悲劇の舞台となった古い大邸宅です
この記事でわかること
- アトラクション「ファントム・マナー(パリ)」の基本データやトリビア
- 混雑を回避するコツ
- このアトラクションの見どころ&おすすめポイント
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海外ディズニーパーク&リゾート情報の総合ウェブメディア「ワールド・オブ・ディズニー ‐ World of Disney ‐ 」が、パリのディズニーについて ” 独自 ” の視点に基づく「リアルな情報」「裏ワザ」「攻略法」を全力でご紹介したいと思います★
パリ版は独自のストーリーを展開しています
ファントム・マナー(Phantom Manor)は、お化け屋敷タイプのアトラクションです。” ホーンテッド・マンションのパリ版 ” と形容されることもありますが、背景やストーリーは「ホーンテッド~」とは異なっており、全く別のアトラクションとして楽しめます。美しくも儚い、その哀しいストーリーに、体験後はちょっと気持ちが落ち込んでしまうかもしれません。
アトラクションのデータ
ファントム・マナー(Phantom Manor)
- 所要時間:約7分
- アトラクションタイプ:ダークライド(ファミリー向け)
- エリア:フロンティアランド(ディズニーランド・パーク)
- 開始日:1992年4月12日
- 混雑状況:★★★☆☆
- ファストパス:✕
- シングルライダー:✕
パリ以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
ディズニーランド・パークの「ファントム・マナー」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニーランド(カリフォルニア)
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- マジック・キングダム(フロリダ)
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- 東京ディズニーランド
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- 香港ディズニーランド
- ミスティック・マナー(Mystic Manor)
語り継がれる ” サンダー・メサの伝説 ”
その屋敷にはかつて、美しい女性が住んでいた…
ファントム・マナーは「サンダー・メサの伝説(Thunder Mesa legend)」というストーリーを背景としています。内容を知っているとアトラクションをより深く体験できると思いますので、少し、ご紹介したいと思います。
サンダー・メサの一風景
舞台はアメリカ西部の町「サンダー・メサ(Thunder Mesa)」。今から150年ほど昔の話です。
現在「ファントム・マナー」と呼ばれるこの古い屋敷は、元々、金鉱山「ビックサンダー・マウンテン」を掘り当て、鉱山開発会社(ビッグサンダー・マイニング・カンパニー)を設立した人物「ヘンリー・レイヴンズウッド(Henry Ravenswood)」の邸宅でした。
この金鉱山は守り神が宿っています
ヘンリーには、若くて美しい娘がいました。その名前は「メラニー(Melanie Ravenswood)」と言います。
彼女はヘンリーの会社で働く機関士と恋仲となり、駆け落ちを企てます。そのことを知ったヘンリーはふたりの結婚に猛反対。
ところが、突然起こった「巨大な地震(※)」によってヘンリーは帰らぬ人に…。
補足(※)
サンダー・メサの大地震:ビックサンダー・マウンテンの麓に広がる町(サンダー・メサ)で1860年に起こった大規模な震災のこと。先住民にとって聖なる山であったビックサンダー・マウンテンで採掘を行ったヘンリーが、山の守り神「サンダー・バード(Thunder Bird)」の怒りに触れたため、巨大な地震が起こったと言われている。
ヘンリーと彼の妻(マーサ)の棺は屋敷の敷地内にあります
地震の数年後、再び悲劇が起こります…
ヘンリー亡き後、メラニーは機関士と結婚することになるのですが、結婚式当日、フィアンセは姿をあらわすことはありませんでした。
彼の前に突然現れた ” ファントム ” に絞殺されてしまったためです。
婚約者失踪の真実を知らないメラニーは気が動転し、その日から100年以上たった今も、フィアンセを探し求めて、古い屋敷(ファントム・マナー)の中でさまよっているのです。
混雑状況について
午前中が狙い目です
待ち時間/混雑する時間帯など
待ち時間の目安としては、平日は5~15分、休日で50~60分程度といったところでしょうか。
多くのゲストを一度に収容できる「プレショー」により、キャパシティ・コントロール(定数管理)が行われているため、コンスタントな入場を可能としています。混雑状況にあまりムラはありませんが、日暮れ後は、若干、混雑し始める傾向にあるようです。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。
体験レポート
ここから ” 悲しい物語 ” が始まります
それでは、ディズニーランド・パークのアトラクション「ファントム・マナー」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
老朽化こそがこの屋敷の魅力
ビッグサンダー・マウンテンを目下にする小高い丘「ブーツ・ヒル(Boot Hill)」に佇むこの大邸宅は、長い年月放置された屋敷というコンセプトで作られているため、淋しげで廃れた外観となっています。
建造物としての ” 美しさ ” が重視されている「ホーンテッド~」とは一線を画したデザインです。
Qラインについて
庭園を通って、屋敷の中へと入っていきます
邸宅の敷地内には、不気味な石像やオブジェ、お墓(ペット・セメタリーなど)がディスプレイされており、もの悲しい雰囲気が漂っています。
ハロウィーン Ver. に大きな変更点はありません
カリフォルニアやTDLなどではハロウィーンの時期になると「ホリデー・ナイトメア」という期間限定バージョンにアトラクションの内容が切り替わりますが、ファントム・マナーではナイトメア的なイメージ・チェンジは特に実施しておりません。
その代わり、ハロウィーンの時期にはゴロゴロっとしたカボチャや亡霊たちのオブジェが屋敷の周りに配置されるようです。
プレショーがあります
この先に屋敷への入り口があります
本編が始まる前に、まず、プレショーを観賞します。
ゲストが最初に通される部屋は、メラニーと婚約者の肖像画が飾られた「ポートレイト・ギャラリー」です。時間の経過と共に恐ろしげな絵画へと変貌していくのは―。お約束ですね。
天井には吊るされた男の姿が…。実は、この骸がメラニーのフィアンセの成れの果てなのです。
ファントムの不気味な笑い声と共に、次の部屋へと案内されます。
内部はどうなっているの?
ひとりの女性の哀しいウェディング
館内の「廊下」には、身の毛もよだつ絵画がいくつもディスプレイされています。人物画や風景画が、時間の経過と共に幽霊やメデューサへと変わってしまいます。
突きあたりの壁には、メラニーの肖像画が飾られています。そして、その絵の中の彼女は、決して叶うことのなかった ” 花嫁姿 ” をしています。
この不気味な空間において、彼女の美しさだけが異質です。
ライドはもちろん ” 死の車 ”
ゲストは ” 死へと導く馬車 ” を意味する「ドゥーム・バギー(Doom Buggies)」という、お馴染みのライド ” オムニムーバー ” に乗ってアトラクションを体験します。
ひとつのライドにつき定員は3名。ルート上にレールの無いトラックレス・タイプのライドであるため、” 予測不可能な動き ” を楽しめます。
悲しい ” 物語 ” の幕が上がります
こちらは本家 ” オペラ座(Opéra Garnier)” の大階段です
ゲストは無表情なキャストさんに促され、オムニムーバーへと乗車します。
歌劇『オペラ座の怪人』の影響を大きく受けている「ファントム・マナー」は、随所にファントム・オブ・オペラのプロパティが隠されています。
出発してすぐ右側に見える ” 大階段 ” も「オペラ・ガルニエ(パリのオペラ座)」をモチーフとしたものなのでしょう。
寂しげに歌を口遊むメラニーの姿も、どこかオペラ座の歌姫「クリスティーヌ」とオーバーラップしてしまいます。
ホーンテッドでお馴染みのあの亡霊たちも…
アトラクションの大まかな内容としては、結婚式の当日に謎の失踪を遂げた(実際にはファントムに殺された)婚約者を探し求めるメラニーと共に、古い屋敷内をさまようというもの、となっています。
コースやレイアウトは、ホーンテッド・マンションのバージョンをほぼ踏襲していますが、館内の照明は他のディズニーパークと比べて、暗めに設定されています。
屋敷内では、水晶の中の夫人「マダム・レオタ」や、名曲『グリム・グリニング・ゴースト』を歌うあの「胸像」も登場しますよ(ちなみに曲調は若干アレンジされています)。
あの有名な ” 金鉱山 ” も登場!?
この山のおかげでサンダー・メサは栄えたのですが…
アトラクションの終盤では、なんと「ビッグサンダー・マウンテン」が登場します。この金鉱山はファントム・マナーと深い関係があるだけに、やはり、演出として欠かすことはできなかったのでしょう。
暗くて少し分かりにくい場所にあるので、どうぞお見逃しのないように。サンダー・メサの街並みが広がるセクションが始まる頃には、背景として見えてきますよ。
衝撃的なラストで幕は下りる
あなたは一体、どこへ消えてしまったの…
アトラクションのラストに、” 白骨化したメラニー ” と遭遇します。
亡霊となってもなお、婚約者の帰りを待っているメラニーの姿は、恐ろしいというよりは切なさ限りなく、淋しさの中に不思議と美しさを感じます。
果てのない哀しみの中で、このアトラクションの幕は静かに下ろされます。
屋敷内の余韻が残る帰り道
無造作に置かれた墓石たち…
アトラクションの体験後は、墓地の横の小路を通って出口へと向かいます。屋敷を出てからも淋しい風景が続いているのです。
途中に、ビッグサンダー・マウンテンを美しく撮影できるフォトスポットがあります。この場所では、豪快なスプラッシュ・ダウンのシーンもカメラに収めることができます。
勢いよく、水しぶきが上がります
ファントム・マナーを体験した後は、ビッグサンダー・マウンテンでさえ、心なしか淋しげに見えてくるので不思議です。
このやり切れなさは、パリでしか味わえない
この淋しげな景色がすべてを物語っています
今回は、ディズニーランド・パーク(パリ)のアトラクション「ファントム・マナー」についての体験レポートをお届けしました。
ファントム・マナーは「サンダー・メサの伝説」を背景としているが故に、” ホーンテッド・マンション ” とはまた違った趣が感じられるアトラクションとなっています。単に、恐ろしさや不気味といった側面だけでなく、その中には、儚さや切なさ、そして、決して終わることのない ” 哀しみ ” が息づいています。
古い大邸宅を舞台に、悲しくも、美しい物語で紡がれたこの魅力あふれる ” お化け屋敷 ” を、是非、パリで体験してみてはいかがでしょうか。
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