
営業を再開し、心なしかシンデレラ城も嬉しそうです
この記事について
2020年7月1日より、営業再開となった東京ディズニーリゾート(TDR)。「いち早く、ディズニーに行きたい!」と思っている方も、きっと、大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「営業再開後の “ 東京ディズニーランド ” 体験レポ!Part 2」ということで「アトラクション」「ショップ」「ダイニング」といったパーク内施設における新型コロナの感染対策や利用方法、状況などについて、詳しくレポートしていきたいと思います。

入園方法が従来のスタイルと変わっています
私たちは営業再開直後のTDRを体験すべく、再開初月(2020年7月)に「東京ディズニーランド(TDL)」へ訪問して参りました。営業再開後、初のTDR訪問です。2020年1月にディズニーシーには訪問していたので、ディズニーパークそのものは約半年ぶりとなります(アウラニ・ディズニーへの滞在は除く)。
アトラクションについて

西部イチの暴れん坊も健在です
主要アトラクションは、概ね運行しています。思いの外、休止施設が少なかった事は本当に良かったですね。ゲストの集中を避け、分散化に繋がったという意味においても、感染対策上、効果的だったのではないでしょうか。
休止しているアトラクションは??

誰もいない ” トムソーヤ島 ” を見るのは久しぶり
東京ディズニーランド
- ペニーアーケード
- スイスファミリー・ツリーハウス
- トムソーヤ島いかだ
- シンデレラのフェアリーテイル・ホール
- グーフィーのペイント&プレイハウス
- チップとデールのツリーハウス
- トゥーンパーク
- ドナルドのボートミニーの家
東京ディズニーシー
- アリエルのプレイグラウンド
- マーメイドラグーンシアター
- 海底2万マイル
- フォートレス・エクスプロレーション
ラインナップを見る限りでは、ソーシャル・ディスタンスの確保が難しい施設、三密が想定される屋内外のスポット、ヒトとモノが接触しやすいインタラクティブ系のアトラクションを中心に休止しているようですね。
混雑状況について

え、これで〇分待ち!?
ソーシャル・ディスタンスを確保するため、Qラインはこれまで以上に長蛇の列となっております。例えば、上画像は「プーさんのハニーハント」の最後尾の様子を撮影したものですが、トゥーンタウン(それも「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」付近)にまで列が伸び、越境化現象が起こっています(笑)。
ちなみに、これで「25分」待ちなんです。驚きですね。

Qラインはスムーズに流れています
上の画像はビッグサンダー・マウンテンのQライン上で撮影したものですが、これも最後尾より20~25分程度の待ち時間となっています(AM 9:00~頃)。
見た目ほど待ち時間は多くないので、列が長くても、ご安心ください(笑)。

ちなみに、これは何の列でしょう…??

なんと「ホーンテッド・マンション(20分待ち)」でした(笑)
ファストパスやシングルライダーは実施しておりません

避暑スポット化した(!?)トゥモローランドのFP発券センター
当面、ディズニー・ファストパスやシングルライダーはお休みするとのこと。ディズニーシーの「ソアリン」など、一部のアトラクションを除きそれほど混雑は見られないため、今のところ、ファストパス等の必要性はあまり感じられません。待ち時間も概ね30分程度と言ったところでしょうか。

スプラッシュ・マウンテンも20分待ち!
普段は60~90分程度の待ち時間となっている「モンスターズ・インク」や「バズ・ライトイヤー」でさえ、10分以下の待ち時間で楽しめることも。

Qラインを歩く時間だけのような気が…(笑)
これは単に「キャパシティ・コントロール(入園者数の制限)」だけによるものではなく、以前、ディズニーランド・パリの「クラッシュ・コースター」の【記事】でも言及したように、敢えてファストパスを導入しないことによる混雑の緩和、というものについて考えさせられる事象のように感じます。

FP再開後も三密を避けるため、公式アプリによる取得が主流となるでしょう
アプリのダウンロードは【こちら】から
ライドショットも実施せず

足下に目印はあるので、今後、実施の可能性も…!?
スプラッシュ・マウンテンやタワー・オブ・テラー、インディ・ジョーンズⓇ・アドベンチャー:クリスタルスカルの魔宮、で導入されている「ライドフォト(アトラクションの体験中に写真を撮影されるサービス)」も、しばらくの間、お休みするとのこと。
毎度のようにライドフォトは購入していたので、個人的にはちょっと残念です…。
アトラクションの乗り方(with コロナ・バージョン)
マスクはつけたままで

乗っている時もマスクを着けたままでよろしくね!
アトラクションの施設に入る前には、必ず、マスクを着用するようにしましょう。咳エチケットを守り、使用済みマスクは持ち帰るようにします。
ゲスト同士の距離を保って並びましょう

前の人が進んでから、ひとつ前へ
Qラインでは、足元に設置されている目印(黄色い線)に従って、グループごとに並ぶようにしましょう(1つの区切りで4人の目安となっています)。
間隔をあけて座りましょう

ライド・アトラクションの場合、1列ずつ間隔を空けて乗車
ライド型、屋内型(シアターなど)を問わず、ゲスト同士、一定の間隔をあけた状態で座ります(キャストさんの案内に従って着席します)。

フィルハ―マジックもキャパ(454名)の半分以下の収容となっています

ジャングル・クルーズは2席空け(1隻につき10名ほど)

ウエスタンリバー鉄道も1列おき(両サイドの景色が見れるのは嬉しいですね)
絶叫などは控えめに(笑)

刺々しいイバラの茂みに向かっていざ、ダイブ!
絶叫系のアトラクションでは、思いっ切り叫びたい気持ちは山々ではありますが、大声を出すのはできるだけ控えるようにしましょう。
体験後は手指消毒を

おやっ?こんなところに消毒液が!
アトラクションの出口付近には消毒液が設置されています。体験後は必ず手指消毒することを心がけましょう。
むしろ、これまでよりかなり快適に!?

この快適さを楽しめるのは今だけ!?
三密の回避やソーシャル・ディスタンスの確保のため、いくつかの制約やルールは設けられているものの、キャストさんの手際の良さや流れるようなオペレーションにより、不便さを微塵にも感じさせないほどの快適さがそこにはありました。
アトラクションのQラインにおいても、流れは至極スムーズで、滞ることも殆どありません。乗り場や観賞エリアに短時間で辿り着くことができ、待ち時間に対して、高い満足感を得られる水準となっています。
あまりにもこの状態がコンフォータブル過ぎるため、甘い甘い蜜を吸ってしまった我々は、もう元には戻れないかもしれません(笑)。
ショップについて

人の流れが一方通行となるよう、出入口も分けられています
グランドエンポーリアム(TDL)やエンポーリオ(TDS)など、主要ショップ&ストアは、概ね営業しています。アトラクション施設と同様、消毒液の常備や十分な換気、定期的な拭き上げなど、新型コロナ感染対策がしっかり取られた状態で店舗運営されています。
閉園間際の ” 入場制限 ” にご注意ください

閉園(20:00)間際のワールドバザールの様子
昼間は目立った混雑は見受けられませんが、閉園間際には店舗への入場にも制限がかけられ、Qラインによる整列を余儀なくされます。グランドエンポーリアム(TDL)の場合、トゥモローランド側にまでその列は伸びており、最後尾から入場まで10~15分前後はかかるようでした。
入場規制に巻き込まれたり、ラインカットとならないためにも、お土産を購入する場合は、やはり早めの時間帯に済ませておいた方が賢明でしょう。
キャッシュレス決済に対応しています

「じゃ、” iD ” で~」
「チャ、ラ~ン」
ショップやレストランの支払いでは「キャッシュレス決済」が推奨されています。クレジットカード(JCB/VISA/Master、など)はもちろんのこと、各種、電子マネー(「交通系IC(Suica、他)」や「iD」など)にも対応しておりました。

シールドもしっかりとした作りとなっています
また、レジ前には飛沫防止の透明なシールドが設置されており、現金やレシート等の受け渡しはトレーの上で行うなど、基本的な感染防止対策は徹底されていました。
心ゆくまでショッピングが楽しめます

やはりショッピングは落ち着いて楽しみたいですね
キャパシティ・コントロールの徹底により、普段以上に、ゆったり落ち着いた状態でショッピングが楽しめる環境が整っていたように思います。密を作らない工夫や拭き上げが頻繁に行われていたことも、ゲストに対する安心感へと繋がっていたのではないでしょうか。
今後はより適切に人数管理できるよう、ショップにも「ファストパス」や「プライオリティ・シーティング」のような制度が導入されるかもしれませんね。
レストランについて

クリスタルパレス・レストランは2020年8月7日~再開(デザート・ビュッフェ限定)
主要レストランは、概ね営業しています。但し、一部、ビュッフェ形式やショー観賞を伴うようなダイニングなどは、今のところお休みとなっているようです ※ 注。
※ 注:営業再開直後における公式アナウンスによる情報です。
レストランではまさかの ” 〇〇〇入れ ” を提供!

ゲスト同士が対面とならない工夫がとられています
店内は、席の間隔をあける、対面式テーブルの場合はグループごとに互い違いの方向に座らせるなど、ソーシャル・ディスタンスが確保された対策が取られていました。

この赤い袋は一体…!?
また、「食事の間、ご利用ください」という案内と共にキャストさんに手渡されたモノは、なんと ” マスク入れ ”(上画像参照)。さすがにこれには驚きました。
どこまでも行き届いたサービス(CSの高さ)に、毎度のことながら天晴です。
メニューは「二次元コード」で読み取ります

TDRの公式サイトのメニューページへ繋がります
各テーブルに置かれた「二次元コード」をスマホのカメラレンズでスキャンしてメニューを表示させる、という方式が採用されていました。これも「不用意にメニューを触らないように」という感染防止対策のひとつとなっています。
混雑状況

レストランのQラインにも目印が
お昼(11:00~)や夕食時(18:00~)には多少の混雑(20~30分程度の待ち)が見られます。ソーシャル・ディスタンスが確保されたQラインにて並ぶので安心ですが、心配な方は、適宜「プライオリティ・シーティング」を利用されると良いかもしれませんね。
安心して食事が楽しめる環境が整っています

ポリネシアンテラスの新作パンケーキ
テーブル同士を離す、食事後、即座に食卓や座席の拭き上げを実施する、などの徹底はもちろんのこと、マスク入れの提供やメニューのオンライン表示といった、飲食店ならではの新たな感染対策にも積極的に取り組んでいる、という印象を受けました。
今でこそ、こういったサービスを提供している飲食店は増えてきましたが、このサービスをいち早く取り入れていたのは東京ディズニーリゾート内にあるレストランだったように振り返ります。
新型コロナの感染対策について感じたこと

パークを支えている方々への感謝の気持ちを忘れないでいたい
新型コロナの感染対策に関しては、東京ディズニーリゾート独自のアイディアがしっかりと具現化されているという印象を受けました。そして、そのすべてには必ず「愛情」が感じられる内容となっています。
例えば、Qラインの目印。
これも人の手で一つひとつ貼られたものなのだと思うと、うるっとくるものがありました。

顔の見えない誰かの努力の痕跡です
また、施設等の出入口の区別に関しても、単に案内板が置いてあるのではなく、キャストさんが自らボードを持って店頭に立ち、案内してくれています。
そこには「ゲストを見守る」という、” 優しさ ” のようなものが感じられ、新型コロナの感染防止ガイドラインを越えた、東京ディズニーリゾートらしさを垣間見ることができました。

キャストさんの「拭き掃除」は鮮やか、そして美しい
アトラクション体験終了後の拭き上げについてもそうです。
さりげなく、ごく自然な形でゲストの快適さや安心・安全をしっかりと保ってくれています。

この景色を見せてくれたすべての方々に「ありがとう」を伝えたい
新型コロナの影響により、TDRに関わるすべての方々は、営業の再開に大変ご苦労されたことと思います。
しかしながら、今回のこの経験は、数々の工夫とアイディアで以って、営業再開に漕ぎ着けたオリエンタルランドの底力であったり、現場で働いていらっしゃるキャストさん一人ひとりの柔軟性やホスピタリティの高さだったり、そういった、東京ディズニーリゾートの真の力強さや愛情の深さを再確認する契機になったといえるのではないでしょうか。
日々、東京ディズニーリゾートを支えてくださっている方々の、目に見えぬ努力や心配りにも気付き、そして、感謝の気持ちを伝えていく努力をする。
私はそのことをいつまでも忘れないでいたいと思っております。
東京ディズニーリゾートの素晴らしさを再確認できました

また会う日まで
2回に渡り、営業再開後の東京ディズニーリゾートについてのまとめ記事をお届けしました。無事、チケットをゲットし、これから行かれる皆さまの一助となれれば幸いです。
今、ディズニーに行って何が楽しいの?と嘲笑する方々もいらっしゃいましたが、私はこの時期だからこそ東京ディズニーランドに行くことができて、本当に良かったと心の底から思っています。この時、この瞬間にしか経験できない、” 特別な何か ” に触れられたと思っているからです。
これから訪問される皆さまは、各自、お身体にはどうぞお気をつけて、めいっぱい楽しんできてください。そして、至る所に隠されたディズニーからの愛情をたっぷり感じ取ってきてください。