
ボートに乗って世界一周、平和の船旅へ
この記事でわかること
- アトラクション「イッツ・ア・スモール・ワールド(パリ)」の基本データやトリビア
- 混雑を回避するコツ
- このアトラクションの見どころ&おすすめポイント
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海外ディズニーパーク&リゾート情報の総合ウェブメディア「ワールド・オブ・ディズニー ‐ World of Disney ‐ 」が、パリのディズニーについて ” 独自 ” の視点に基づく「リアルな情報」「裏ワザ」「攻略法」を全力でご紹介したいと思います★

パリ版は独自の世界観を展開しています
イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)は、世界中の子供たちが歌う「小さな世界」を聴きながら、ボート型のライドに乗って世界を一周する、ディズニーのクラシカル・アトラクションです。
アトラクションのデータ
イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)
- 所要時間:約9分
- アトラクションタイプ:フリューム・ダークライド(ファミリー向け)
- エリア:ファンタジーランド(ディズニーランド・パーク)
- 開始日:1992年4月12日
- 混雑状況:★☆☆☆☆
- ファストパス:✕
- シングルライダー:✕
パリ以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
ディズニーランド・パークの「イッツ・ア・スモール・ワールド」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニーランド(カリフォルニア)
- イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)
- マジック・キングダム(フロリダ)
- イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)
- 東京ディズニーランド
- イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)
- 香港ディズニーランド
- イッツ・ア・スモール・ワールド(It's a Small World)
世界で最も有名な楽曲のひとつです

エッフェル塔の前でフレンチ・カンカンを踊るフランスの子供たち
アトラクションのテーマソング「小さな世界(It's a Small World)」は、アカデミー賞の受賞歴がある「シャーマン・ブラザーズ(The Sherman Brothers)」によって手掛けられた楽曲です。世界中で歌われ、彼らの代表曲のひとつとなりました。
パリ版のイッツ・ア・スモール・ワールドでは、ヨーロッパ中の聖歌隊の子供たちによって歌われた ” 新録 ” バージョンがサウンドトラックとして流れています。
混雑状況について

開園直後はオープンしていないことも
待ち時間/混雑する時間帯など
待ち時間の目安としては、平日、休日を問わず5~15分程度といったところでしょうか。
大容量の「ライド・システム」を採用しているため、回転率そのものは悪くありません。午前中や日暮れ後には、実質「待ち時間ナシ」で乗れることもあるようです。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです。
体験レポート

各国の言葉で「小さな世界」と書かれています
それでは、ディズニーランド・パークのアトラクション「イッツ・ア・スモール・ワールド」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について

メアリズムが前面に押し出されたデザイン
イッツ・ア・スモール・ワールドの外観は、アートディレクター「メアリー・ブレア(Mary Blair)」によってデザインされたものです。幾何学的なブロックによるコラージュ&パステルカラーというスタイルは世界共通。シンプルながら視覚的な美しさが感じられます。
パリ版は、ファサード(建物の正面部分)の時計台(目覚めの太陽/眠りの月)が、他のディズニーパークとは異なるバージョンで配置されています。
Qラインについて

S字の歩道を通って、ドックへと向かいます
パリのイッツ・ア・スモール・ワールドは、ドック(乗り場)が屋外(半屋内)にあります。混雑とは無縁のアトラクションなので、ほぼノンストップで乗り場まで移動することが可能です。
乗り場にて

ホームドアの先の世界には ” 国境 ” はありません
しばらく道なりに進んでいくと、ライドの乗り場が見えてきます。
ホームドア付きのプラットホームにてしばし待機。イッツ・ア・スモール・ワールドは回転率の良いアトラクションなので、すぐにボートが到着します。
ライドは ” ボート ” 型

のんびりと揺られながら進んでいきます
ゲストは ” ボート型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。ひとつの船につき定員は22名。パステルカラーの可愛らしいライドとなっており、座り心地も快適です。

噴水の真横を通ってボートは進みます
水路の周りには噴水やトリミングされた芝生のオブジェが配してあります。乗り場が屋外にあるため、タイミング次第では「ディズニーランド鉄道」の蒸気機関車を乗船中に見ることもできます。
さあ、” 平和 ” を歌う世界一周の旅へ!

各国の「ようこそ」でお出迎え
イッツ・ア・スモール・ワールドは、すべての国(エリア)が大きなひとつの部屋の中に収められています。
パリ版では、各セクションの入り口には、エリアを区別するために「橋」が架けられています。アーチを潜る度に、新たな国との出会いが待っているというわけです。
ちなみに、航海するエリアは以下のとおりとなっています。
- スカンジナビア
- イギリス諸島
- 西ヨーロッパ
- 東ヨーロッパ
- 中東
- アジア
- アフリカ
- 南極
- 南米
- オーストラリアと南太平洋諸島
- 北米(米国およびカナダ)
トラディショナルな衣装を身に纏う子供たち

JAPONセクションでは着物姿の日本の子供たちが
世界中の子供たちが各国の伝統的な衣装を身に纏って母国語で歌う「小さな世界」。人形の数はおよそ300体と言われており、オーディオ・アニマトロニクスの技術によって繊細に動いています。
その姿は皆もとても可愛らしく、つい子供たちと一緒に「イッ~ツァ・スモォ~ウ・ウォア~ウド~」と口遊みたくなるほどです。

スイスの雪山。なんとスリンキー・ドッグが「氷河急行」に乗っています(笑)
可愛らしい人形たちのコスチュームは、デザイナー「アリス・デイヴィス(Alice Davis)」の手によるものです。彼女は世界中から本物の伝統衣装を集めて、デザインを考えたと言われています。

スコールの中にいるおどけたワニのキャラクター
ちなみにアリスの夫の「マーク・デイヴィス(Marc Davis)」は、イッツ・ア・スモール・ワールドのキャラクター・デザインを担当しているとのこと。
背景にも注目!!

カラフルな色彩に多様性を感じます
イッツ・ア・スモール・ワールドの背景は、伝統的にアートディレクター「メアリー・ブレア」のデザインが踏襲されてきましたが、パリ版はメアリーの独特なスタイルからかけ離れたものとなっています。
ポスト・メアリズムによって描かれた背景も、パリ版の独自性のひとつとして楽しむことができます。
大合唱の中で終曲を迎えます

異なる言語の中にも” 結びつき ”を感じられるフィナーレです
終曲(フィナーレ)では、英語に加え、フランス語とドイツ語でも「It's a Small World」が歌われています。
たったひとつの「歌」を皆と歌うだけで、世界は繋がることができるのだ、ということを子供たちが教えてくれているようです。

旅の終わりの「さようなら」はこのアトラクションのお約束ですね
7つの大陸すべてを巡り、この小さな船旅も静かに終わりを迎えます。
さようならという言葉に「また会いましょう」という意味を込めて、この平和を願うアトラクションを後にします。
小さな世界とダイバーシティ

北米セクションの様子
パリ版のイッツ・ア・スモールワールドでは、世界で初めて「北米(米国/カナダ)セクション」を組み込んだバージョンが採用されています。このエリアでは、自由の女神をはじめ、ゴールデン・ゲート・ブリッジ、エンパイアやクライスラー・ビルといったランドマークが背景に描かれています。
また、アラビア語やヘブライ語で「小さな世界」を歌う人形もアトラクション内(中東セクション)には導入しているとのこと。
多様性の統一は、何ともユーロらしい、粋な計らいですね。
よりダイバーシティの感じられる、” イッツ・ア・スモールワールド ” が、パリにはあります。
世界中で愛されているアトラクション

ディズニーランド鉄道から見たイッツ・ア・スモール・ワールド
今回は、ディズニーランド・パーク(パリ)のアトラクション「イッツ・ア・スモール・ワールド」についての体験レポートをお届けしました。
パリのディズニーのみならず「イッツ・ア・スモール・ワールド」が世界中で愛されている理由は、平和や子供たちの幸せを願うウォルトの思いが、国境を越えてもなお、力強く息づいているからなのかもしれません。
世界は狭く、小さいけれども、ウォルトの思いは広く、壮大です。
オリジナル版をベースとしつつも、独自の魅力を盛り込んだこの ” 平和の船旅 ” を、是非、パリで体験してみてはいかがでしょうか。
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