TDRに新たな優先入場案内システムが誕生しました
この記事について
今回は、東京ディズニーリゾートの優先入場案内システム「スタンバイパス」についてご紹介したいと思います。「対象アトラクション」「FPとの相違点」「取得の手順」はもちろんのこと、「使い方」「注意事項」「疑問点」など、訪問する前に知っておきたい情報や知識について、分かりやすく解説いたします。
追記
現在(2023年3月時点)、スタンバイパス対象のアトラクションはありません。パーク内の一部ショップ&レストランのみにて本システムは実施されています。
パスの取得は1施設につき1日1回限定となっています
スタンバイパス(Standby Pass|略称:SP)とは、東京ディズニーリゾートにおいて導入されている、優先入場案内システムのひとつです。アトラクションをはじめとした施設等の待機列(スタンバイ)に並ぶ時間や入場時刻をあらかじめ指定することのできる、予約サービスとなっています。
パスは「公式アプリ(東京ディズニーリゾート・アプリ)」にて取得できます。
アプリのダウンロードは【こちら】から
スタンバイパスの対象アトラクション
待ち時間の長い人気アトラクションを中心に導入
スタンバイパスの対象施設は、東京ディズニーランドで「11種」、東京ディズニーシーで「17種」となっています。
東京ディズニーランド
アトラクション
ビッグサンダ・ーマウンテンスプラッシュ・マウンテンプーさんのハニーハント美女と野獣 “ 魔法のものがたり ”スペース・マウンテンバズ・ライトイヤーのアストロブラスターモンスターズ・インク ” ライド&ゴーシーク ”ベイマックスのハッピーライド
ショップ
- ディズニー&カンパニー
- ジャングルカーニバル(ボール転がし)
- ジャングルカーニバル(丸太投げ)
- アドベンチャーランド・バザール(カプセルトイ)
- キングダム・トレジャー
- ギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイム
- ギャグファクトリー/ファイブ・アンド・ダイム(カプセルトイ)
- プラネットM
- トレジャーコメット(カプセルトイ)
ダイニング
- スウィートハート・カフェ
- トゥモローランド・テラス
東京ディズニーシー
FP同様「インディ」も対象となっています
アトラクション
ソアリン:ファンタスティック・フライトタワー・オブ・テラートイ・ストーリー・マニア!タートル・トークインディ・ジョーンズ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮レイジング・スピリッツマジックランプシアターセンター・オブ・ジ・アース
ショップ
- エンポーリオ
- イル・ポスティーノ・ステーショナリー
- ガッレリーア・ディズニー
- スチームボート・ミッキーズ
- アーント・ペグズ・ヴィレッジストア
- マクダックス・デパートメントストア
- タワー・オブ・テラー・メモラビリア(カプセルトイ)
- ロストリバーアウトフィッター
- アブーズ・バザール
- スリーピーホエール・ショップ
- マーメイドトレジャー(カプセルトイ)
ダイニング
- ユカタン・ベースキャンプ・グリル
- ザンビーニ・ブラザーズ・リストランテ
- ケープコッド・クックオフ
- ニューヨーク・デリ
- ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ
- ドックサイドダイナー
簡単!3ステップで ” SP ” を取得できます!
早速、スタンバイパスを取得してみよう!
スタンバイパスは【東京ディズニーリゾート・アプリ】から簡単にリクエストできます。
主な手順は、
- STEP 1:アプリのダウンロード&アカウント登録
- STEP 2:パーク入園後、アプリを起動
- STEP 3:画面の指示通りに操作を進めてSPを取得
以上、3ステップとなっています。
それでは、取得の流れについて、具体的に紹介していきたいと思います。
STEP 1:アプリのダウンロード&アカウントを登録する
スマホから簡単に登録できます
まずは、公式アプリ(東京ディズニーリゾート・アプリ)のダウンロード&アカウント登録から始めます。
時間&電池の節約にもなるので、事前にご自宅などで済ませておきましょう。
アプリのダウンロードは【こちら】から
STEP 2:パーク入園後、アプリを起動
デバイスのGPSを ” オン ” にするのをお忘れなく
パークのメイン・エントランスを抜けると、デバイスのGPS機能により、ゲストがパーク内にいることが認識されるため、その後であればアプリにてスタンバイパスの取得作業ができるようになります。
STEP 3:画面の指示通りに操作を進めてパスを取得
争奪戦が繰り広げられることは必至…
今回は「ソアリン:ファンタスティック・フライト」のスタンバイパスを取得するというケースにて説明したいと思います。
(1)スタンバイパスのアイコンをタップ
ミッキーシェイプの「S字」のアイコンが目印です
東京ディズニーリゾートの公式アプリを起動し「プラン」内の「スタンバイパス」をタップ(押下)します。
(2)パークチケットの認証
「確定」ボタンは「スキャン」の下にあります
取得希望者のボックスにチェックを入れ、下部の「確定」をタップします。
同時に複数のパスを取得したい場合は「スキャン」ボタンを押下してゲストを追加(パークチケットの二次元コードをスマホのカメラレンズにかざしてスキャン)します。
すでにゲストが追加されている場合は、購入する全員分のボックスにチェックをいれるだけでOKです。
(3)希望施設の選択
予め取得する順番を考えておきましょう
取得を希望する施設(アトラクションなど)を選択し「施設名」をタップします。
(4)パスの取得
「取得」ボタンは「チケット情報」の下にあります
取得前に「施設名」「時間枠」「取得数」などを確認し、その後「取得」をタップします。
手続き後は受付の変更やキャンセルは不可となっているため、内容をしっかり確認してから申し込むようにしましょう。
(5)取得内容の確認
こちらの画面が出たら手続きは完了です
取得後「施設名」「利用時間」が反映されているか確認しておきましょう。
画面上の「パス表示」をタップすると、入場に必要な「二次元コード」が表示されます(利用可能時間までは二次元コードは非表示となっています)。
使い方について
時間には余裕を持ってエントランスへ
それでは、実際にスタンバイパスを利用して施設等へ入場するには、どのような流れとなっているのか、注意事項も含め、具体的に紹介していきたいと思います。
スキャナーにかざして入場
スタンバイの列をスキップしよう
エントリー受付と同様、施設へ入場するためには、モバイルアプリに表示される「二次元コード」の提示が求められます。
利用時間になりましたら、アプリを起動&二次元コードを表示し、そちらを各施設のエントランス前に設置されているスキャナーにかざして ” プライオリティ・アクセス・エントランス(専用エントランス)” へ入場します。
スマホの画面が暗いとスキャナーが反応しないこともあるため、かざす際は明るい状態にしておきましょう。
注意事項
スタンバイパス取得&使用時の注意点を、以下に列挙します。事前準備が必要なものもあるため、パークに入る前に確認しておきましょう。
充電は十分に
デッド・バッテリーは悲劇的!!
スタンバイパスの取得&使用には、スマホのモバイルアプリを立ち上げる必要があるため、安定した通信環境と電池残量の確保が重要です。GPSをONにしておくと電池が消耗しやすいため、スマホの電池がなくならないよう、モバイルバッテリーの準備はお忘れなく。
その他の疑問にお答えします
新しいシステムが導入されると、これまでにはない疑問が生まれるものです
続きまして、スタンバイパスにおける「よくある質問」や「疑問」について、お答えしていきたいと思います。
ファストパスと何がどのように違うの??
名前が違うだけじゃないの??
スタンバイパスとは、ひとことで言えば「整理券」のようなもの。優先入場を目的としていないため、ファストパスのように、待ち時間が短縮されるシステムではありません。
入場は保証されているの??
ソアリンには絶対乗りたいんですよ~
スタンバイパスは、施設の入場を保証するものではありません。天候不順やシステム調整等々により、権利が無効になることもあるようです。その場合、時間の変更や施設の振替等の措置は行われないとのこと。
指定時間が過ぎてしまった場合はどうなるの??
そこを何とかお願いしますよ~
スタンバイの列に並ぶことができなくなります。指定された時間に遅れないよう、早めに施設のエントランス前へ到着しておくようにしましょう。
スタンバイパスは日に何度も取得できるの??
おっ!「タートル・トーク」も捨てがたいな~
スタンバイパスの取得は、各施設につき1日1回限定となっています。
ちなみに運営状況により、スタンバイパスを実施しない日や時間帯もあります。
公式アプリ等で各施設の待ち時間が表示されている時間帯は待機列に並ぶことが可能なため、パスの取得は不要です。
スタンバイパスのメリット&デメリットについての一考察
こんな時代もありました(ホーンテッド(20分)の待機列)
施設の待機列に並ぶためだけに取得するという ” スタンバイパス ”。
ネットやSNS上では「かえって待ち時間が長くなった」と不平不満を述べる方もいるようで、この新システムの導入に関しては、正直、賛否両論となっているようです。
ソアリンの待機列はミステリアスアイランドにまで伸びていました(2020年)
まず、スタンバイパスは、” 待ち時間 ” の短縮を狙ったものではなく「待機列の短縮」という目的が導入の動機としてあった、ということをよく知っておく必要があると思います。故「かえって待ち時間が長くなった」と述べていらっしゃる方は、お門違いの主張であるということにどうやら気が付く必要があるようです。
この場所に並ぶこともなくなりました(2021年)
スタンバイパスの対象施設は、元々、長い列を作る傾向にあり、三密になりやすい、ソーシャル・ディスタンスを確保しにくい、といったリスクを恒常的に抱えていました。
パスを導入することで、そういったリスクを回避し、ゲストやキャストさんの健康と安全が守られ、ひいては「感染症対策のガイドライン」の遵守へ繋がる結果となりました。
そして、そういったシステムの導入は、今後、変らずに営業を続けていくために、是が非でも起こさなければならなかった措置でもあったのでしょう。
パンデミックにより一変した入場方法
また、上述とは別に、今回「スタンバイパス」が導入された背景には、ゲストの行動を把握(数値化)するため、という目的もあるのではないかと考えています。
単純に、公式アプリ(デジタル技術)を用いることで「混雑状況」や「入園者数」などの予測が、これまで以上に精度の高いデータで収集できることでしょう。そして、それは将来的にTDRにも導入するかもしれない「プレミア・アクセス(仮)」といった新システムの運用に反映させていくための準備なのではないか、と、個人的に想像しております。
新たな画期的なシステムの到来
より安心して思いっきり楽しめる場所がここにはあります
今回は、東京ディズニーリゾートに導入された新システム「スタンバイパス」についてのまとめ記事をお届けしました。
エントリー受付と同様、今のご時世に則した、画期的な施設の入場案内制度だと思います。より東京ディズニーリゾートにおけるデジタル化や公式アプリの普及が一気に進む契機にもなることでしょう。
公式アプリによる操作が定着した暁には、また新たなシステムが誕生すると予測しています。おそらく、上海ディズニーにて先行している「ディズニー・プレミア・アクセス(優先入場の有料化)」あたりの制度がいよいよTDRでも導入されるのではないでしょうか。