
この景色が見たかった!
この記事について
今回は、東京ディズニーリゾートの「営業再開後の様子/雰囲気」についてご紹介したいと思います。新しく導入された「入園方法」や「ガイドライン」はもちろんのこと、ゲストが守るべき「ルール」や「TDRにおける感染症対策」など、訪問する前に知っておきたい情報や知識について、分かりやすく解説いたします。

営業再開後、初のTDR訪問です
2020年7月1日より、晴れて ” 営業再開 ” となった東京ディズニーリゾート。いち早く、ディズニーに行きたい!と思っている方も、きっと、大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
リオープン直後の「TDR」を体験すべく、私たちも、「再開初月(2020年7月)」に「東京ディズニーランド」へ訪問して参りました。
7月某日、京葉線に乗って舞浜へ

オープン30分前(7:30頃)の様子
まだ関東は梅雨明けをしておらず、生憎、開園前は小雨がぱらつく雨模様。
色とりどりの傘を差したゲストの方々やレインコートを着ながら案内しているキャストさんの姿が印象的でした。

やっぱりシンデレラ城は青い空に映えますね
その雨も開園間際には弱まり、天候も次第に改善され、気温もぐんぐんと上昇。午後には夏を先取りしたような晴天となりました。
入園の仕方について

黄色い枠の中で順番を待ちます
パンデミックにより、入園方法が一変!?
すでに公式アナウンスやメディアでも報道されているように、営業再開後の入園方法は、これまでのものとは随分、変わっています。
具体的には、
- 入園の人数制限と時間の分散
- 検温の実施
- ソーシャル・ディスタンスを確保した整列
など、感染症対策に留意した入園方法へと一新されました。
入園者数は適切に管理されています

Qライン上の黄色い線を目安に並びます
当面は、” オンライン ” にて、日付指定のチケットを購入しないとパークに入ることは不可となっています。
制限(通常入園者数の50%以下)を設けた形で事前にチケットを販売することで、入園者数を適切に管理(キャパシティ・コントロール)しているものと思われます。

入園時(11:00)の様子
また、入園のタイミングは、3つの時間帯(開園時間~/11:00~/14:00~)に分けられています。
これもまた、三密(密集、密接、密閉)を避ける工夫のひとつとなっています。
検温の実施

こちらで1人ずつ、順番に測定します
入園前に検温が実施されます。37.5℃以上の発熱や体調の不調が見られる場合は入園することができません。
検温はひたいで行うため、実施の際は帽子を外したり、前髪を上げたりする必要があります。
間隔を空けて整列します

グループごとに ” 枠内 ” で待機
入園の待機列(Qライン)の足元には「目印(黄色い線または枠組)」があります。
この目印を目安に、前の方との間隔(ソーシャル・ディスタンス)を一定に保ちながら並ぶ、というルールが新たに加わりました。

そろそろ、公式アプリのチケット画面を開いておきましょう
前後の間隔が空いている分、よりスムーズでコンスタントな入園を可能としています。
また、整列されていることで、割り込み(日本ではあまり見受けられませんが…)や、押し合い&へし合いなども起こりにくいため、より公平性が保たれた入場システムになっていると感じました。
このような入園方法は、パンデミックの収束後も引き続き採用しても良いのでは、と、個人的に思っています。
手荷物検査の後、いよいよパーク内へ

皆、” お城 ” へと吸い込まれていきます~(笑)
いよいよ、待ちに待ったディズニーランドのパーク内へ。
ゲストに向かって手を振ってくださるキャストさん達に出迎えられ、久しぶりのこの感覚に、胸が高鳴ります。あぁ、ここはもう ” 夢と魔法の王国 ” なのだと、しばし感慨にふけりながら…(笑)。

マスクの下にのぞかせる素敵なスマイル
ゲストの多くは、スマホを片手にパシャリ、パシャリと撮影しながら、ゆっくりと歩いて移動しています。入園後、すぐに走り出すようなゲストは、全くと言っていいほど、見受けられませんでした。
人数を制限していることもあり、皆さま、心に余裕があるのかもしれません(笑)。
TDRの感染症対策について(まとめ)

マスク着用は必須です(熱中症にはお気を付けください)
結論から言わせて頂くと、東京ディズニーリゾートを運営している株式会社オリエンタルランド(OLC)は、適切な感染症対策の下、営業を再開されている、という印象を受けました。
しかも、単にガイドライン(※)どおりに対応しているのではなく、” ハピネス ” を反映させた、所謂「オリエンタルランド流」で以って、策を講じており、これはもう「流石」としか言いようがありませんでした。
それらの一部を、本記事にて、ご紹介させていただきたいと思います。
※ 政府による「遊園地・テーマパークにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」のこと。
ユニークなお声かけに、つい笑顔がこぼれる

必要以上の会話を避ける「ボード」での呼びかけも、感染防止に一役買っています
キャストさんは、至る所で「ソーシャル・ディスタンスを確保するためのお声かけ」を積極的に行っています。
しかも、ダイレクトに「間隔を空けて下さい」というのではなく「お客さま同士の間隔は ” 大きな世界 ” でお願いします」や「お客さまの前には ” C-3PO ” と ” R2-D2 ” が入る分、間隔を空けてくださいね」など、” ウィット ” に富んだお声かけにて、案内をしているのです。

自分たちがネタとなっていることはつゆ知らず(笑)
アトラクションを待っている間も、キャストさんの粋なお声かけにずいぶんと楽しませて頂きました。
他にも、いろんな言い回しをされているようです。待機時間にキャストさんの言葉にちょっと耳を傾けてみるというのも、一興かもしれませんね。

” 小さな世界 ” は、人間の ” 大きな心 ” が作り出す、理想の世界です
その他、園内アナウンスにて、マスクの着用や熱中症対策の呼びかけなども定期的に行われていました。マクロとミクロの使い分けによって、適切な注意喚起が施されていたと思います。
キャストさんの ” 〇〇〇テク ” に、天晴!

拭き上げが徹底されています
アトラクションの体験後、ゲストが座っていたシートや手すりなどを、すかさず ” 拭き掃除 ” をしていたキャストさんの姿もとても印象的でした。清潔さが保たれているという安心感だけでなく、そのすばやく、ササッと終わらせる鮮やかな ” お掃除テク ” に、ある種のエンタテインメント性を感じました。天晴です!
手指をゴシゴシと...

ぽつねん(笑)
各アトラクションの出口付近をはじめ、ショップやレストランのエントランス&店内には「消毒液」が常備されています。

大好きなディズニーを自分たちでも守りたいですね
すでに習慣化されていることもあり、ゲストの方々も積極的に手指の消毒を行っているようでした。
換気対策もバッチリ!

ブーン・ブーン・ブーン
Qラインではファンやサーキュレーターが、常時、回っていました。熱中症対策のひとつだと考えられますが、空気が循環されるという意味において、感染症対策にも効果的だったのではないでしょうか。
また、換気の一環として、普段は閉じられている「ドア」や「窓」も開放されていました。いつもと違った景色と出会うことができ、心の中にも新しい風が流れ込みました。
メディアでも紹介されていた噂の…

” トラッシュ・ボックス兄弟 ” とグニャリと曲がった ” 電灯ボウヤ ” の異色コラボ
東京ディズニーリゾートのゴミ箱は ” 口が開いたまま ” となっています。ゴミを捨てる時に閉まっていると、どうしても蓋に触れなくてはなりませんが、それはちょっと抵抗感がありますよね。そんな悩みを見事に解決したのが「開けっ放しのゴミ箱」というスタイル。
これはメディアでも取り上げられ「他でも ” TDR ” の真似をして欲しい」といった称賛の声が上がったようです。この意見には私も激しく同意します(笑)。
お元気そうで何より

営業再開は「OLC」の英断、そして…
キャストの皆さんは、営業再開後も変わらずに素敵な笑顔を見せてくれ、変わらず親切な案内をしてくれました。お仕事中も定期的に休憩や水分補給を取られているようで、体調管理もしっかりなさっているように感じられました。
2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響もあり、臨時休園中も本当にご苦労されたと思います。ひとまず「お元気そうで何より」と、心からそう思いました。

従業員の方々の ” 努力 ” の上に成り立っています
正直、訪問する前は「園内はパニックに陥っているのではないか」「トラブルが頻発するのではないか」と心配していましたが、それも杞憂に終わり、至極、入園もスムーズで、待機列のストレスもなく、久方ぶりのTDLを心から満喫することができました。

TDRデザインの爽健美茶がありました(笑)
そういった時に、改めて「あぁ、ここは日本のディズニーだったのだ」と、実感します。
海外のディズニーパークであれば、こうもいかないでしょう。手際の良さ、捌き方、ゲストの期待を裏切らない対応力は、日本のディズニーの美徳である、と私は感じております。

彼らの粋な演奏に感動!
ディズニーで働いていらっしゃる方々がいきいきと活躍できる環境があってこそ、東京ディズニーリゾートはより魅力にあふれ、更なる光を放つことができるのでしょう。
それ故、ゲストである私たちも「守られる」だけでなく、東京ディズニーリゾートや従業員の方々を「守る」立場として、相応しい行動をとっていきたいものですね。
OLCの ” 真骨頂 ” を目の当たりに!!

次回はアトラクションについても詳しく紹介します
今回は、東京ディズニーリゾートの「営業再開後の様子/雰囲気」についてのまとめ記事をお届けしました。
リオープン後のTDRは、これまで以上の ” おもてなし ” を随所に感じられるものとなっていました。ゲストが一体、東京ディズニーリゾートに何を望んでいるのか。何を求めているのか。ゲストすら気づいていない潜在的なニーズをも把握し、それを自然な形で提供する。実に「オリエンタルランドらしい」というか、これぞ日本のディズニーの真骨頂、と言わんばかりの、我々の想像の上ゆく対応の一つひとつに、” ホスピタリティの理想形 ” を見せられたかのように感じました。