営業を再開し、心なしかシンデレラ城も嬉しそうです
この記事について
今回は、東京ディズニーリゾートの「営業再開後の様子/雰囲気」についてご紹介したいと思います。アトラクションをはじめとした「施設の利用方法」や「ガイドライン」はもちろんのこと、ゲストが守るべき「ルール」や「TDRにおける感染症対策」など、訪問する前に知っておきたい情報や知識について、分かりやすく解説いたします。
入園方法が従来のスタイルと変わっています
施設の利用方法について紹介します
前回の記事では、新たな「入園方法」や「TDRの感染症対策」をメインにお届けしました。
本記事では、施設(アトラクション/エンタテインメント/ショップ&フード施設)の「利用方法」や「感染症対策」を中心に、ご紹介していきたいと思います。
アトラクションについて
西部イチの暴れん坊も健在です
主要アトラクションは、概ね運行しています。思いの外、休止施設が少なかった事は本当に良かったですね。ゲストの集中を避け、分散化に繋がったという意味においても、感染対策上、効果的だったのではないでしょうか。
休止しているアトラクションは??
誰もいない ” トムソーヤ島 ” を見るのは久しぶり
東京ディズニーランド
- ペニーアーケード
- スイスファミリー・ツリーハウス
- トムソーヤ島いかだ
- シンデレラのフェアリーテイル・ホール
- グーフィーのペイント&プレイハウス
- チップとデールのツリーハウス
- トゥーンパーク
- ドナルドのボート
- ミニーの家
東京ディズニーシー
- アリエルのプレイグラウンド
- マーメイドラグーンシアター
- 海底2万マイル
- フォートレス・エクスプロレーション
※ 2020年7月時点。
ラインナップを見る限り、ソーシャル・ディスタンスの確保が難しい施設、三密が想定される屋内外のスポット、ヒトとモノが接触しやすいインタラクティブ系のアトラクションを中心に休止しているようですね。
ファストパスやシングルライダーは実施せず
避暑地と化した!?FP発券施設(笑)
当面は「ディズニー・ファストパス」や「シングルライダー」はお休みするとのこと。
東京ディズニーシーの「ソアリン」など、一部のアトラクションを除き、それほど混雑は見られないため、今のところ、優先入場パスの必要性はあまり感じられません。
待ち時間も、概ね「30分」程度と言ったところでしょうか。
スプラッシュ・マウンテンも「20分」待ち
普段は60~90分程度の待ち時間となっている「モンスターズ・インク」や「バズ・ライトイヤー」でさえ、10分以下の待ち時間で楽しめることも。
これはもう ” Qラインを歩く時間だけ ” のような気が…(笑)
現在(営業再開直後)、TDL/TDSにて起こっている「待ち時間」の短縮現象は、単に「キャパシティ・コントロール」によるものだけではないでしょう。
WDS(パリ)を訪れたら必ず体験したいアトラクションのひとつ
これは、以前、ディズニーランド・パリの【クラッシュ・コースターの記事】でも言及したように、敢えてファストパスを導入しなかったことによるもの、という見方について考えさせられる事象のように、私は感じています。
ライドショットも実施せず
足下に目印はあるので、今後、実施の可能性も…!?
フォト体験のひとつでもある「ライドショット(※)」も、しばらくの間、お休みするとのこと。毎度のようにフォトは購入していたので、個人的にはちょっと残念…です。
補足(※)
ライドショット(Ride Shot):アトラクションの体験中に撮影される写真のこと。TDLの「スプラッシュ・マウンテン」や、TDSの「タワー・オブ・テラー」でもお馴染みのサービスのひとつ。ライドフォトとも。
混雑状況について
列自体はスムーズに流れています
ソーシャル・ディスタンスを確保するため、施設の待機列は、これまで以上に ” 長蛇の列 ” となっています。
上の画像は「ビッグサンダー・マウンテン」のQライン上で撮影したものですが、この状態でさえ、最後尾より「20~25分」程度の待ち時間となっています(9:00~頃)。
え、これで〇分待ち!?
こちらの画像は「プーさんのハニーハント」の最後尾の様子を撮影したものですが、トゥーンタウン(それも「ロジャーラビットのカートゥーンスピン」付近)にまで列が伸び、越境化現象が起こっています(笑)。
ちなみに、これで「25分」待ちとなっています。驚きですね。
それでは、これは何の列でしょう…??
上画像は、” 20分 ” 待ちの「ホーンテッド・マンション」の最後尾の様子を撮影したものです。奥に見える、スプラッシュ・マウンテンの待機列ではないので、あしからず~。
つまり、どのアトラクションも、見た目ほど待ち時間は多くはない、ということですね。
多少(!?)列が長かったとしても、安心してお並びいただいて大丈夫です(笑)。
アトラクションの体験方法
ゆったりライドを楽しめるようになった!?
それでは、実際にアトラクションを体験するためにはどのような新ルール、流れとなっているのか、具体的に紹介していきたいと思います。
マスクはつけたままで
乗っている時もマスクを着けたままでよろしくね!
施設へ入る前には、必ず、マスクを着用するようにしましょう。咳エチケットを守り、使用済みマスクは持ち帰るようにします。
ゲスト同士の距離を保って並びましょう
前の人が進んでから、ひとつ前へ
Qラインでは、足元に設置されている目印(黄色い線)に従って、グループごとに並ぶようにしましょう(1つの区切りで目安は4人となっています)。
間隔をあけて座りましょう
ライド型の場合、1列ずつ座席間隔を空けます
シートは「ライド型」「屋内型」「シアター型」を問わず、キャストさんの案内に従い、ゲスト同士、一定の間隔を空けた状態で着席します。
定員の半分以下で上映されています
フィルハ―マジックに代表される「シアター型」のアトラクションにおいては、キャパシティ(454名)の半分以下の収容となっています。
ジャングル・クルーズの乗船中にて
ウエスタンリバー鉄道の乗車中にて
ジャングル・クルーズは2席空け(1隻につき10名ほど)。ウエスタンリバー鉄道も座席は1列おきとなっていました(両サイドの景色が見れるのは嬉しいですね)。
※ 2020年7月時点。
絶叫などは控えめに(笑)
刺々しいイバラの茂みに向かっていざ、ダイブ!
スリル・ライド系のアトラクションで、思いっ切り絶叫したい気持ちは山々ではありますが、大声を出すのはほどほどにしておきましょう(笑)。
体験後は手指消毒を
おやっ?こんなところに消毒液が!
アトラクションの出口付近には「消毒液」が設置されています。体験後は必ず手指消毒することを心がけましょう。
むしろ、これまでよりかなり快適に!?
この快適さを楽しめるのは今だけ!?
感染症の対策に関して、いくつかの新たなルールや制約は設けられているものの、ごく当たり前の範疇で行動できることばかりとなっているため、特に身構えることはないでしょう。
また、キャストさんの手際の良さ&オペレーションにより、待ち時間やQラインは短縮され、快適さは高い水準に達しています。
あまりにもこの状態がコンフォータブル過ぎるため、甘い甘い蜜を吸ってしまった我々は、もう元には戻れないかもしれません(笑)。
エンタテインメントについて
ヤァ、みんな!こんにちは~(ハハッ!)
ハロウィーンやクリスマスといったイベント、パレード&ショー、キャラクター・グリーティングといった、エンタテインメント系のプログラムは、軒並みお休み、または当面の間は中止となっています(※)。
※ 営業再開直後における公式アナウンスによる情報です。
そっ、そんなぁぁぁぁぁ!!
しかしながら、落胆することなかれ。
なぜならば、営業再開後も、ミッキーマウスをはじめとしたディズニー・キャラクターたちが、ゲストの前に ” ご挨拶 ” するという「ショー&パレード」が開催されているからです。
開催状況について
蒸気船マークトウェイン号の3階席から見えたフロート
現在は「ミッキー&フレンズのキャッスルグリーティング」という、シンデレラ城の前でお披露目されるステージ型のキャラクター・ショーと、ディズニー・キャラクターがパーク内をフロートで回る「ミッキー&フレンズのグリーティングパレード」および「ナイトフォール・グロウ」というパレード型のエンタテインメントを楽しむことができます。
開催スケジュール
- ミッキー&フレンズのキャッスルグリーティング
- 9:05/11:00/12:30
- ミッキー&フレンズのグリーティングパレード
- 9:55/14:00
- ナイトフォール・グロウ(2020年9月1日~)
- 18:00
※ 予告なく変更する場合があります。
混雑状況について
すでにシンデレラ城の前にはミッキー待ち??のゲストが…
ミッキーマウスたちのご挨拶が開始される30分くらい前になると、シンデレラ城前またはパレードルート沿いにて、徐々にゲストが集まり始めます。15分前ともなると、ほぼゲストで埋め尽くされており、前方で観賞できそうなエリアを探すことはかなり困難な状態に。ある程度、眺めの良い席を確保するためには、30分より前からスタンバイする必要がありそうです。
ちなみに、観賞エリアはソーシャル・ディスタンスが確保されているため、安心してエンタテインメントを楽しむことが可能となっています。
ミッキーたちがゲストへご挨拶
やっぱりミッキーには元気をもらえますね!
当初は「パレード」や「ショー」の開催は難しいと言われており、そのことを揶揄する輩もいましたが、そんな心配を一蹴するような華やかなエンタテインメントが、ここには確かにありました。
ボクたちのことも忘れないでねっ
あくまで「ご挨拶」という形でのお披露目となっているため、時間こそ短いものの、彼らのパフォーマンスと圧倒的な存在感は、必ずやゲストの心をわしづかみにすることでしょう。
ぜひ、営業再開後の一新したパークで、ミッキー&フレンズから元気やパワーをもらってみてはいかがでしょうか。
ショップ施設について
人の流れが一方通行となるよう、出入口も分けられています
グランドエンポーリアム(TDL)やエンポーリオ(TDS)など、主要ショップ&ストアは、概ね営業しています。アトラクション施設と同様、消毒液の常備や十分な換気、定期的な拭き上げなど、感染症対策がしっかり取られた状態で、店舗は運営されています。
混雑状況について
閉園(20:00)間際のワールドバザールの様子
昼間は目立った混雑は見受けられませんが、閉園間際には店舗への入場にも制限がかけられ、Qラインによる整列を余儀なくされます。グランドエンポーリアム(TDL)の場合、トゥモローランド側にまでその列は伸びており、最後尾から入場まで「10~15分」前後の時間は要するようでした。
入場規制やラインカットといったリスクを回避するためにも、お土産やグッズを購入する場合は、やはり早めの時間帯に済ませておいた方が賢明でしょう。
キャッシュレス決済に対応しています
じゃ、” iD ” で~
各ショップやレストラン等の支払いでは「キャッシュレス決済」が推奨されています。
クレジットカード(JCB/VISA/Master、など)はもちろんのこと、各種、電子マネー(「交通系IC(Suica、他)」や「iD」など)にも対応していました。
シールドもしっかりとした作りとなっています
また、レジ前には飛沫防止の透明なシールドが設置されており、現金やレシート等の受け渡しはトレーの上で行うなどの対策も徹底されていました。
心ゆくまでショッピングが楽しめます
やはりショッピングは落ち着いて楽しみたいですね
店舗内への人数制限を行うことで、これまで以上に、ゆったりと落ち着いた状態でショッピングが楽しめる環境が整っていたように思います。密を作らない工夫や拭き上げが頻繁に行われていたことも、ゲストに対する安心感へと繋がっていると感じました。
今後はより適切かつ効率的にキャパシティの管理ができるよう、ショップ施設にも「ファストパス」や「プライオリティ・シーティング」のような優先入場制度が導入されるかもしれませんね。
フード施設について
クリスタルパレス・レストランは2020年8月7日~再開(デザート・ビュッフェ限定)
主要レストランは、概ね営業しています。但し、一部、ビュッフェ形式やショー観賞を伴うようなダイニングなどは、今のところお休みとなっているようです(※)。
※ 営業再開直後における公式アナウンスによる情報です。
混雑状況について
ランチや夕食時(11:00/18:00)には、30分程度の混雑が見られます
人気の高いレストランは、できるだけ「オンライン」にて「プライオリティ・シーティング(※)」を申し込んでおいた方が良さそうです。
【受付期間:ご利用希望日の1ヵ月前の「10:00」~ ご利用日前日の「20:59」まで】
なお、当日枠は、オンラインは「9:00」より、店頭では「10:00」より承っているとのこと。
補足(※)
プライオリティ・シーティング(Priority Seating):レストランの事前予約システムのこと。利用希望時間を予め指定することで、来店時、優先的にテーブルへと案内される。
メニューは「二次元コード」で読み取ります
ゲスト同士が対面しない工夫がとられています
店内は、テーブル同士を離す、席の間隔を空ける、対面式の場合は、グループごとに互い違いの方向に座らせるといった、ソーシャル・ディスタンスを加味した策が講じられていました。
公式サイトのメニューページへと繋がります
また、各テーブルに置かれた「二次元コード」をスマホのカメラレンズでスキャンしてメニューを表示させる、という方式も採用されていました。これは「不用意にメニューを触らないように」という感染防止対策のひとつとなっています。
レストランではまさかの ” 〇〇〇入れ ” を提供!
この赤い袋は一体…!?
さらに「食事の間、こちらをご利用ください」という案内と共にキャストさんに手渡されたモノがあります。
それは、なんと ” マスク入れ ”(上画像参照)。
さすがにこれには驚きました。どこまでも行き届いたサービス(CSの高さ)に、毎度のことながら天晴です。
ポリネシアンテラスの新作パンケーキ
今でこそ、上述のようなサービスを提供している飲食店は増えてきましたが、こういった対策をいち早く取り入れていたのは、東京ディズニーリゾート内にあるレストランだったように思います。
TDRの感染症対策について感じたこと
パークを支えている方々への感謝の気持ちを忘れないでいたい
東京ディズニーリゾートの感染症対策に関しては、独自のアイディアがしっかりと具現化されているという印象を受けました。そして、そのすべてには必ず「愛情」が感じられる内容となっています。
例えば、Qラインの目印。
これも人の手で一つひとつ貼られたものなのだと思うと、時折、うるっとくるものがありました。
顔の見えない誰かの努力の痕跡です
また、施設等の出入口の区別に関しても、単に案内板が置いてあるのではなく、キャストさんが自らボードを持って店頭に立ち、お声かけしてくれています。
そこには「感染防止のガイドライン」を越えた、もはや「東京ディズニーリゾートらしさ」としか言いようがない ” ハピネス ” が感じられました。
キャストさんの ” 拭き掃除 ” は「鮮やか」そして「美しい」
アトラクション体験終了後の「拭き上げ」についても同じことが言えます。
さりげなく、ごく自然な形で、ゲストの快適さや安心・安全をしっかりと保ってくれています。
この景色を見せてくれたすべての方々に「ありがとう」を伝えたい
昨今のパンデミックの影響により、東京ディズニーリゾートに関わるすべての方々は、営業の再開に大変ご苦労されたことと思います。
しかしながら、今回のこの経験、この出来事は、数々の工夫とアイディアで以って、営業再開に漕ぎ着けた「オリエンタルランド」の ” 底力 ” であったり、現場で働いていらっしゃるキャストさん一人ひとりの ” 柔軟性 ” や ” ホスピタリティの高さ ” だったり、そういった、TDRの真の力強さや愛情の深さを再確認する契機となった、といえるのではないでしょうか。
日々、TDRを支えてくださっている方々の、目に見えぬ努力や心配りにも気付き、そして、感謝の気持ちを伝えていく努力をする。
私はそのことを、いつまでも、いつまでも忘れないでいたいと思っております。
東京ディズニーリゾートの素晴らしさを再確認できました
また会う日まで
今回は、東京ディズニーリゾートの「営業再開後の様子/雰囲気」についてのまとめ記事をお届けしました。
世の中には「こんな時期にディズニーに行って何が楽しいの?」と嘲笑する方もいらっしゃるようですが、私は、この時期だからこそ東京ディズニーランドに行くことができて、本当に良かったと心の底から思っています。この時、この瞬間にしか経験できない、” 特別な何か ” に触れられたと感じているからです。
本記事が、これからTDRへ行かれる方の一助となれれば幸いです。訪問される際は、各自、お身体にはどうぞお気をつけて、めいっぱい楽しんできてください。そして、至る所に隠されたディズニーからの愛情をたっぷり感じ取ってきてくださいね。