア・アクセスには対応しているの?
七人のこびとのマイン・トレインは「プレミア・アクセス」に対応しています。混雑日でも安心ですね。
体験レポート
今回の訪問では計3回体験してきました
それでは、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「七人のこびとのマイン・トレイン」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
ゴツゴツとした岩々と緑が印象的
岩山を駆け抜けるタイプのコースターというと、どうしても「ビッグサンダー・マウンテン」を真っ先に思い浮かべてしまいますが、見た目の印象は ” ビッグサンダー ” より、香港ディズニーランドにある「ビッグ・グリズリー・マウンテン・ラナウェイ・マイン・カー(Big Grizzly Mountain Runaway Mine Cars)」の方が近いです。
ちなみに「グリズリー・マウンテン」はこちらです
岩山はフロンティアランドに相当するテーマランドに存在する、という固定概念により、おとぎの国にそういったマウンテンが聳え立っていると、少々、違和感を覚えるものですが、同時に ” 真新しさ ” も感じさせてくれます。そういった意味において「マイン・トレイン」はファンタジーランドのポテンシャルを高めることに寄与したアトラクションだと言えるでしょう。
Qラインについて
左側がシングルライダー、右側がFPのレーンとなっています
スタンバイ側のQラインは、ロープの折り返しが続くだけの、何の変哲もない通路となっています。残念なことに、道中に興味深いスポットやオブジェがディスプレイされているわけでもないため、スタンバイで長めの列に並ぶ場合は、少々 ” 気合い ” が必要となります。
ちなみに、ファストパス/シングルライダーの入り口は「スタンバイ」から離れた場所(スタンバイのエントランスから向かって左側)にあるので、並ばれる際は、ご注意ください。
内部はどうなっているの?
この鉱山内をトロッコで駆けめぐります
鉱山の中へと入ると、ハンマーやつるはし、ロープといった ” 採掘 ” に必要な道具が随所にディスプレイされています。それらは「ビッグサンダー・マウンテン」の駅舎内で見かけるようなリアルな造作ではなく、丸みを帯びた可愛らしい形状となっています。そういった点も「アニメーション」に基づくアトラクションであることを感じさせますね。
乗り場にて
乗り場(ステーション)の様子
しばらく道なりに進んでいくと、ライドの乗り場が見えてきます。
ホームドア付きのプラットホームにてしばし待機。七人のこびとのマイン・トレインは回転率の良いアトラクションなので、すぐに列車が到着します。
ライドはもちろん ” マイン・トレイン ”
新技術が導入されたライドです
ゲストは丸木風の ” トロッコ型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。ひとつの列車につき定員は20名(4名/1両 ※ 5両編成)。Tilting Vehicle(傾斜車両)という、ライドそのものが左右に揺れる独自の技術を採用しているため、実際の鉱山用トロッコと同様の揺れや傾きをリアルに体験することができます。
おすすめの席はどこ??
よりスリルを味わいたいという方であれば、後方の席に乗車することをおすすめします。
一般的に、車両数の多いローラーコースター(キャメルバック型)に関しては、後方の席のほうが「浮遊感」や「高低差」が感じられるため、前方の席よりもスリルを感じられると言われています。
七人のこびとのマイン・トレインは車両数の多いアトラクションであるため、この法則に当てはまるのですが、前方ライドの方が、” 眺めの良さ ” や ” 爽快感 ” といった点においては、軍配が上がります。
故、前の席も後ろの席も甲乙つけがたい、というのが本音です(笑)。
さあ、” マイン・トレイン ” の出発です!
ファンタジーランド ” No.1 ” の暴れん坊です
出発直後にいきなり急降下。トンネルを抜け外部へと出ると、1回目の巻き上げが始まります。最高部へ到達した後、マイン・トレインの暴走が始まります。
こびとたちの採掘現場へ
光り輝く宝石たち(ファストパス画面より)
洞窟の手前にて、一旦、列車は減速。
洞窟の内部は、こびとたちの仕事場でもある、宝石の ” 採掘場 ” となっています。テーマソング『ハイ・ホー』を歌いながら、彼らはせっせとマイニングに精を出しています。彩り豊かな宝石がキラキラと輝き、幻想的な光景が目の前には広がっています。
このセクションではライドが徐行しながら、ゆっくりと進んでいくので、こびとたちとほっこりとした時間を過ごすことができます。
ところが、癒しの時間も束の間。2回目の巻き上げが始まり、そして…
2度目の ” 暴走 ” が、始まる…
振り子のようにライドがユラユラ~と
巻き上げ後、マイン・トレインは再び、暴走を開始。
本アトラクション ” 最大のドロップ ” も待ち構えています。ビッグサンダー・マウンテンのような急旋回が幾度となく続き、独自のライド・システムによる左右の揺れも加わり、スリルは最高潮に!
その姿はもう立派な「暴れ馬」です(笑)。
やがて、平和なコテージへ
悍馬(かんば)も駅舎に戻れば大人しい ” バンビーノ ” に
最後のカーブをキキーッと曲がり、急停車。そして、列車はゆっくりとホームの中へ…。
唐突なフィナーレに、キツネにつままれたような感覚に陥ってしまいます(笑)。つい、ほんの十数秒前の出来事が、まるで夢の中の世界であったかの如く…。
ヤァ!ボクハ、ドーピーチャンダヨ!
ホームの直前には、こびとたちのコテージや井戸、森の動物や小鳥たちなど、のどかで牧歌的な風景が広がっています。
木の中からは、おとぼけ「ドーピー」ちゃんとも出会えます。彼と目が合うチャンスはほんの一瞬(!?)なので、どうぞお見逃しなく。
マイン・トレインは ” 子供向け ” なのだろうか…??
地形を利用してワイルドな起伏を造っています
しばしば「お子さま向けのコースター」という、揶揄的な評価が見受けられる「マイン・トレイン」ですが、私たちが実際に乗ってみた感想としては「思っていた以上にワイルドでスリリングなマシン」というものでした。
本アトラクションの特徴のひとつでもある「横揺れ」はもちろんのこと、起伏の多いコースをうねりながら一気に駆け抜け、浮遊感も強めに感じられます。さらに、最高速度においても、東京ディズニーランドの「ビッグサンダー・マウンテン」や「スペース・マウンテン」より、実は速かったりします。
えっ!スペース・マウンテンよりも!?
また、ビルの4階分(約12m)に相当する ” ビッグ・ドロップ ” が待ち構えていたりと「七人のこびと」という、可愛らしいモチーフをテーマとしているアトラクションの割に、結構 ” 良い仕事 ” をしてくれるローラーコースターだったりするのです(笑)。
ちなみに、スペック上の比較は、以下のとおりとなっています。
最高速度
- 七人のこびとのマイン・トレイン:約55km/h
- ビッグサンダー・マウンテン:約40km/h
- スペース・マウンテン:約48km/h
ドロップ(最大落差)
- 七人のこびとのマイン・トレイン:約12m
- ビッグサンダー・マウンテン:約10m
- スペース・マウンテン:7.9m
※ ビッグサンダー・マウンテンおよびスペース・マウンテンは「TDL版」にて比較。
皆が ” 笑顔 ” になれるコースターです
絶叫の尺度に ” 絶対 ” というものは存在せず、個々の感じ方、相対的に判断されるものではありますが、マイン・トレインは決して ” お子さま向け ” などという言葉で、その価値を狭められるものではないと私は思っています。
言うなれば「お子さまも楽しめるローラーコースター」といったところでしょうか。
皆が笑顔で楽しめる、といったことを連想させる言葉の方が、この魅力的なアトラクションに相応しい表現なのではないかと、感じています。
新感覚の浮遊感は病みつきに!?
こびとたちと一緒に光輝く鉱石を探しに行こう!
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「七人のこびとのマイン・トレイン」についての体験レポートをお届けしました。
マイン・トレインはファンタジーランドの雰囲気を損なうことなく、可愛らしさとスリリングの両方を兼ね備えた、画期的なローラーコースターだという印象を受けました。ライドそのものが左右に揺れるコースターは、今のところ本アトラクションのみとなっています。その「新感覚」な体験はきっと、病みつきになることでしょう。
七人のこびとたちと共に、幻想的な鉱山を駆け抜ける ” マイン・トレイン ” による大暴走を、是非、上海で体験してみてはいかがでしょうか。