これを観ずして上海ディズニーは語れない
この記事について
今回は、上海ディズニーランド・パークのナイト・エンタテインメント「イグナイト・ザ・ドリーム」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「鑑賞エリア」はもちろんのこと、「ショーの内容」や「サウンドトラック」など、鑑賞する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
上海ディズニーが誇る夜のセレブレーション
イグナイト・ザ・ドリーム(Ignite the Dream)は、お城に映写される色彩豊かな ” プロジェクション・マッピング ” をはじめ、迫力満点の炎&噴水ショー、ディズニー映画で使用された数々の音楽と融合した華やかな花火など、上海ディズニーランド・パークの夜を彩るナイト・エンタテインメントです。
エンタテインメント情報
イグナイト・ザ・ドリーム(Ignite the Dream)
- 開始時間:20:00~ ※ パークの閉園時間に準拠。
- 所要時間:約20分
- タイプ:ナイト・エンタテインメント(全ゲスト対象)
- エリア:ファンタジーランド(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2016年6月16日
- 混雑状況:★★★★★ ※ 別途、特別鑑賞エリアあり。
- ファストパス:✕
予約は必要!?
特別エリアで鑑賞するなら予約はマスト
ショーそのものは、開始時刻になったら自由に鑑賞できるため、予約の必要はありませんが、お城の目の前に設けられた「専用エリア」にて鑑賞を希望する場合には、予め「特別鑑賞エリア」の申し込みをしておく必要があります(有料)。
まずはこちらの ” ダイニング予約 ” が必要です
専用エリアは、上海ディズニーランド・パークのダイニング「ロイヤル・バンケット・ホール」のオプションとなっているため、まずは、そちらの予約が必要となります。
予約をする際、担当スタッフに「特別鑑賞エリアのオプション希望」の旨を伝え、予約済の証となる「控え(レシートのようなもの)」を受け取るだけでOKです。
ちなみに申し込みには、追加料金(200元)が必要となります。
混雑状況について
夕刻、お城の周りには沢山のゲストで賑わっています
待ち時間/混雑する時間帯など
ショー開始の1時間くらい前になると、お城の周りにて、徐々に場所取りが始まります。30分前ともなると、ほぼゲストで埋め尽くされており、視界良好なエリアを探すことはかなり困難な状態に。ある程度、眺めの良い席を確保するためには、 1時間半~2時間くらい前からスタンバイする必要がありそうです。
一方、ロイヤル・バンケット・ホールのオプションを申し込んだゲストは、専用の鑑賞エリアを利用できるため、長時間の待機や混雑とは無縁です。
気持ちや時間に余裕を持った行動ができるといった意味において、本オプションは私たち外国人にとって、かなり利用価値があると言えるでしょう。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないショー・プログラムです。※ 現在「ディズニー・ファストパス」はお休みしています。
体験レポート
さあ、幻想的なナイト・スペクタクルの始まりです
それでは、上海ディズニーランド・パークのナイト・エンタテインメント「イグナイト・ザ・ドリーム」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
集合場所/受付など
集合場所はお城の中央(1F)にあります
鑑賞エリアへ移動する前に、予約者はまず「ロイヤル・バンケット・ホール」のエントランス前に集合します。
お食事の後に渡された「控え(レシート)」に集合時間が記載されているので、それを目安に集合場所へと向かいましょう。
ちなみに招集時刻は公演開始の「45分前」となっています。
城内中心の上部には美しいシャンデリアが
集合時間の5分くらい前に到着すると、すでに30名ほどの列が出来ていました。列といってもゴチャッと無造作な感じに並んでいます。専用エリアへは先着順で案内されるため、良いポジションで鑑賞されたい方は、指定の時間より気持ち早めに並んでおいた方が良さそうです。
相方くんは手の甲にステッカーを貼っていました(笑)
レストランの入口にて ” ステッカー(整理券)” を渡されます(グループ代表者のみ)。ステッカーには「通し番号」「代表者名」「人数」が記載されています。鑑賞エリアへ入場する際の証明書となっているため、提示しやすいところに貼っておくと良いでしょう。
鑑賞エリアについて
お城のド真ん前に設けられています
ショーの開始30分前になると、20名を1単位として組み分けし、順番にエリアへと向かいます(ちなみに、私たちは2組目に移動しました)。
民族大移動の如く、予約者全員がキャストさん先導の下、ぞろぞろ~っと歩いている光景は、端から見たらちょっと異様に映っていたかもしれません(笑)。
入場時にトラブルも…
どうして私はこっちにいけないのよ~
鑑賞エリアへ入場中「何故、私はこっちへ入れないのか?」と大声で叫んでいる女性ゲストがいらっしゃいました。
キャストさんが一生懸命「こちらは予約者専用の有料エリアなので、対象ゲスト以外は入れない」といった内容を伝えていたようでしたが、その女性は無理矢理、専用エリア側へ入ろうとしていました。
えっ…!? 何でこんなことが起こるの??
最終的には諦めて出ていきましたが、なかなか手強い感じでした。上海ディズニーのキャストさんも大変ですね…。
ちなみに、このような小競り合いは ” 上海あるある ” のひとつとなっています。
キャストさんとの言い争いより、ゲスト同士のバトルの方がもっとヒートアップする傾向にあるので、Qラインではそういった方々と遭遇せぬよう、祈るばかりです。
地べたに座り込んで鑑賞します
ちょこん…
てっきり、鑑賞エリアには「椅子」が用意されているのかと思いきや、地べたに座って鑑賞するスタイルとなっていました(笑)。
こういうのがあるといいかも
直接、座るのはちょっと抵抗があったため、私たちはショーの間中、しゃがみ込んだ状態で鑑賞しました。本エリアを利用される方は、お尻に敷くちょっとした ” シート ” などを持参していくと良いかもしれませんね。
いよいよ ” イグナイト・ザ・ドリーム ” が始まります
華々しく花火が舞い上がります
お城の真ん前、遮るモノが何もない状態で、待望のナイト・スペクタクル「イグナイト・ザ・ドリーム」が、遂に開幕します。
ミッキーと一緒に冒険の旅へ!
ちょっとボケてしまった、ちっぽけなねずみ
内容は、ホスト役の「ミッキーマウス」がイマジネーションに満ち満ちた火花を放ちながら、ディズニー映画の世界を旅するといったもの。
お城をキャンバスに、ディズニーの名作たちが ” プロジェクション・マッピング ” にて次々と映し出されていきます。
あれ、デジャヴを感じる…
プロジェクション・マッピングと聞くと「ワンス・アポン・ア・タイム」をイメージされる方も多いと思いますが、イグナイトに関しては「ワンス~」ではなく「ディズニーランド・パリの25周年記念バージョン」が、演出(イルミネーション)の一部に取り入れられているとのこと。
イグナイトを観ていてデジャヴ(既視感)だと思ったのは、どうやら気のせいではなかったようです。
迫力満点の噴水ショー
バシャッ!ビュッ!ビュッ!ビュッー!!
音楽とシンクロする形で、炎も噴水もビームも花火も、まるで魔法の如く、空高く舞い上がります。
ショーを構成する映像作品には『ライオン・キング』『リトル・マーメイド』『美女と野獣』といったクラシックはもちろんのこと『パイレーツ・オブ・カリビアン』『スター・ウォーズ』『アナと雪の女王』といった、比較的、新しい作品のワンシーンも取り入れられており、オール・タイム・ベスト的な満足度の高い内容となっています。
ちなみに「イグナイト」で登場する映画作品は以下のとおり。
- シンデレラ
- ライオン・キング
- リトル・マーメイド
- ファインディング・ニモ(※)
- パイレーツ・オブ・カリビアン
- アラジン
- ムーラン
- ピノキオ
- スター・ウォーズ
- アナと雪の女王
- 美女と野獣
補足(※)
2020年より『ファインディング・ニモ』のシーンが『2分の1の魔法(原題:Onward)』に差し替えられています。
個人的には、名曲「リフレクション」と共に映し出された『ムーラン』のシーンが、上海らしい「熱気」と「迫力」が感じられ、とても気に入りました。
クライマックスに向けて花火の激しさが増す…
フィナーレの連続花火は ” 圧巻 ” の一言!
ショーの終盤には、炎と噴水、そして花火の演出がより激しさを増していきます。
鑑賞エリアがあまりにもお城との距離が近いため、音や光だけでなく、噴水の「水しぶき(霧状)」や炎の「熱」もばっちり体感できました(笑)。
最後は歴代のディズニー映画のワンシーンが走馬灯のように一気に映し出され、この美しい夢のようなナイト・エンタテインメントは静かに幕を下ろします。
サウンドトラックにも注目!
「クリスタル・グロットの航海」より
イグナイト・ザ・ドリームでは、ディズニーの楽曲が豊富に使われています。そのどれもが口遊める名曲ばかり。まるで沢山のオムニバス映画を観ているかの如く、満ち足りた気分になれます。
ちなみに「イグナイト」を彩るサウンドトラックは、以下のとおりとなっています。
- シンデレラ
- 夢はひそかに
- ライオン・キング
- サークル・オブ・ライフ
- 王様になるのが待ちきれない
- ハクナ・マタタ
- リトル・マーメイド
- パート・オブ・ユア・ワールド
- ファインディング・ニモ
- マーリンのジョーク(※)
- パイレーツ・オブ・カリビアン
- 彼こそが海賊
- アラジン
- フレンド・ライク・ミー
- ムーラン
- リフレクション
- 闘志を燃やせ
- ピノキオ
- 星に願いを
- スター・ウォーズ
- メイン・タイトル
- レジスタンスのマーチ
- アナと雪の女王
- レット・イット・ゴー
- 生まれてはじめて
- 美女と野獣
- トランスフォーメーション
- 2分の1の魔法
- 君が支えてくれた(※)
- ミッキーマウス
- ミッキーマウス・マーチ
補足(※)
2020年より『ファインディング・ニモ』のシーンが『2分の1の魔法』に差し替えられています。
目の前で観る ” イグナイト ” は格別!
最終日の ” ラスボス ” として相応しいショーとなっています
今回は、上海ディズニーランド・パークのナイト・エンタテインメント「イグナイト・ザ・ドリーム」についての体験レポートをお届けしました。
ディズニーの華やかな音楽に合わせて、花火や噴水、そして、プロジェクション・マッピングにより、夜のパークを美しく彩る「イグナイト・ザ・ドリーム」は上海ディズニー訪問の際、必ず観ておきたいエンタテインメントのひとつとなっています。とりわけ、お城の真ん前を陣取っている ” 特別鑑賞エリア ” では、迫力満点のイグナイトを目の前で思いっきり楽しむことができるため、より鮮烈な体験として、記憶に残すことができたように思います。
上海ディズニーの最後を飾るに相応しい、この ” 煌めくナイト・エンタテインメント ” と共に、またひとつ素敵な思い出を残してみてはいかがでしょうか。