幻想的な ” 超常現象 ” を体験できる大邸宅です
この記事について
今回は、香港ディズニーランドのアトラクション「ミスティック・マナー」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、アトラクションの「背景」や「トリビア」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
オリジナルのストーリーに基づいています
ミスティック・マナー(Mystic Manor)は、香港ディズニーの独自エリア「ミスティック・ポイント」に佇む大邸宅内をライドに乗ってめぐるという、ダークライドタイプのアトラクションです。” ホーンテッド・マンションの香港版 ” と形容されることもありますが、お化け屋敷タイプではなく、ファンタジーやミステリアス要素の強い、オリジナル・アトラクションとなっています。
アトラクションのデータ
ミスティック・マナー(Mystic Manor)
- 所要時間:約5分30秒
- アトラクションタイプ:ダークライド(ファミリー向け)
- エリア:ミスティック・ポイント(香港ディズニーランド)
- 開始日:2013年5月17日
- 混雑状況:★☆☆☆☆
- ファストパス:✕
- シングルライダー:✕
香港以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
香港ディズニーランドの「ミスティック・マナー」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニーランド(カリフォルニア)
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- マジック・キングダム(フロリダ)
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- 東京ディズニーランド
- ホーンテッド・マンション(The Haunted Mansion)
- ディズニーランド・パーク(パリ)
- ファントム・マナー(Phantom Manor)
不思議な力が ” この屋敷 ” に宿るようになったのは…
すべては ” アルバートのいたずら ” がきっかけです…
ミスティック・マナーは、東京ディズニーシーのアトラクション「タワー・オブ・テラー(Tower of Terror)」にも通ずるストーリーを背景としています。内容を知っているとアトラクションをより深く味わえると思いますので、少し、ご紹介したいと思います。
ミスティック・ポイントの一風景
舞台はパプアニューギニアの熱帯雨林にあるミステリアスなサイト「ミスティック・ポイント(Mystic Point|迷離莊園)」。
その場所には「ミスティック・マナー」と呼ばれる大邸宅が佇んでいます。
ハイタワー氏と共通の趣味をお持ちのようで…
その屋敷の主人は「ヘンリー・ミスティック卿(Lord Henry Mystic)」。
「S.E.A.(※)」の会員でもあった彼は、相棒のサル「アルバート(Albert)」と共に、エキゾチックな世界中の芸術品であふれかえるミュージアム兼自宅で平和に暮らしていました。
補足(※)
S.E.A.(Society of Explorers and Adventurers):探検家や冒険家など、新しい知識を探求し続ける人々が集い、研究成果を世に広める活動を行う国際的なグループ。探検家・冒険家学会とも呼ばれている。
S.E.A.のメンバーには、どこかで見たことのある顔も…
S.E.A.の歴代の名誉会員は「レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)」や「フェルディナンド・マゼラン(Ferdinand Magellan)」など、錚々たる面々となっています。
ちなみに、ソアリン:ファンタスティック・フライトの「ドリームフライヤー」を発明した「カメリア・ファルコ(Camellia Falco)」は、S.E.A.初の女性会員として知られています。
ある日、アルバートが「決して開けてはならない」と言われていたヘンリー卿のコレクションのひとつ「ミュージック・ボックス」を開けてしまうというアクシデントが起こってしまいました。
この箱は、骨董品や芸術品に生命を吹き込む ” 魔法のオルゴール ” だったのです。
セレブは ” 歴史 ” に価値を見出します
大邸宅を訪れたゲストは、ミスティック・マグネット・エレクトリック・キャリッジという奇妙なライドに乗って、生命が宿ってしまったヘンリー卿のコレクションを鑑賞する旅へと出発します。
果たして、ゲスト一行は、次々と ” 超常現象 ” が巻き起こる異次元空間から、無事に生還することができるのでしょうか…!?
混雑状況について
混雑とは無縁のアトラクションとなっています
待ち時間/混雑する時間帯など
待ち時間の目安としては、平日、休日を問わず5~15分程度といったところでしょうか。
大容量の「ライド・システム」を採用しているため、回転率そのものは悪くありません。午前中や日暮れ後には、実質「待ち時間ナシ」で乗れることもあるようです。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。
体験レポート
さあ、摩訶不思議な ” ミステリーツアー ” の始まりです
それでは、香港ディズニーランドのアトラクション「ミスティック・マナー」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
華麗と賛美された ” ブラッドベリ― ” を彷彿させます
フォトロケーション「ミスティック・ポイント・フレイト・デポ(Mystic Point Freight Depot)」を目下にする小高い丘に佇むこの大邸宅は、ヴィクトリア様式の外観となっています。
また、ロサンゼルスのダウンタウンに建設された「ブラッドベリー・マンション(※)」にインスパイアされたデザインであるとも言われています。
補足(※)
ブラッドベリー・マンション(The ornate Bradbury Mansion):1886年にロサンゼルスの147 N. ヒル・ストリートに建てられた大邸宅。不動産開発業者「ルイス・L・ブラッドベリー」の名に由来する(建物自体は1929年に取り壊されている)。
内部はどうなっているの?
ミュージアムはすでに始まっています
屋敷内の通路には、ヘンリー卿やアルバートの肖像画や彼らの出会いのシーンが描かれた絵画がいくつも飾られています。その他、シリキウトゥンドゥを抱えた ” ハリソン・ハイタワー三世 ” のピクチャーなども(笑)。
ゲストは迷路のような部屋を通って、ライド乗り場へと進みます。
ライドは ” 電気仕掛けの馬車 ” 型
” プーさんのハニーハント ” と同じ原理です
ゲストは「ミスティック・マグネット・エレクトリック・キャリッジ(Mystic Magneto electric carriage)」という、奇妙な ” 馬車型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。
ひとつのライドにつき定員は6名(前列3名+後列3名/1ライド)。ルート上にレールの無いトラックレス・タイプのライドであるため、” 予測不可能な動き ” を楽しめます。
幻想的な ” 超常現象 ” の物語が始まります
旅はこの ” ワークルーム ” から始まります
ゲストはキャストさんに促され、ライドへと乗り込みます。
ワークルームにてプレショーを鑑賞した後、アルバート共に、ヘンリー卿の素晴らしいコレクションを鑑賞する神秘的な旅へと出発します。
ちなみに「ミスティック・マナー」は、” 世界初のミュージアム ” だと言われています。
ゲストが案内されるギャラリーは以下のとおりとなっています。
- ミュージカル・インストゥルメント(Musical Instruments)
- ハープシコード、オルガン、バイオリン、フルート、ハープなどの楽器の演奏を楽しめます。
- メディテレーニアン・アンティーク(Mediterranean Antiquities)
- ヴェスヴィオ山が噴火。美しい女性のモザイク画が「メドゥーサ」へと変わります。
- ソラリウム(The Solarium)
- 人喰い植物が襲い掛かる、美しくも恐ろしいサンルームです。
- スラビック・ノルディック・チャンバー(The Slavic-Nordic Chamber)
- 鏡も凍りつく、厳しい氷の世界が広がっています。
- アームズ&アーマー(Arms & Armour)
- 大砲が爆発し、鎧の兵士が歌います。矢を放つクロスボウにもご注意ください。
- エジプトのアンティーク(Egyptian Antiquities)
- 古代エジプトの石棺(サルコファガス)には、多数の虫が群がっています。
- トライバル・アート(Tribal Arts)
- 巨大なティキ像の口から溶岩があふれ出ています。” シリキ君 ” のお友達も弓矢で歓迎!?
- チャイニーズ・サロン(The Chinese Salon)
- 伝説のモンキー・キングとご対面。強風によって何もかもが吹き飛ばされます。
” ビ〇ランテ ” ではありません(笑)
ヘンリー卿の大切なコレクションにいたずらしてしまった「アルバート」は、ゲストと共に数々の超常現象に巻き込まれていきます。
このお茶目で愛くるしいおサルさんは、無事に「ワークルーム」へと戻ってこられるのでしょうか…!?
アルバートの ” ピンチ ” を救ったのは…!?
彼の ” 命の恩人 ” はヘンリー卿!?
ヘンリー・ミスティック卿は、ある冒険旅行の途中、蜘蛛の糸に引っかかっていた小さなサルを見つけました。
巨大な蜘蛛に襲われそうになっていたその猿を、彼はすんでのところで救出。
その猿に「アルバート」と名付け、一緒に暮らすため、自宅に連れて帰ることにしました。
アルは時々、いたずらをしてしまうやんちゃな子のようですが、命の恩人であるヘンリー卿には、すぐに懐いたようです。ヘンリー卿にとっても、今の暮らしに欠かすことのできない、大切な ” 相棒 ” になっているといいます。
アルは、しばしば「探検家・冒険家学会(S.E.A.)」の会合にも顔を出しているとのこと。
S.E.A.のメンバーを驚かすことが、どうやらアルバートの ” お仕事 ” のようです(笑)。
この摩訶不思議な体験は ” 香港 ” でしか味わえない
この豪華な屋敷があんなことになっているだなんて…
今回は、香港ディズニーランドのアトラクション「ミスティック・マナー」についての体験レポートをお届けしました。
ミスティック・マナーは、独自のストーリーラインを有しながらも、東京ディズニーシーとの繋がりを意識した世界観を創出している点がとても興味深く感じました。ヘンリー・ミスティック卿もハリソン・ハイタワー三世も、世界中のアンティークや芸術品をコレクションするという共通の趣味を持ちながら、それぞれの末路は異にするという展開も、どこか説話めいていて、” カルマ ” を考えさせられるアトラクションのようにも思います。
華麗な大邸宅を舞台とした、神秘的な世界へと迷い込めるこの ” 幻想的なミュージアム ” を、是非、香港で体験してみてはいかがでしょうか。