香港版も ” スター・ウォーズ ” がテーマとなっています
この記事について
今回は、香港ディズニーランドのアトラクション「ハイパースペース・マウンテン」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、アトラクションの「背景」や「トリビア」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
ひとつ上ゆく ” SWの世界 ” を味わえます
スペース・マウンテン(Space Mountain)は、香港ディズニーのテーマエリア「トゥモローランド」にそびえる白亜のドーム内を、ロケット型のライドで疾走する、ローラーコースタータイプのアトラクションです。
現在は ” 期間限定 ” で映画『スター・ウォーズ』の世界を再現した「ハイパースペース・マウンテン」として運営されています。
アトラクションのデータ
ハイパースペース・マウンテン(Hyperspace Mountain)
- 所要時間:約2分45秒
- アトラクションタイプ:屋内型ローラーコースター(ビッグ・スリル)
- エリア:トゥモローランド(香港ディズニーランド)
- 開始日:2016年6月11日
- 混雑状況:★★☆☆☆
- ファストパス:〇
- シングルライダー:〇
香港以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
香港ディズニーランドの「ハイパースペース・マウンテン」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニーランド(カリフォルニア)
- スペース・マウンテン(Space Mountain)
- マジック・キングダム(フロリダ)
- スペース・マウンテン(Space Mountain)
- 東京ディズニーランド
- スペース・マウンテン(Space Mountain)
- ディズニーランド・パーク(パリ)
- ハイパースペース・マウンテン(Star Wars Hyperspace Mountain)
香港版のコンセプトは ” テイクオーバー ” !?
エリアの半分は ” SW ” に乗っ取られてしまった!?
本アトラクションは、世界中で大ヒットを記録しているスペース・オペラ映画の金字塔『スター・ウォーズ(Star Wars)』シリーズの世界を舞台としています。
現在、香港のトゥモローランドは、主に ” スター・ウォーズ ” と ” マーベル ” というふたつのエリアに分かれており、ハイパースペース・マウンテンは、前者のメイン・アトラクションとしての位置づけとなっています。
トゥモローランドには ” SWキャラ ” がゲリラ訪問することも
スペース・マウンテンの麓には、スター・ウォーズに登場するキャラクターとのグリーティングを体験できる施設「コマンド・ポスト」が隣接しています。
こちらの施設では、
- R2-D2
- チューバッカ
以上、2キャラクターとのグリーティングを楽しむことができます。
ルームは別々となっているため、両キャラクターとのフォト体験を希望する場合は、それぞれのQラインに並ぶ必要があります。
やあ、ボクと一緒に ” 記念の1枚 ” を残してみないかい?
その他、本エリア内にて「ストームトルーパー」が複数でサプライズ登場することも。
また、ライトセーバーの剣術を学んでダース・ベイダーと対決する、キッズ向けのプログラム「トライアル・オブ・ザ・テンプル」も定期的に開催されています。
トゥモローランドへ一歩足を踏み入れたその瞬間から、スター・ウォーズのカラーで全面的に彩られた ” ハイパースペース・マウンテン ” への乗車準備は、既に始まっているのです。
混雑状況について
連続乗りするなら ” 午前中 ” が狙い目
待ち時間/混雑する時間帯など
待ち時間の目安としては、平日は5~20分、休日でも30分程度といったところでしょうか。
回転率も良く、さほど混雑はしません。但し、午後(17:00~)には、若干、混雑し始める傾向にあるようです。
香港版のスペース・マウンテンはサクッと体験できてしまう、ゲストに優しいアトラクションだと言えるでしょう。
ファストパスには対応しているの?
発券機は入り口から少し離れたところにあります
ファストパスの対象となっているアトラクションです。
ハイパースペース・マウンテンは、比較的、遅めの時間帯(夕方「17:00」くらい)までファストパスを発券しています。
故、他のアトラクションのパスを優先的に取得されることをおすすめします。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーの対象となっているアトラクションです。
本アトラクションのライドは2人掛け(偶数)なので、空きは出にくいかもしれません。乗れたとしても、スタンバイと比べ、極端に待ち時間が短縮されるというほどの効果は感じられないようです(参考:スタンバイ「15分」に対し、シングルライダー「10分」など)。
体験レポート
今回の訪問では計3回体験してきました
それでは、香港ディズニーランドのアトラクション「ハイパースペース・マウンテン」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
おや?どこかで見たことのある形状だ
トゥモローランド(スター・ウォーズ・エリア)の目玉アトラクションということもあり、その存在たるや、威風堂々。
パッと見の外観は、米国版および東京版と酷似した真っ白な無機質なボディとなっています。
山の高さも「約36メートル」なので、TDL版のスペース・マウンテン(約38メートル)とほぼ同水準のサイズとなっています。
ちなみにこちらはパリの ” HSM ” です
パリ(ディズニーランド・パーク)にも同名のマシンが導入されていますが、パリ版のコンセプトは ” レトロ・フューチャー ” となっているため、外観はもちろん、コースやエレメントなどは、香港版と全くの別物となっています。
内部はどうなっているの?
空いているため、Qラインもスイスイ~
ドームの中へと入ると、様々な天体の模型がディスプレイされています。青白い色をしたライトとスペーシーなサウンドに誘われ、サイエンス・フィクションの世界へと、どんどん引き込まれていきます。
ゲストはこの薄暗いQラインを通り抜け、近未来的なライド乗り場へ。
ライドは ” ロケット ” 型
ハイ・スピードで宇宙を駆け抜けます
ゲストはグレー掛かった ” ロケット型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。
ひとつの列車につき定員は12名(6名/1両 ※ 2両編成)。
ディズニーパークの絶叫マシンの製造会社としてお馴染み「ベコマ(※)」製のローラーコースターとなっています。
補足(※)
ベコマ(Vekoma Rides Manufacturing):ベコマとは、フロリダ版の「ロックン・ローラー・コースター」やパリ版の「スペース・マウンテン」などのアトラクションを製造している、オランダの遊戯機械メーカーのこと。
さあ、” バトル ” が繰り広げられる宇宙空間へ!
目の前には ” Xウイング・スターファイター ” が!
ライドへ乗り込み、出発の準備が整うと、発進の合図と共に宇宙ロケットが動き始めます。
スタート直後、巻き上げを開始。流れる星を横目にワープを繰り返し、気が付くと遥か彼方の銀河を航行。
最高部に到達後、ゲストを乗せた宇宙船の暴走が始まります。
ライドは ” 反乱軍 VS 帝国軍 ” の戦闘に…
バトルに巻き込まれるなんて、聞いてないよ…
反乱同盟軍の「Xウイング・スターファイター」と帝国艦隊のシンボル的存在「タイ・ファイター」との激しいバトルの真っ只中を、ブラスターから放射されるライトをかわしながら、ライドは駆け抜けていきます。
我々の乗るロケットは、前方からも後方からも強烈な集中砲火攻撃の餌食に…。
今にも撃墜されてしまいそうです…。
なんてこった…。
でも、安心してください。Xウイングを操縦するエリート中隊が我々のライドを護衛してくれています。
ちなみに、ライドにはスピーカーが搭載されているため、クリアな音質のBGMと共に、臨場感のあるバトルを五感を使って体験することができます。
爆音、リアルな映像、ワイルドで揺さぶられるライドの動き。
それは「スター・ウォーズ」の世界そのものだと言えるでしょう。
ラストは輝く光の中へ!
もの凄いスピードと重力を感じます
最後までスピードを緩めることなく、ライドは宇宙空間を疾走します。
リアルに『スター・ウォーズ』の戦闘機に乗っているかのような感覚です(実際にファイターに搭乗したことはないため、あくまでも想像に過ぎませんが…)
ラストは眩い光の中へと突入!
反乱同盟軍の司令官「アクバー提督」に ” ミッション・クリア ” の温かい言葉(!?)をもらい、降車場へ。
ライドフォトにも対応しています
香港の思い出をフォトパスで残そう
ハイパースペース・マウンテンは「ライドフォト」の対象アトラクションとなっています。
ライドフォトというのは、アトラクションの体験中に撮影される写真のことです。東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」やディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」でもお馴染みのサービスですね。
フォトパスはライドフォトの販売店舗にて購入できます
フォトはアトラクションの出口付近に隣接するショップ「スペース・トレーダー(Space Traders)」にて購入可能。
受け取りまでの所要時間は、余程混雑していない限り「5分」程度といったところでしょうか。
ちなみに、” ラストの光のトンネルへの突入 ” のタイミングでライドフォトの撮影があります。
しっかり笑顔で臨み、思い出の1枚を残しましょう(笑)。
幻のスペース・マウンテン ” GG ” とは??
” GG ” を体験できたゲストはもはやレア!?
かつて香港版のスペース・マウンテンは、ハロウィーンのイベント期間に合わせて「ゴースト・ギャラクシー(Space Mountain:Ghost Galaxy)|略称:GG」というバージョンにて運営していたことがありました。
これは、コース上(主にカーブ部分)にモンスター(星雲で形成されたエイリアン)を出没させ、ライドに搭載されたスピーカーから不気味なBGMが流れるといった演出が施されたオーバーレイ(別データの合成)となっています。
また、ハロウィーンを彷彿させる「オレンジ」や「グリーン」といった、通常のスペース・マウンテンではあまり見られないカラーも随所で使用されていました。
香港の人気アトラクション ” ミスティック・マナー ”
香港ディズニーには「ホーンテッド・マンション」に相当するアトラクションが存在していない(類似アトラクション「ミスティック・マナー」は、ファンタジー要素が高く、お化け屋敷としての位置づけにはなっていない)こともあって、” お化け屋敷 ” の感覚で楽しめるGGバージョンは、高い人気を誇っていたようです。
香港での大成功を収めた後、本家カリフォルニアの「ディズニーランド」でも、ハロウィーン期間限定で、2009年より「ゴースト・ギャラクシー」は導入されることになりました。
今度のハロウィーンは ” 香港 ” に行こうかな?
残念ながら、香港版は「2013年10月31日」を以って ” GG ” は終了。カリフォルニア版も「2018年」にクローズして以来、カムバックする兆しは一向に見せていません。
その後、約2年半の工期を経て、香港に「ハイパースペース・マウンテン」が誕生。
おそらくハイパースペース~は、恒久的なアトラクションとなっていくことが予想されるため「GG Ver.」は、” 幻のスペース・マウンテン ” として、その名を歴史に刻むこととなるでしょう(…、と言いつつ、アナハイムやオーランドのパークでは、いつの日かしれっと復活しちゃいそうですが…)。
香港で ” SWの世界 ” にどっぷり入り込もう
タイミングが良ければ ” 彼ら ” と会えるかも…!?
今回は、香港ディズニーランドのアトラクション「ハイパースペース・マウンテン」についての体験レポートをお届けしました。
正直なところ、絶叫度においてはパリ版の方がひとつ上をゆくものではありますが(パリ Ver. は ” 別格 ” なので…)、スター・ウォーズに乗っ取られたというコンセプトにて設計されたエリア全体の雰囲気は、統一性が感じられるという意味において、香港版の方がより本アトラクションを味わうための下地がしっかりと作り込まれている、と思いました。TDLのスペース・マウンテンはもちろんのこと、パリ版のハイパースペース・マウンテンとの乗り比べをしてみるのも一興かもしれませんね。
激しいバトルが繰り広げられる、この ” SWの世界を体感できるローラーコースター ” を、是非、香港で体験してみてはいかがでしょうか。