
これぞホンモノの「レミーのおいしいレストラン」です!
この記事について
今回は、ウォルト・ディズニー・スタジオの大人気レストラン ” ビストロ・シェ・レミー ” についてご紹介したいと思います。料理の内容や予約についてはもちろんのこと、レストランの雰囲気や混雑状況、一度は味わってみたいパリ限定のメニューやおすすめの逸品など、ディズニーランド・パリでのお食事の時間がもっと楽しくなる情報を、豊富な写真と共にお届けいたします。

このレストランのメイン・シェフはこのねずみくんです
ビストロ・シェ・レミーとは、ピクサー映画『レミーのおいしいレストラン』(原題『Ratatouille』)』をモチーフとしたレストランです。ディズニーランド・パリにおいて最も人気のあるレストランのひとつで、本格的なコース料理を堪能することができます。
ダイニング情報
ビストロ・シェ・レミー(Bistrot Chez Rémy)
- 営業時間:ランチ(11:30~14:00)/ディナー(17:00~19:00)
- スタイル:テーブルサービス形式
- ドレスコード:なし
- URL

作品を観ておくとより楽しめるかもしれません
他のダイニングと比べると少々お値段は高めですが、映画の世界観に浸りたいならマストなレストランです。もちろん、映画にも登場するあの ” ラタトゥイユ ” もこちらで味わえます。
立地/アクセスについて

パリを感じさせる風景が目の前に
ビストロ・シェ・レミーは、トゥーン・スタジオの一角にあるレストランです。アトラクション「ラタトゥイユ」に隣接し、周辺にはカルチェラタンかサンジェルマン・デ・プレを彷彿させる、パリの街並みが再現されたエリアが広がっています。
料金など
ビストロ・シェ・レミーは「テーブルサービス型(席にスタッフが案内し、注文を伺うスタイルのこと)」のレストランなので、料金はメニューによって異なります。
目安としては、食事+ドリンク(アルコール含む)で、約€40~€75(¥5,000~¥9,325)となっています。
※ 単位はユーロ(€1=約125円)
ドレスコードについて
ドレスコードは特に指定されていません。但し、一般的なマナーとして、露出の多い服装やサンダル履き、不適切な表現(差別、卑猥、悪態など)が書かれた衣服の着用等は控えるようにしましょう。
予約は必要!?

このレストランでのお食事を考えているならぜひ予約を
予約は取っておいた方が安心です
当日、並んで待つこともできるようですが、時間帯(ランチや夕方など)によってはかなりの時間を待ちに要することもあるようなので、予約は取っておいた方が賢明でしょう。
私たちの場合はディナーの時間帯(16時半~)に予約をしました(ちなみにこの日は閉園が18:00)。
予約方法 ①:現地予約

” コンシェルジュ ” はロビー(1F)にあります
ディズニーランド・パリ内の直営ホテル(ディズニーホテル)の「コンシェルジュ」にて、ダイニング予約を受け付けています。希望の日時をホテルのスタッフに伝えるだけでOKです(空いていれば当日予約も可)。
予約方法 ②:電話予約

コールセンターを利用した予約も◎
電話予約も可能ですが、英語での対応となります。やりとりが心配な方は、以下の予約代行サービスを利用してみるのもよいかもしれません。
時間に余裕をもって訪問しましょう

日本ではないのでいつ何が起こるか分かりません(笑)
予約をしていたにもかかわらず、席に通されるまで30分程待たされるハメに。これもまた、ゲストの捌き方があまり上手ではないフランス人の性格に起因するものです。夕食の時間帯ということもあり、待合室では多くの人でごった返しており、カオス状態に(笑)。当日待ちの人もかなりの人数でいるようでした。スタッフも苛ついており、ゲストにむかって怒鳴りつけるといった有様…。

日本では考えられないような光景を目の当たりに…
こんな混沌の中、どういう順番で呼ばれるのか予測もできず、私たちもかなり不安になりました。とりあえず日本人的な名前(!?)が呼ばれた時に、ぐいぐい人をかき分けて確認しにいったところ、どうやら私たちのことであっていたようで、事なきを得ました。
一度名前を呼ばれても、返事がないとすぐにスルーされてしまうので、自分たちの名前っぽいものが聞こえたら、積極的に確認しにいくという行動力も大切です。

どうなることかとヒヤヒヤしたぜ…
時間にルーズなところはフランス人あるあるなのですが、私たちを含め、多くの日本人はプラン通りにいかないと焦りを感じてしまうものではないかと思います。
ここは日本ではなく、異国です。いつ何が起こるか分からないので、レストランに限ったことではありませんが、やはり早め早めに行動することが大切なようです。
訪問レポート

『ラタトゥイユ』の世界観が忠実に再現されています
象牙色の外観をした可愛らしいレストランの中へと入ると、映画『レミーのおいしいレストラン』に登場する見習いシェフ、リングイニの父親「グストー」の肖像画が飾られた待合室へと通されます。
五つ星の天才シェフでもあった彼は、残念ながら作中で亡くなっていますが、このレストランでは ” 在りし日のグストー ” と、絵画を通じて ” 再会 ” することができます。

惜しい人を亡くしたものです…
メインのダイニングルーム内は、アトラクション「ラタトゥイユ」と同じく、ねずみであるレミーと同じ視点で楽しめるよう、お皿やシルバーをモチーフしたオブジェクトが大きめに作られています。

レミーの大きさになって楽しむことのできるビストロです
ジャムの蓋が座席になっていたり、おそらくレミーが愛用していると思われる料理本や調理器具が置いてあったりと、作品の ” その後 ” を感じられる世界観が、しっかりと創り込まれています。
規模感/混雑状況など

レミーをイメージした可愛らしいロゴマーク
座席数は全部で370席となっています。予約によって顧客が管理されているため、ダイニングルームはコンスタントに席が埋っていく、という状態になっています。
メニューについて

英語版のメニューもあるので安心です
ビストロ・シェ・レミーは、以下の4つのコースメニューの中から選択するというスタイルとなっています。
コースメニュー
- レミー(Remy)€31.99 ※ ドリンクなし
- エミール(Emile)€39.99 ※ワインを含むと€54.99
- リングイニ(Linguini)€47.99 ※ ドリンクなし
- グストー(Gusteau)€59.99 ※ワインを含むと€74.99
※ 価格は2017年10月時点のものです
その他「リトル・シェフ (€18.99)」という、キッズ向けのコースもメニューに組み込まれているので、お子さま連れでもお食事が楽しめます。
ラタトゥイユ(プレミアム)が選べるのは…
どのコースにもラタトゥイユはついていますが「プレミアム・ラタトゥイユ」を選べるのは「グストー」のみとなっています。
グルメレポート

本格的なフランス料理を堪能できます
通常のフランス料理と同様、前菜(Starters)、メイン(Main Courses)、デザート or フロマージュ(Desserts or Cheese)の3皿で構成されています。メインは肉、魚の他、ベジタリアン向けのコースも用意されているようです。
料理の内容はコースによって異なりますので、よく確認してから選ぶようにしましょう。
ちなみに私たちはどうしても「プレミアム・ラタトゥイユ」が食べたかったので ” グストー ” のコースを選択しました。
それでは早速「ビストロ・シェ・レミー」のコース料理(グストー)の内容について、ご紹介していきたいと思います。
前菜:フレンチサラダ or フォアグラ

シャキシャキ食感のフレンチサラダ
私はフォアグラが苦手なので、別の料理に変えてくれないかと頼んだところ、フレンチサラダに変えてくれました。そのサラダがめちゃくちゃおいしい。相方くんも「そっちの方が正解だったかも。サラダにすれば良かった~」と言っていました(笑)。
パリのレストランでも感じましたが、フランスのサラダは総じておいしいです。新鮮さが感じられるのはもちろんのこと、味そのものがしっかりとしているので、噛むたびに口の中にさわやかな香りと歯ごたえが広がります。

ちなみにこちらがフォアグラです。りんごのコンポート付きです
メイン ①:シーバス(Sea Bass)のフィレ

肉厚で食べ応えがあります
メインは大好きなシーバス(スズキ)のフィレを注文しました。日本では食卓にスズキが並ぶ機会はあまりありませんが、フランスでは割と一般的に食べられているようです。今回のフランス旅行でいったい何匹分のシーバスを食べたことやら…。
メイン ②:ラタトゥイユ(プレミアム)

このビジュアルの ” ラタトゥイユ ” はここでしか出会えません
とうとう、この瞬間がやってまいりました。待ち焦がれた ” プレミアム・ラタトゥイユ ” の登場です!
まず見た目がとても美しいですね。薄くスライスされたズッキーニを纏ったその料理は、おそらく皆さんが想像しているようなラタトゥイユとは別物です。
しっかりと野菜が煮込まれているので、とても柔らかく、ナイフを入れただけでホロッと崩れ落ちそうになりました。すぐに形を変えてしまうこのひと皿に、刹那さのようなものも感じます。
少し酸味のあるトマトソースと野菜のコラボは、見た目以上に繊細な味付け。どこか郷愁を誘うような、温かみの感じられる逸品となっています。
デザート:25周年のセレブレイト・パフェ

アニバーサリー・スイーツもぜひご賞味ください
食後のデザートには、25周年のセレブレイト・パフェを注文しました。濃厚なクリームは甘さ控えめ。私好みだったこともありたいへん美味しくいただきました。さすがデザート大国のフランスなだけあって、最後の最後まで期待を裏切ることはありませんでした。
お味はいかが??
選んだ「グストー」コースに限定して言うと、量も内容も充実しており、とても満足のいくものでした。一緒に味わったワインもすっきりと飲みやすいテイストで、食事にもよく合いました。
プレミアム・ラタトゥイユはもとより、メインやデザートも、パリのレストランで出てきてもおかしくないような本格的な味わいとなっています。また食べに行きたいと思えるほど、提供された料理のすべてが高い水準に達していました。
セルフィ―に苦戦していたら…

ど、どうしても、ラタトゥイユ越しに写真を撮りたかったんです…
私たちがラタトゥイユ越しのセルフィ―にトライしていたところ、隣のテーブルで食事をしていた米国人グループ(?)の青年の一人(イケメン)が、
二人一緒のところを写真を撮ってあげるよ(スマイル)
と、声をかけてくれました。
彼を含むそのグループのメンバーは、私たちのテーブルに ” プレミアム・ラタトゥイユ ” が運ばれた際、指をさして驚いていた人たちでもありました。

見て、見て!あのすごいラタトゥイユ!
彼のご厚意に甘えて、私たちはこの ” 南仏名物の野菜のごった煮 ” と一緒にパチリ。
流石、米国人はクールな対応をスマートにしてくれちゃいますよね。思わぬ異文化コミュニケーションに、心が温まりました。
もしかしたら、これもまたディズニー・マジックのひとつなのかもしれませんね。
閉園後のWDSが見られるかも!?

スタッフがエントランスまで送ってくれます
閉園しても食事は続けられます
上述のとおり、予約時間の30分~遅れで食事がスタートした(閉園まで1時間を切っていた)こともあり、マキで食べようとしたのですが、案の定、料理の提供状況もかなりのんび~りとした展開に。
デザートを終えたのは閉園時間はとうに過ぎ、18時半を回っていました。

やっぱり、こうなると思っていたともさ
このように、どうやらパリでは閉園時間が過ぎても、ゆっくりと食事を楽しむことができるようです(笑)。
勝手に帰ることは許されません(笑)
さて、食事もお会計も済んだことだし、そろそろレストランを出ようと思ったら、スタッフさんに止められるではありませんか。
話を聞くと、スタッフがパークのエントランスまで案内するので、しばし待合室で待機して欲しいとのこと。
待つこと10分弱。20名ほどゲストが集まると、スタッフと共に皆、レストランの裏口(?)から出ていきました(笑)。
いつもとは違う ” 景色 ” が見られます

普段は人でごった返すエリアのはずですが…
目の前には、正真正銘、閉園後のウォルト・ディズニー・スタジオの光景が広がっています。人っ子一人いない状態のパークを眺めながら、私たち一行はエントランスへと連れていかれました。

まるで時間が止まってしまったかのようです
これはこれでレアな体験となりました。今となってはレストランで長く待たされたこともいい思い出(!?)です(笑)。
五つ星レストランに認定!!

また行きたいなぁ
ビストロ・シェ・レミーは『レミーのおいしいレストラン』の世界にどっぷりと浸かれる、ウォルト・ディズニー・スタジオにおいて訪問マストなレストランです。
予約や待ち時間に関しては、少々難はあったものの、料理は本当に美味しく、心から満足のいくものでした。プレミアム・ラタトゥイユは周りの目をあっと引く ” 逸品 ” なので、フォトジェニックな写真を撮るにも打ってつけ。故、コースは「グストー」を選んで間違いないと思います。
閉園後のパークを見学出来たりと、普段なかなか経験できないことも味わえたので「ビストロ・シェ・レミー」の総合評価は、シェフ・グストーと同じく五つ星(★★★★★)とさせていただきます。