
ファー・ウェスト河を周遊する華麗なリバーボートです
TDLでもおなじみ、蒸気船マーク・トウェイン号とよく似たリバーボートがディズニーランド・パリにも存在します。「モリー・ブラウン(Molly Brown)号」です。マーク・トウェイン号は船尾に外輪(パドル・ホイール)があるのに対し、モリー・ブラウン号は本体の両側に外輪を組んだ形状(舷側外輪船)となっています。
この記事の目次
あの海難事故のサバイバーがこの船の名称に
モリー・ブラウンという名称は、1912年4月15日、氷山との衝突が原因で沈没したタイタニック号の生存者の一人、マーガレット・ブラウン(Margaret Brown)に由来しています。実際、モリ―・ブラウンという船はゴールド・ラッシュの時代、カリフォルニア北部のサクラメント河を航行していたそうです。
アトラクションのデータ
モリ―・ブラウン号(Thunder Mesa Riverboat Landing)
- 所要時間:15分
- アトラクションタイプ:リバーボート・クルーズ(ファミリー向け)
- エリア:フロンティアランド(ディズニーランド・パリ)
- 開始日:1992年4月12日
- ファストパス:✕
- シングルライダー:✕
混雑状況など
待ち時間、混む時間帯など
待ち時間はあまり長くありません。所要時間の15分をベースに、最高でも25分程度の待ちになります。乗船してから出発まで5~10分程度かかるので、トータルで20、30分程度の余裕はみておいた方が安心かもしれません。
ファストパスやシングルライダーには対応しているの?
ファストパスおよびシングルライダー非対応のアトラクションです。
体験レポート
外観について

両サイドに外輪がついています。キャストさんのコスチュームもカッコイイ!
パッと見はマーク・トウェイン号とよく似ているのですが、上述の通り、外輪が両サイドに付いているのがこの船の特徴です。このタイプのリバーボートは他のディズニーパークにはなく、ディズニーランド・パリ独自のものとなっています。
内部はどうなっているの?

ベストポジションでも意外と空いている
TDLのマーク・トウェイン号に乗る時は船尾側のデッキで後ろ側の景色を楽しむことが多いのですが、今回はサンダー・メサの街並みをしっかりと目に焼き付けたいと思い、最上階の第三層にまで上り、かつ正面にポジションを取りました。ベスポジと思われるこの場所を狙って、多くの人でごった返すであろうと予想していたのですが、意外にも空いていたので拍子抜けしてしまいました(笑)

船室の様子。休憩所代わりにこのアトラクションを楽しんでいる方が多いようです
出航

悠久な大自然が広がっています
ゆっくりとファー・ウェスト河を進んでいくと、川べりに美しい木立が並らんだ景色が目の前に広がります。川岸に目をやるとヘラジカなどの野生動物がのんびりと暮らしているのが分かります。

ファー・ウェスト河ではどんな魚が釣れるのだろうか
タイタニック号の呪い!?モリー・ブラウン号の悲劇
赤茶けた岩の間にキールボートがあります。実はこのボート、以前は「リバーローグ・キールボート(River Rogue Keelboats)」というれっきとしたアトラクションでした。モリー・ブラウン号同様、ファー・ウエスト河を航行するクルーズタイプのアトラクションで、より間近で自然や野生動物などを観ることができたようです。

こっそり顔をのぞかせるキールボート
ちなみにこのキールボートは意外なところで大活躍しています。2005年にモリ―・ブラウン号は航行中にエンジンが過熱し、煙に包まれたままコース上でストップするというアクシデントが起こったのですが、その時にモリー・ブラウン号に乗っていたゲストは、このキールボートで救出されたとのこと。大事故には至りませんでしたが、モリー・ブラウン号は約2年間という長期に渡る改修を余儀なくされました。
あの金鉱山も目の前に

ここまでBTMに近づけるのはモリー・ブラウン号だけ
モリ―・ブラウンに乗船すると、サンダー・メサのシンボル「ビッグサンダー・マウンテン」も間近で観ることができます。河に浮かんだこの金鉱山の周りをぐるっと一周するのが、この船のコースです。
間欠泉もあります

ファー・ウェスト河の奥地にイエローストーンのような間欠泉があります
TDLのビッグサンダー・マウンテンでは、ラストの急降下の左手側に間欠泉がありますが、パリではビッグサンダー・マウンテンではなく、モリ―・ブラウン号に乗船することでこの間欠泉を観ることができるのです。

T-REXも半分、カラダが埋まったままです(笑)
フォトスポットにもなります

サンダー・メサの大邸宅ともご対面
ビッグサンダー・マウンテンと同様、「ファントム・マナー」もよく見えます。モリー・ブラウン号はフォトスポットとしても最適です!
船旅の終わり

船着き場には新たな航海を待ちわびる船客たちが
リバーボートの乗り場が見えてくると、この15分間のクルーズも終わりを迎えます。サンダー・メサの陽気な街並みに戻ってくると、喧騒から離れていたこのクルーズでの出来事が、遠い昔のことのように思えてきます。
ゆっくり楽しめる船の旅
マーク・トウェイン号とはまた違った趣で楽しめるリバーボートです。最終日に乗ったので、フロンティアランドを一周するモリ―・ブラウン号はディズニーランド・パリ訪問の振り返りができて、とても楽しめました。晴れていたこともあり、気持ちの良い船旅になりました。