
年パスは ” コレクタブル・グッズ ” にもなりますね
この記事について
ディズニーランド・パリにも ” 年間パスポート ” の制度があります。日本の年パスとはだいぶ内容が異なりますが、特典も豊富で価格もリーズナブル。訪問される日数によっては、購入を検討する余地のある大変魅力的なシステムです。
今回は「ディズニーランド・パリ」の ” 年パス ” を利用する前に知っておきたい基本情報や購入の仕方を中心に、分かりやすく解説していきたいと思います。
この記事の目次
どんな年パスがあるの?
ディズニーランド・パリには「ディスカバリー」「マジック・フレックス」「マジック・プラス」「インフィニティ」という4種類の年間パスポート(Annual Pass)があります。それらは使用可能日数や特典内容の違いによって区分されています。
各種年パスについて
ディスカバリー(Discovery)
4種類の中で最も安価な年パスです。両パーク(ディズニーランド・パーク/ウォルト・ディズニー・スタジオ)への入場は可能ですが、使用可能日は年間150日と他の3つの年パスと比べ、許可されている日数は半分以下となっています。また、割引や特典は特についておりません。
マジック・フレックス(Magic Flex)
使用可能日は年間で300日(両パーク利用可)。ショップやレストランの割引(-10%)の他、ディズニーホテル(€98~)やフォトパス+(€65~)等の割引も追加されています。同行者のパークチケット割引(-20% )が付いているので、ご家族や友人と行かれる際にも嬉しいですね(年パスホルダー1名につき、5名まで割引可能)。その他、駐車場も無料で使用できます。
マジック・プラス(Magic Plus)
使用可能日は年間で350日(両パーク利用可)。上記「マジック・フレックス」の内容に、ディズニーパークへの入場予約や早朝優先入場(エクストラ・マジック・タイム)などが追加されています。また、フォトパス+の割引率も「マジック・フレックス」より高いです(€59~)。その他には、ディズニー.ヴィレッジ内のレストラン「バッファロー・ビルズ・ワイルド・ウエストショー」のディナーショー割引(-20%)なども追加されています。
インフィニティ(Infinity)
使用不可日はありません。もちろん、両パーク利用可です。ショップ(-20%)やレストラン(-15%)の割引率が上がるほか、フォトパス+も無料。その他、キャラクター・ブレックファストの割引(-15%)やショーやパレードのVIP席予約など、至れり尽くせりなサービスを享受できる、ディズニーランド・パリにおける最上級の年パスです。
使用不可日があります
インフィニティ以外の年パスには、使用不可日(保有している年パスでは入園できない日)が設けられています。年パス購入を検討されている方は、訪問前に必ず不可日の確認をしておくようにしましょう。
※ 不可日は【こちら】から調べられます(「Access to the 2 Disney Parks」の「View validity period」を押下して閲覧することが可能です)。
年パスの価格は?
年間パスポート(Annual Pasport)
価格表
区 分 | 価 格(一括) | 価 格(分割) | |
年 額 | 月額料①(頭金②) | 年 額(①×12+②) | |
ディスカバリー | 179 | 11(60) | 192 |
マジック・フレックス | 259 | 19(60) | 288 |
マジック・プラス | 299 | 22(60) | 324 |
インフィニティ | 449 | 36(60) | 492 |
※ 価格は2020年10月時点のものです/単位はユーロ(€1=約125円)
※ 価格は大人、小人、シニア共通
年パスの価格は、支払方法(一括 or 分割)によっても変わります。分割の場合、頭金を支払った後、月々、年パスの使用料を支払うというシステムとなっております。トータルの年額で考えれば、もちろん一括払いの方がお得になりますが、訪問日数がばらつく場合には月額で支払った方が良いということになります。
どんな特典があるの?
ディズニーランド・パリの年パス保有者には魅力的な特典がたくさん用意されています。しかしながら、インフィニティ以外の年パスでは、全ての特典を受けることはできません。購入を検討される方は特典内容も一通り確認しておきましょう。
年パスの主な特典一覧
内容および適用状況
年パスの種別 | ディスカバリー | マジック・フレックス | マジック・プラス | インフィニティ |
2パークへのアクセス | 150日/年 | 300日/年 | 350日/年 | 全日/年 |
駐車場利用 | €60で利用可 | 〇 | 〇 | 〇 |
ショップ割引 | × | -10% | -10% | -20% |
レストラン割引 | × | -10% | -10% | -15% |
ディズニーホテル | × | €98~ | €98~ | €81~ |
年間フォトパス+ | × | €65~ | €59~ | 無料 |
同行者のパークチケット割引 | × | -20% | -20% | -20% |
ディズニーパークへの入場予約 | × | × | 〇 | 〇 |
早朝優先入場(エクストラ・マジック・タイム) | × | × | 〇 | 〇 |
キャラクター・ブレックファスト割引 | × | × | × | 〇 |
ショーやパレードのVIP席予約 | × | × | × | 〇 |
※ 年パス別の全ての特典は【こちら】から確認できます。
どこで買えるの?
年パスはパークチケットと同様、両パーク(ディズニーランド・パーク/ウォルト・ディズニー・スタジオ)のエントランスにある「チケットブース」にて購入できます。
但し、こちらで購入できるのは ” 仮の年パス(Temporary Pass)” であるため、ディスカバリーランドにある「アニューアル・パスポート・オフィス(Annual Pasport Office)」にて本登録する必要があります。
※ 登録期限は仮パス発行当日の19時まで。
購入手順
それでは「チケットブース」および「アニューアル・パスポート・オフィス」にて年間パスポートを発行&購入する手順について、ご紹介していきたいと思います。
年パス発行の流れ
(1)チケットブースで仮パス発行

パスポートの提示が求められるので、お忘れなく
年パス購入の旨をチケットブースのキャストさんに伝え、仮の年間パスポートを発行してもらいます。
支払いはカード決済が便利です。VISAやMasterCard、AMEXなど、主要なカードは使えます。
利用可能な支払方法
Mastercard、Visa、American Express、JCB、Carte bleue、Diners、Discover、UnionPay International、Paypal、Alipay、WeChat Pay
(2)アニューアル・パスポート・オフィスに向かう

” オービトロン ” の近くにあります
本登録を行うために「アニューアル・パス・オフィス(ディスカバリーランド)」に向かいます。開園時間にならないと営業していないようです(エクストラ・マジック・タイムの時間にはオープンしていませんでした)。
AM10:30頃にオフィスへ行くと、私たちの前には5名ほど待っている方がいらっしゃいました。オフィス内はガラ空きでしたが、スタッフが不足していたこともあり、2~3名ずつの案内となっていました。
中に通されるまで、しばしオフィスの外で待機(10分ほど)。
(3)専用の端末で個人情報を登録

こちらの端末で個人情報を入力していきます
年パス登録用の端末は10台程ありました。キャストさんとマンツーマンで登録作業を行うものかと思いきや、まさかのセルフサービス(笑)。端末は「英語」と「フランス語」しか対応していないため、英語の画面に切り替えて、氏名やら住所やらを順に入力していきます。
入力項目は以下の通りです。
- Civilite:敬称(Mr.:男性/Mme:既婚女性/Mlle:未婚女性)
- Nom:姓
- Prenom:名
- Adresse:住所
- Pays:国
- Code postal:郵便番号
- Ville:街
- Telephone:電話番号(Ex. 81-3-1234-5678 ※日本での電話番号が03-1234-5678の場合)
私たちは、免税手続き用に上記のような項目を書いた紙を持っていたので、比較的スムーズに入力できたのですが、画面が切り替わる度に英語表記からフランス語表記へ戻ってしまうというトラブルに見舞われ、登録手続きはかなり難航しました。

" Hello ? " Oh ! " Bonjour ?? "
途方に暮れ、オロオロしていたら、救世主(キャストさん)が降臨(笑)
目の前に現れた ” 超越者 ” に登録内容を確認してもらいましたが、どうやら入力自体は間違っていなかったようです。
胸を撫で下ろしながら、登録完了ボタンを押下。ことなきを得ました。
(4)カメラ撮影があります

無防備なほど、いい表情をするものです
登録後、カメラ撮影があります。あれ?もう、撮られたの?と思うくらい、あっけなく撮影されてしまいます。私は東京ディズニーリゾートの年パスを作ったことがないので分からないのですが、日本の年パスでも撮影はあっけないのでしょうか…。
兎にも角にも個人情報の登録が終わったらすぐに撮影なので、登録後は少し身構えていた方がよいかもしれません(笑)
(5)年パスの発行(本登録完了)

この25周年セレブレイトのドナルドダックともお別れです…
最後にキャストさんに渡される書類にサインをします。手続きはこれにて終了です。
仮パスは年パス発行後に回収されてしまいますので、記念に写真で残しておいた方が良いかもしれませんね。
ハードタイプのカードに生まれ変わります
仮パスと異なり、ハードタイプのカードで年パスは発行されます。また、種類によってオモテ面の色も変わります。しっかりとした作りになっているので、良い記念品にもなりますね。
注意点

どうして年パスでファストパスがとれないの…??
どういうわけか、発行当日は年パスで「ファストパス(FP)」を取得することができませんでした。発券機に年パスをかざしても、必ずエラーが出てしまうのです。
その場でオロオロしていると「もしかして今日年パス作ったばかり?」とキャストさんが声をかけてきてくれました。その場ですぐにファストパスを発行してもらえましたが、その日はパスの取得のたびに「本日、年パスを発行したんだけど...」と近くにいるキャストさんに伝えなくてはなりませんでした(2日目以降は問題なく年パスで取得できるようになります)。
おそらく、年パスのシステムが反映されるまでにタイムラグがあるのでしょう。フランスはのんびりな性格の方が多いので、自ずと制度ものんび~りとなっているのでしょう。私たち日本人の方がその時間感覚に合わせる必要がありそうです(笑)。
どの年パスを買えばいいの?
ディズニーランド・パリの年間パスポートは、日本の年パスより安く購入できるので、3日以上滞在される方は購入検討の余地はありです。但し、訪問される日が使用不可日の可能性があるため、購入したい年パスが適用される日なのかどうかを予め確認しておくことが肝心です(上述の【使用不可日があります】をご参照ください)。
本当に必要な特典を見極めましょう
次に、年パスに付随している ” 特典 ” についてですが、何でもかんでも付いているのが必ずしも良いとは限らないので、自分にとって本当に必要な特典を一つひとつ吟味していくことが重要です。
ただ、公式の開園時間より早く入園できる「早朝優先入場(エクストラ・マジック・タイム)」の項目は是非とも確認しておきたいところ。現在は「マジック・プラス」と「インフィニティ」だけがその対象となっているようですね。
年パスをフル活用してパリのディズニーを楽しもう!

年パスを見る度に楽しかった思い出が今も鮮やかに蘇ります
今回はディズニーランド・パリの ” 年間パスポート ” についての記事をお届けしました。パリ版の年パスは魅力的な特典で盛り沢山なところも然ることながら、デザインそのものが素敵なので ” コレクタブル・グッズ ” として最適だと、個人的には思っております。