
鉱山列車に乗り込んでいざ採掘場へ!
七人のこびとのマイン・トレイン(Seven Dwarfs Mine Train)は、1937年に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の映画『白雪姫(Snow White and the Seven Dwarfs)』をモチーフとしたローラーコースター型のアトラクションです。
同タイプのアトラクションはマジック・キングダム(オーランド)にもあります。上海版はオーランド版と同様、ファンタジーランド内に存在しています。
この記事の目次
アトラクションのデータ
七人のこびとのマイン・トレイン(Seven Dwarfs Mine Train)
- 所要時間:2分50秒
- 長さ:610m
- 最高時速:55km
- アトラクションタイプ:ローラーコースター(ビッグ・スリル)
- エリア:ファンタジーランド(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2016年6月16日
- ファストパス:〇
- シングルライダー:〇
混雑状況など
待ち時間、混む時間帯など

マイン・トレインのエントランス(スタンバイ側)
ソアリンの次に長い列を作るアトラクションという印象。ファストパスも2番目か3番目くらいに発券終了となることも多いようです。よほど空いている日でない限り60~120分待ちは当たり前と思っておいた方が賢明です。FPやプレミア・アクセスの利用をおすすめしますが、どうしてもスタンバイで並ばなければならない場合は、皆がソアリンに駆け込む朝イチ or ナイト・パレード~閉園間際、の二択になるかと思います。
ファストパスやシングルライダーには対応しているの?
ファストパスおよびシングルライダー対応のアトラクションです。数少ないシングルライダー対応のアトラクションの一つではありますが、目安としてはスタンバイ80分に対し、シングルライダーは60分前後の待ちはあるので、そこまで大幅な短縮とはならないようです。
プレミア・アクセスには対応しているの?
プレミア・アクセスに対応しています。混雑日でも安心ですね。
※プレミア・アクセスに関する記事はこちら。
体験レポート
外観について

ゴツゴツとした岩々と緑が印象的なマウンテン
岩山を駆け抜けるタイプのコースターというと、どうしても「ビッグサンダー・マウンテン(Big Thunder Mountain)」を真っ先に思い浮かべてしまいますが、どちらかというと見た目の印象は、香港ディズニーランドにある「グリズリー・マウンテン(Big Grizzly Mountain Runaway Mine Cars)」の方に近いです。

ちなみにこちらは「グリズリー・マウンテン(香港ディズニーランド)」
岩山はフロンティアランド(ウエスタンランド)にあるというイメージが強いため、ファンタジーランドにあるのは少々違和感を覚えますが、同時に真新しさも感じます。マイン・トレインはファンタジーランドのポテンシャルの高さを感じさせてくれるアトラクションです。
Qラインは…

こちらはFPレーン側。お隣はシングルライダーの列です。
ロープで折り返しが続くだけの、何の変哲もないQラインです。道中に特に興味深いスポットやオブジェがあるわけでもなく、乗り場近くにならないとライドの様子も見ることはできないため、スタンバイで並ぶ場合は少し気合いが必要かもしれません。
内部はどうなっているの??

まもなくこの鉱山の中を列車で駆け巡ります
鉱山内部に入ると、地図やつるはし、ハンマーなど採掘に必要な道具を随所で見つけることができます。ビッグサンダー・マウンテンで見かけるようなリアルな道具ではなく、どことなく丸みを帯びたかわいらしい造りのものばかりです。そういった点はやはり「アニメーション」をモチーフとしたアトラクションであることを感じさせます。
新技術が導入されたライド

5両編成20人乗りのライドです。形状は木製のトロッコ型
マイン・トレインは「tilting vehicle(傾斜車両)」というライドそのものが左右に揺れる技術を採用しています。このシステムにより実際の鉱山用トロッコで体験できるような揺れや傾きをリアルに再現されています。
暴走するマイン・トレイン

ファンタジーランドNo.1の暴れん坊、マイン・トレインの出発です
出発直後にいきなり急降下。トンネルを抜け外部へ出ると、一回目の巻き上げが始まります。最高部に到達後、ひねりのあるコースをうねりながら一気に駆け抜けていきます。

巻き上げの様子。カタカタカタカタ…と最高部へ
こびとたちの採掘現場へ
洞窟の手前で一旦、減速。その洞窟の中はこびとたちの採掘現場になっています。テーマ・ソング『ハイ・ホー』を歌いながら、彼らはせっせとマイニングに精を出しています。彩り豊かな鉱物がキラキラと輝き、幻想的な光景が目の前に広がっています。ここではライドがゆっくりと進んでいくので、束の間、こびとたちとのほっこりとした時間が流れていきます。

光り輝く採掘現場(ファストパス画面より)
と、思いきや…、二回目の巻き上げが始まり、嫌な予感が…。
二回目の暴走が、始まる…

振り子のようにユラユラとライドが揺れています
巻き上げ後、マイン・トレインは再度、暴走開始。このアトラクション最大のドロップも待ち構えています。ビッグサンダー・マウンテンのような急カーブが幾度も続き、左右の揺れによりスリルは倍増!加速度はグングンと増し、その姿はもう立派な「暴れん坊」です(笑)
マイン・トレインの暴走に終わりを迎える…

暴れん坊も黙ればかわいい坊やです
最後のカーブを曲がり、急停車。そして列車はゆっくりとホームの中へ…。右側に目を向けると、こびとたちのコテージや井戸、木から顔をのぞかせているおとぼけ「ドーピー」と出会えます。あまりにものどかな風景が広がっているため、ほんの少し前のスリリングな体験が、まるで夢の中のできごとのように思えてきます。

ドーピーと目が合うチャンスはほんの一瞬(⁉)なのでお見逃しなく(笑)
マイン・トレインは「子供向けコースター」なのか…??
しばしば「子供向けのコースター」という評価が見受けられる「マイン・トレイン」ですが、私が実際に乗ってみた感想は「思ったよりもワイルドでそれなりの絶叫度はある」というものでした。

地形を利用してワイルドな起伏を造っています
最後部のシートに乗れたことも大きかったと思いますが、スピードや浮遊感はなかなかのものでした。スピードもTDLのビッグサンダーやスペース・マウンテンより、実は速かったりします。また、マイン・トレインにはビル4階分に相当するドロップがあったりと、こう見えて結構 ” 良い仕事 ” をしてくれるローラーコースターなんですよ(笑)
スペック比較
最高時速
- ビッグサンダー・マウンテン(TDL):約40km/h
- スペース・マウンテン(TDL):約50km/h
- 七人のこびとのマイン・トレイン:約55km/h
ドロップ(落差)
- ビッグサンダー・マウンテン(TDL):約12m
- スペース・マウンテン(TDL):7.9m
- 七人のこびとのマイン・トレイン:約12m
絶叫の尺度に絶体はなく、個々の感じ方によるものだとは思いますが、マイン・トレインは決して「子供向け」などではなく、BTM同様「子供でも楽しめるコースター」であると、私は思います。

子供も笑顔になれるコースターです
新感覚の浮遊感は病みつきに!?

世界のディズニーにおいても、ライドそのものが左右に揺れるコースターはマイン・トレインくらいしかありません。まだ東京ディズニーランドやシーにはないアトラクションなので、上海ディズニー(またはオーランド)に訪問された際には、ぜひその「新感覚」なライド体験を試してみてください。