上海版は ” レックス ” Ver. となっています
この記事について
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「REX レーサー」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、アトラクションの「背景」や「トリビア」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
ひと味違った ” スリル ” を体験できます
REX レーサー(Rex’s Racer)は、鮮やかなオレンジ色したハーフパイプを前後に往復する、ローラーコースタータイプのアトラクションです。複数回、昇降を重ね、最高部は約25mにまで到達。フワッとした ” 浮遊感 ” や ” ワイルドな走行 ” を特徴とする、スリリングな体験を味わえます。
アトラクションのデータ
REX レーサー(Rex’s Racer)
- 所要時間:約1分
- アトラクションタイプ:ハーフパイプ・ローラーコースター(ビッグ・スリル)
- エリア:トイ・ストーリー・ランド(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2018年4月26日
- 混雑状況:★★★★☆
- ファストパス:✕
- シングルライダー:✕
- プレミア・アクセス:〇
上海以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
上海ディズニーランド・パークの「REX レーサー」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ウォルト・ディズニー・スタジオ(パリ)
- RC レーサー(RC Racer)
- 香港ディズニーランド
- RC レーサー(RC Racer)
上海版は、あの ” 恐竜 ” をモチーフとしています
ここではボクが主役さ!
上海版のRC レーサーは、ディズニー映画(ピクサー作品)『トイ・ストーリー』シリーズに登場する恐竜(ティラノサウルス・レックス)のおもちゃ「レックス(Rex)」をモチーフとしています。
ティラノサウルス・レックス(Tyrannosaurus rex:ラテン語で「暴君竜」の意)は、中生代(白亜紀後期)の北米に生息していた「獣脚類」に分類される大型の恐竜です。生態ピラミッドの最上位に君臨する ” 頂点捕食者 ” であったため、その名の由来通り、最強の恐竜のひとつとして広く知られています。
しかしながら『トイ・ストーリー』に登場するレックスは、どちらかと言うと、というより、かなり臆病なキャラとして描かれています。そのギャップが愛しさ限りなく、彼の優しさが、レックスそのものの魅力となっています。
混雑状況について
狙うは朝イチ!連続乗り出来ることも
待ち時間、混む時間帯など
パーク内において、比較的、待ち時間の長いアトラクションのひとつとなっています。
待機時間の目安としては、平日、休日を問わず60~90分程度といったところでしょうか。混雑日には120分を越えることも。
終日、一定数のゲストで混雑しています。ライドへの乗降に時間を要するため、回転率もあまり良いとは言えません。どうしてもスタンバイで並ぶ場合には、朝イチ一択となっているようです。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。
プレミア・アクセスには対応しているの?
REX レーサーは「プレミア・アクセス」に対応しています。混雑日でも安心ですね。
体験レポート
今回の訪問では計4回体験してきました
それでは、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「REX レーサー」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
ビビットなオレンジが目に眩しい
REX レーサーは、半円形の ” ハーフパイプ型 ” のトラックを特徴としています。内側に少し反った馬蹄形のレールは、見る者を圧倒させる存在感があります。本アトラクションの原型は、ウォルト・ディズニー・スタジオ(パリ)の「RC レーサー(RC Racer)」。設計はスイスの遊戯機械メーカー「インタミン社(Intamin AG)」によるものです。
エントランス付近ではレックスの友人、トリケラトプスの「トリクシー(Trixie)」も出迎えてくれます。
Qラインについて
ダイナコ(DINOCO)のガソリンスタンドもあります
Qライン沿いには、恐竜をモチーフとしたスポット(ガソリンスタンドなど)や標識といったオブジェがディスプレイされており、遊び心にあふれる楽しい通路となっています。ライドに乗る前から胸がドキドキと高鳴ります。
オープン直後(~30分)のQラインの様子
駅舎の中へと入り、ホームまでしばらく道順どおりに歩いていきます。普段は混雑しているQラインも時間帯によっては、ほぼノンストップで乗り場まで移動することが可能です。
乗り場にて
出発前にポケットの中身はからっぽに
ホームドア付きのプラットホームにてしばし待機。
ライドが到着したら、レールの向こう側にある ” ロッカー ” に荷物を預けます。スマホやお財布、メガネやお子さん等、振り落とされる恐れのあるものはすべてロッカーに置いていきましょう。
シートに戻ったら、ハーネスとシートベルトでしっかり身体を固定。ゆっくり深呼吸をして、出発の刻を待ちます。
ライドはもちろん ” RC カー ”
なんと ” ハーネス付き ” です(笑)
ゲストはお馴染み ” RC(ラジコン)カー型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。ひとつの列車につき定員は20名(4名/5列 ※ 1台)。ライドそのものの形状は、パリや香港のバージョンを踏襲しています。
ちなみにこちらはパリ版(RCレーサー)
車体は、映画『トイ・ストーリー』に登場するバギー型のラジコン・カー「RC」をモチーフとしているのですが、カラーリングは映画版とは異なり、グリーンではなく「イエロー」となっています。
エンジン全開!ぶっちぎって疾走!
よく見るとレールは90度以上反っていますね
準備が整い、しばし沈黙…。
その後、ブルルルル…と振動が身体中に伝わり、ライドは勢いよく駅舎を飛び出します。
目の前に ” 青空 ” が見えたかと思うと、即座に逆走しながら落下。
このワイルドな走行は、リモコンでラジコン車を操縦している「レックス君」の仕業です…。
高さは8階建てのビルに相当…
景色を楽しむ余裕など…
前後に昇降を繰り返しながら、ライドはハーフパイプの最高地点へ。その高さはなんと、ビルの8階分(約25m)に相当します。
乗り心地としては、いわゆる「バイキング」や「パイレーツ」といった、海賊船をモチーフとしたブランコ型のアトラクションに通ずるものがあり、やや長めのフワッとした浮遊感をしっかり味わえます。
海賊船系のアトラクションが苦手な方は、少々、ご注意ください…。
スリルが ” 1分 ” に凝縮!!
何事もなかったかのように…
アップ&ダウンの応酬(4回)の後、ライドは何事もなかったかのように駅舎の中へ。散々、暴れまくったやんちゃなラジコン坊やも、ホームの中では、可愛らしい ” おもちゃのクルマ ” に元通りです。
約1分間という刹那すぎる絶叫体験により、ライドを降りたら、またすぐにでも乗りたくなってしまいます(笑)。
回転率の悪さはどうにかならないものか…
REX レーサーは何度でも乗りたい
REX レーサーはお世辞にも「回転率が良い」とは言えず、ファストパス等にも対応していないため、多くの場合、長蛇の列を覚悟する必要があります。
混雑の主な原因としては、
- 乗降に時間を要する(荷物預け、ハーネス等の安全確認を含む)。
- 1回の体験につき、ひとつのライドしか稼働できない。
などが挙げられます。
これらはゲストの安全にもかかわる項目でもあるため、仕方のないことなのですが、ビッグサンダー・マウンテンやスペース・マウンテンといった、他のローラーコースターと比較してしまうと、どうしても毎度のオペレーションに冗長さを感じざるを得ません。
ということで、改善案として、” 2基体制 ” を採用してみる、というアイディアはいかがでしょうか(笑)。
パリや香港もやはり1基体制
この方法であれば、片方を走らせている間、もう片方で乗車準備をすることが可能ですね。さらに言えば、荷物を預けてしまってから待機列へ並んだ方が、より時間の短縮(=待ち時間の軽減)に繋がるかもしれません。
もし、東京ディズニーリゾートに ” RC レーサー型 ” のアトラクションが誕生する暁には、是非、2基体制を切望したいものです(笑)。
できるとするならばこちらのエリア内になるのでしょうか
とはいえ、ディズニーパークにおいて、1基体制を貫いているのには、何かしら理由があるのでしょう。おそらく、
- 意図的に混雑状態を作り、他のアトラクションとの調整を図っている。
- 電力の消費を抑えている(経費節減)。
- プレミア・アクセスへの誘導。
といったところでしょうか。
病みつきになるスリルをぜひ!
ひときわ異彩を放つREX レーサー
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「REX レーサー」についての体験レポートをお届けしました。
REX レーサーは「急発進」「ドロップ」「逆走」「急停止」といった、絶叫の ” エッセンス ” のみを抽出したかようなモンスター・マシンとなっています。約1分という体験時間の短さも、リピートしたくなる一因となっているのでしょう。日本には未上陸のスリリングなアトラクションですので、是非、お試し頂きたいところです。
トイ・ストーリーの世界をワイルドに駆け抜ける ” レックス君のラジコン・カー ” を、是非、上海で体験してみてはいかがでしょうか。