3年ぶりに ” アンリミテッド ” がカムバック!
この記事について
今回は、東京ディズニーシーの期間限定アトラクション「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ”」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、通常版との「類似点」や「相違点」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
追記
こちらの記事は「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ” 体験レポ(2020年版)」に、一部、加筆修正した、再掲記事となります(2023年版の参考にどうぞ)。
TDS独自のテーマでゲストを魅了します
タワー・オブ・テラー(Tower of Terror)は、海外のディズニーパークに存在する「トワイライト・ゾーン(The Twilight Zone Tower of Terror)」をプロトタイプとする、フリーフォール型のライド・アトラクションです。
TDS版は「シリキ・ウトゥンドゥの呪い」という、海外版とは全く異なるストーリーを背景としています。ドロップ・シークエンス(落下パターン)やエフェクト等も独自の展開となっているため、海外からのゲストに人気が高いことでも知られています。
アトラクションのデータ
タワー・オブ・テラー(Tower of Terror)
- 所要時間:約2分
- アトラクションタイプ:ドロップ&ダークライド(ビッグ・スリル)
- エリア:アメリカンウォーターフロント(東京ディズニーシー)
- 開始日:2006年9月4日
- 混雑状況:★★★★☆
- 優先入場案内システム:〇(プレミア・アクセス)
- シングルライダー:✕
タワー・オブ・テラーの期間限定プログラムについて
もはや冬の風物詩となったToTのリミテッド Ver.
東京ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」は、キャンパスデーパスポートの販売と重なる時期に、通常版とは演出の異なる ” 期間限定プログラム(2023年は1月4日(水)~3月17日(金)まで)” を実施しています。
歴代のバージョンについて
それでは、これまでにどんなバージョンが存在していたのか、少し、振り返ってみたいと思います。
タワー・オブ・テラー:LEVEL13
開催年:2012~2014(計3回)
タワー・オブ・テラー:LEVEL13は、TDS版タワテラの記念すべき ” 初 ” の限定 Ver.です。
鮮烈なキャッチコピー「史上最キャー」により、瞬く間にその存在が世間に知れ渡りました。
通常版との相違点は、不規則な合計4回の落下や赤いランプによる警告の演出、など。よりフェイント色の強い、小悪魔的な内容となっていました(笑)。
タワー・オブ・テラー:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”
開催年:2015~2018(計4回)
タワー・オブ・テラー:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ” は、2014年まで実施されていた「LEVEL13」を、更にグレードアップさせたバージョンとなっています。
ドロップ・シークエンスが大幅に変更され、落下の回数も過去最多の7回に。
エレベーターのケーブルを切断するシリキ・ウトゥンドゥの影や銀河のようなキラキラとした異空間といったアソビゴコロ&ミスティックな演出も追加されました。
タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ” (2019年 Ver.)
開催年:2019(計1回)
2019年版の「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ”」は、過去2回の限定版に加えて、通常版も紛れ込ませた状態で開催されていました。
ちなみに、3つのエレベーターの内、通常版だったのは「C」。
せっかく ” 限定版 ” を体験しに来たのに「C」に案内されたゲストは、おそらくキツネに(シリキに!?)つままれたような気持ちになったことでしょう(笑)。
タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ” (2020年 Ver.)
開催年:2020(計1回)
2020年版は、前年に引き続き「アンリミテッド Ver.」となっています。
但し、通常版はカットされ、「LEVEL13」と「LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”」の2バージョンが、3つのエレベーターにアサインされています。
ちなみにバージョンの割り当ては、
- エレベーターA:LEVEL13
- エレベーターB:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”
- エレベーターC:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”
となっていました。
ではでは、2023年のタワテラはどうなっているの??
レアなアングルでパチリ(笑)
本年(2023年)実施される「タワー・オブ・テラー」の ” 期間限定プログラム ” は、過去(2020年)に実施されたバージョンと同様とのこと(但し、ライドフォトはなし)。
故、各シャフトには、
- A:LEVEL13
- B:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”
- C:LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”
のバージョンが割り当てられるものと思われます。
混雑状況について
お昼過ぎが狙い目!
待ち時間/混雑する時間帯など
待ち時間の平均としては、平日で50~60分、土日祝で100分前後と言ったところでしょうか。
キャンパスデーパスポートの影響は多少あったものの、大人気アトラクションのソアリンやトイマニにゲストが吸収されていたこともあり、激コミというほどではありません。スタンバイで並ぶことを考えているのであれば、若干、混雑が緩和され始めるお昼過ぎが狙い目です。
プレミア・アクセスの対象アトラクションです
DPAを駆使して、パークを満喫しよう
タワー・オブ・テラーには、ディズニー・プレミアアクセス(Disney Premier Access|略称:DPA)が導入されています。
あらかじめ時間を選択することにより、アトラクションをはじめとした施設を短時間で利用できる、有料の優先入場案内システムとなっています。DPAは公式アプリ(東京ディズニーリゾート・アプリ)にて取得が可能です。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーには対応していないアトラクションです(2012年に終了)。
体験レポート
エントランスの様子
それでは、東京ディズニーシーのアトラクション「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ”」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
※ 以下の内容は、2020年版の「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ”」の体験レポートとなります。
外観について
威風堂々
ホーンテッド・マンションの「ホリデーナイトメアー」バージョンのようにテーマが大きく変わるわけではないため、外観やQラインの装飾等に、大きな変更点はありません。
エクステリアの変化がないからこそ、内部&本編における ” 異質さ ” がより際立つのかもしれませんね。
ソアリンやトイマニと比べて落ち着いています
正午過ぎに並びましたが、Qラインは比較的落ち着いていました。
アトラクション体験後にはFPの発券が終了してしまったため、その後、若干、混雑が見られるようになりました。ちなみに、ToTは「センター・オブ・ジ・アース」とほぼ同じタイミングでFP発券が終了してしまう傾向にあるようです。
※ 現在、ファストパス(FP)のサービスは実施しておりません。
内部はどうなっているの?
時が止まってしまったかのような空間となっています
ホテルのロビーに関しても、とりわけ大きな相違点は見受けられません。演出が変更されているのはプレショー以降となっています。
プレショーがあります
ハイタワー三世、最後の記者会見の様子を聴くことができます
アトラクションを体験する前に、まず、プレショーを鑑賞します。
ラストシーンに、シリキ・ウトゥンドゥの「影」がフワァ~っと飛んでいく映像が追加されています。プレショーではついついシリキ君が消えてしまうミステリーの方に注意が行きがちですが、シャドウが見られる演出はほんの一瞬なので、どうぞこちらもお見逃しなく。
ライドは ” 業務用エレベーター ” 型
事故現場の様子(現在は立ち入り禁止)
ゲストは ” 業務用のエレベーター型 ” ライドに乗ってアトラクションを体験します。
ひとつのライドにつき定員は22名。老朽化した昇降機に乗せられるという設定は、通常版と変わりません。
乗り場で待つこと数分。キャストさんの案内の下、いよいよ、あのいわくつきのエレベーターへ…。
しっかりとシートベルトを締めた後、出発。そして、暗転―。
いよいよエレベーターに搭乗します
2020年もやはり ” 7回 ” 落ちます!!
タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ” は、通常版とは異なるエフェクトとドロップ・シークエンス(落下パターン)で構成されています。
それでは、アトラクションの本編について、時系列でご紹介いたします。
※ 落下の度合いを示す ” ★印 ” は「5」が最高レベル(ワールド・オブ・ディズニー調べ)。
01:ハイタワーの警告~鏡の部屋
世界は私を中心に回っているのだ
ハイタワー氏の警告をよそに、ゆっくりと業務用エレベーターが動き出します。
彼の失踪の謎に迫る部屋へと案内。
ハイタワーの悲鳴とシリキ・ウトゥンドゥの不気味な声が室内に広がります(通常版とは異なり、キラキラとした異次元空間の演出はカットされています ※ 詳しくは後述)。
さらにエレベーターは上昇し、あの「鏡の部屋」へ。
この世の自分に別れを告げましょう…。
02:落下①(レベル:★★)
ヒャーッ!!
周りが暗くなった瞬間に、フェイント落下があります。ライド2つ分程度の落差ですが、最初のドロップなのでそれなりにインパクトがあります。
03:シャドウ・オブ・シリキの登場
災いを信じよ!
フロアとフロアの間の壁にシリキ君の影が登場。
なんということでしょう。エレベーターのケーブルをチョッキンしています。シリキ君は悪い子ですね。
そのまま我々の乗るエレベーターは…
04:落下②(レベル:★)
えっ?ここで!?
2回目の落下です。
落差はそれほどありませんが、通常とは異なる動きに、狼狽するゲストが続出…!?
05:落下③(レベル:★)
ここからはTDSが一望できますが…
エレベーターは急上昇し、ホテルの最上階へ。窓からは外の景色が見え、ディズニーシーを一望できます。しかしながら、景色を眺める余裕などありません。
束の間の静止後、お約束のフェイント落下があります。
06:落下④(レベル:★★★★★)
しっかり笑顔も忘れないように(笑)
その後、また最上階へと再上昇。そこから一気に奈落の底へ…。
ここが “ シャドウ・オブ・シリキ ” 最大の落差となっています。通常版より長く長く落ちますので、あしからず。
ちなみに、このタイミングで ” ライドフォト ” の撮影があります。
※ 現在、ライドフォトのサービスはお休みしています。
07:落下⑤(レベル:★★★)
異次元空間へと迷い込む…!?
底からの急上昇。そして、無慈悲に即落下。浮遊感もハンパないです…。
その後、エレベーターの動きが一瞬止まり、ゲストはキラキラと輝く異次元空間へ。
実はこの場所、ハイタワー氏が悲鳴を上げて落っこちた部屋と同じ空間なのです。てっきり、ハイタワー氏 VS シリキ君の場面で、キラキラの演出が全カットされたかと思っていましたが、単に内容構成が異なっていただけのようですね。
08:落下(レベル:★★)
もう、やめてあげて~
異次元空間からは間髪入れずに、再度、落下。
フェイント系はやはりヒヤッとしますね…。
09:落下(レベル:★★)
あそこでは、あんなことやこんなことになってます…
急上昇し、最後の落下が待っています。浮遊感を感じるのはほんの一瞬ですが、この時点で多くのゲストはぐったり or ハイテンションのいずれかとなっています(笑)。
10:諸君は助かった…
嗚呼、シリキ様の御顔に煙草なんか押しつけるんじゃなかった…
最後のドロップも落下のスピードを緩めながら、静かに着地。その後、ゆっくり乗り場へと戻ります。
「― 諸君は助かった。だが、気を付けろ…」
あの ” ハイタワーさん ” がそういうのなら、我々は運良く助かったということなのでしょう。
” 奇跡の生還 ” と言っても過言ではありません(大袈裟)。
彼は今も草葉の陰から、この恐怖の高塔を訪れるゲストをそっと見守っていることでしょう…。
メモラビリアには昔、✕✕✕があった…!?
写真を一枚、現像しておくんなまし~
アトラクション体験後のお楽しみのひとつ「ライドフォト」は、乗り場の先にあるショップ「タワー・オブ・テラー・メモラビリア」にて購入できます。
※ 現在、ライドフォトのサービスはお休みしています。
ボクハ、ミテハイケナイモノヲ、ミテシマッタ…
こちらのお店では、タワー・オブ・テラーにちなんだ商品を販売しているため、アトラクション体験後、余韻に浸れるような心ときめくグッズ&アイテムを手に入れることができます。
こんなハイタワー氏は見たくなかった…w
ちなみに「メモラビリア」は以前、” 室内プール ” があった場所だとされています。
こちらでは、美女と水浴を楽しむ ” チャーミング ” なハイタワー氏にも会えますよ(笑)。
” アンリミテッド ” は世界標準に追いついた!?
在りし日のハリソン・ハイタワー三世
今回は、東京ディズニーシーのアトラクション「タワー・オブ・テラー “ アンリミテッド ” 」についての体験レポートをお届けしました。
2020年版は、BとCのエレベーターは合計7回落下する「LEVEL13 “ シャドウ・オブ・シリキ ”」仕様となっていました。
エレベーターAの「LEVEL13」もエフェクトに関しては魅力的ではありますが、落下のパターンが格段に増えるBまたはCのバージョンこそ、フリーフォール型ライド・アトラクションの極みであると言えるでしょう。
是非、TDSにて、この時期にしか味わえない、” 特別な絶叫体験 ” を、複数回トライして楽しんでみてはいかがでしょうか。