2022年の株主総会のお知らせは「20周年の東京ディズニーシー」が表紙に!
この記事について
今回は、株式会社オリエンタルランド(OLC)の「定時株主総会(2022年)」についてご紹介したいと思います。本年における株主総会の「基本情報」や「参加条件」はもちろんのこと、昨年(2021年)に開催された株主総会の「ダイジェスト」など、参加する前に知っておきたい情報や知識について、分かりやすく解説いたします。
ワールドバザールにも「OLC」が隠れています
2022年に開催される予定の「株式会社オリエンタルランド 定時株主総会」の概要は、以下のとおりとなっています。
概要(開示内容)
【第62期】株式会社オリエンタルランド 定時株主総会
- 開催日時:2022年6月29日(水)午前10時~
- 開催場所:幕張メッセ 国際展示場7ホール
- 目的事項
- 報告事項
- 第62期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)事業報告、連結計算書類および計算書の内容ならびに会計監査人および監査役会の連結計算書類監査結果報告の件
- 決議事項
- 第1号議案:剰余金の処分の件
- 第2号議案:定款一部変更の件
- 第3号議案:取締役11名選任の件
議決権行使期限
- インターネットによる議決権行使(2022年6月28日(火)午後5時まで)
- 郵送による議決権行使(2022年6月28日(火)午後5時到着)
会場について(Google マップ)
※ 情報は2022年6月時点のものです。
株主総会について
決算報告の確認や役員の選任などを行う場です
株主総会とは「株式会社の意思を決定するための機関」のことをいい、議決権を有する ” 株主 ” で構成されています。
株主総会には決算承認や役員の選任決議等を行う「定時株主総会」と、会社分割など、重大な事柄を決めるため、適宜開催される「臨時株主総会」の2つがあり、今回、OLCが開催する株主総会は ” 前者 ” となっています。
株主総会に参加できる条件
株主総会への参加は株主の権利の一つ
オリエンタルランドに限らず、株主総会に参加するためには、株主としての権利を得られる「権利確定日」までに、所定の株式数を保有することが条件、となっています。
OLCの場合「1単元=100株」となっているため、最低でも100株保有していないと株主にはなれません。無事、権利を得られた株主には、書面にて株主総会の「招待状」が届きます。
OLCの株主総会(2021年)ダイジェスト
株主となったからには総会にも参加したい
東京ディズニーリゾートの経営&運営をしている「株式会社オリエンタルランド(OLC)」の株主でもある私は ” 株主総会(定時株主総会)” にも毎回参加しています(抽選制の年は除く)。
今年も株主総会の時期が近づいてまいりましたので、振り返りも兼ね、昨年(2021年)の「ダイジェスト」について、ご紹介していきたいと思います。
※ 2021年は総会に参加していないため、例年の様子および参加者の声を基に記事を構成しています。
アクセスについて
会場は「海浜幕張駅」の南口を出て徒歩8分程度
オリエンタルランドの株主総会(2021年)は6月29日に「東京ベイ幕張ホール」で開催されました。
東京ベイ幕張ホール(OLC株主総会の会場)
総会は10時より開催(入場は9時~)。受付にて出席の確認、議決行使書を提出し、手荷物検査などを経て、会場内(ホール)へ。
参加する側もしっかり対策しましょう
2020年に引き続き、昨年もコロナ禍における株主総会ということで、感染症対策が徹底された状態で総会が開かれたもようです。
具体的には、
- 検温の実施(顔認証)
- ソーシャル・ディスタンスを確保した整列
- 議決権行使書や出席票の受け取りはトレーにて
等々の対策をはじめ、
- 換気
- マスクの着用
- 座席間隔の確保
といったことを、運営側はもとより、株主側も順守されていたと思われます。
どんな株主が参加しているの??
OLCは他の株主総会と比べ、若い世代の株主も多い
例年の傾向として、総会に参加している株主の構成比率は男女半々となっています。年齢は平均すると40~50代くらいといったところでしょうか。2、30代くらいの方もちらほらといらっしゃいます。
服装について
6月に開催されるため、涼しげな格好の方が適しているかもしれません
服装に関しては、特に決まりはありません。ラフ過ぎない格好であれば問題ないと思います。私の場合、オフィス・カジュアルのようなシンプルな服装で出かけることが多いです。スーツの方もいらっしゃいますし、ポロシャツやブラウスなど普段着で来られる方もいます。中にはミッキーのTシャツや帽子、バッグなど、全身ディズニーづくしで参加される株主さんなども。
議事(内容)について
詳細は割愛させて頂きますが、監査報告、決算や事業の報告、質疑応答、議案の採決など、ごく一般的な流れで総会は進められます。
社長が議事進行を務めます
開始3分前には経営陣が登壇
定刻10時に株主総会がスタート。
議長は代表取締役社長兼COOの上西京一郎氏。取締役の席には代表取締役会長兼CEOでいらっしゃる加賀見俊夫氏のお姿も。
TDRにとって、苦難を強いられた年となりましたが…
連結損益計算書に鑑みると、2020年同様、今期(第61期)も、艱難辛苦の1年となったようです。
コロナ禍における臨時休園や入場者数の制限等々が、売上総利益の減少に、直接的に影響を及ぼしたものと思われます。
営業再開月のTDLの様子
それでも、2020年7月の営業再開以降、一度も休園することなく、徹底された感染対策の下で運営を続けてこられたのは、OLCに関わる方々すべての ” 底力 ” に他ならないのではないでしょうか。
大変な経営だったことは想像に難くありませんが、前年同様、この逆風の中、よくここまで耐えつつ、経営されてきたという驚きの方が大きかったように思います。
楽しみも続々~
その他、20周年を迎える「東京ディズニーシー」関連のイベントや、新たに開業するディズニーホテル「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」、2023年、TDSにオープンが予定されている新テーマポート「ファンタジースプリングス」についての紹介など、エキサイティングな情報で盛り沢山の内容となっていたようです。
質疑応答は有意義な時間にしたい
「先生:何か質問はありますか?」
「生徒:はいっ!はいっ!はぁ~いっ!」
株主総会のハイライトは「議案の採決」ではありますが、総会の意義として重要な位置を占めているのは、やはり「質疑応答」の時間ではないでしょうか。
それ、聞いちゃうのか~
経営陣と株主の交流の場ともいえるこのひとときは、参加している私にとって、楽しみにしている時間のひとつとなっています。
経営や決算に関する質問もさることながら、ディズニーのファンならではの意見が出ることもしばしば。
昨年はコロナ禍における運営体制に関する質問も多く見受けられたようです。
株主なら「株主に相応しい質問」をしたいものです…
OLCの経営陣はもとより、会社を経営されている立場の方々は、我々が思っているよりも遥かに上のビジョンを掲げて、日々、事業をされています。企業がどのようなことを考えているかをきちんと想像し、全体または中・長期的に物事を捉えていく。そのような力を培いながら、株主総会には参加したいですね。
総評
前年に引き続き、コロナ禍での総会となりました
参加者を「抽選制」にする(後述)など、やむを得ない選択もあったと思いますが、運営側のそういった取り組みの一つひとつは、安心や安全を守るためのものであり、総会の開催に何とかこぎつけるための ” オリエンタルランドの英断 ” であったと、私は考えています。
TDRはこれからも成長し続けていきます
本総会では、2009年より、株式会社オリエンタルランドの7代目の代表取締役社長兼COOを務められてきた上西京一郎氏が特別顧問に、そして、8代目の代表取締役社長兼COOとして吉田謙次氏が就任されるという発表もありました。
上西社長、東日本大震災やパンデミックの時代に代表取締役社長の座についていたことは、本当に苦労の絶えない日々だったと想像いたします。柔らかな物腰で話される姿がとても印象的でした。長い間、本当にお疲れさまでした。
そして、吉田新社長、初めまして。私はOLCの株主の一人として、吉田社長のことをこれからも応援していきたいと思います。
参加者の抽選制についての一考察
昨年(2021)の株主総会は抽選制にて実施
2021年の株主総会へ参加するためには、事前登録(抽選制)が必須、となっていました。
これは、新型コロナウイルス感染拡大防止(座席間隔の確保等)を加味した形で開催することを目的としていたようです。
私は残念ながら抽選に外れてしまったため、参加することはできなかったのですが、参加者によると「100人」も居なかったのでは、という声もありました。
オンライン総会は遠方の株主も気軽に参加できますね
コロナ禍とはいえ、毎年1,000名以上もの株主が参加する総会にしては、正直、100名はちょっと絞り過ぎかな、という印象を受けました。
せめて、動画を流して欲しい、と思っていたところ、なんと今年(2022年)は、会場の様子をライブ動画で配信する、とのこと。
OLCはデジタル戦略部門にも力を入れています
ITの活用にも力を入れる、と、2020年の総会でも話していましたが、早速、それを取り入れてきたといった感じですね。単に「やっていきたい」というIRを流すだけでなく、実際に取り組んでいるというその姿勢は、心象としても良いですよね。
デジタル領域への注力は、OLCがよりクリアな企業として、更なるステップアップの契機となることでしょう。
2022年は、少しずつ明るい未来が見えてきましたね
前を向いて歩けば、きっと
今回は、株式会社オリエンタルランドの「株主総会」についての基本情報(2022年)および、ダイジェスト(2021年)をお届けしました。
上述のとおり、2022年における株主総会は「通常」+「ライブ配信」という形で開催されることになりました。2021年に抽選制が採用された際、今後はこのスタイルがスタンダードになっていくのでは、という懸念を抱きましたが、どうやら杞憂に終わったようです。
株主の権利として、やはり、株主総会には参加したいという気持ちが強いです。それは、いつぞやの記事にも載せたように、OLCの総会は「TDRの輝かしい ” 未来 ” を思い描ける場所」であると感じているからです。
今年はライブ配信の撮影がありますので、映り込まないよう、気を付けて参加しないとですね(笑)。