これはもはや ” カリブの海賊 ” ではありません…
この記事について
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー」についてご紹介したいと思います。「混雑状況」や「攻略方法」はもちろんのこと、アトラクションの「背景」や「トリビア」など、体験する前に知っておきたい情報や楽しみ方のポイントについて、臨場感たっぷりの ” 体験レポート ” と共にお届けいたします。
ひとつ上ゆく ” カリブ ” を体験できます
カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー(Pirates of the Caribbean: Battle for the Sunken Treasure)は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』をテーマとしたライド型のアトラクションです。” カリブの海賊 ” そのものはディズニーでもお馴染みのクラシカル・アトラクションですが、上海版は、” 最新鋭の技術や効果 ” を数多く取り入れており、これまでのバージョンとは大きく異なるコンセプトで以って、造られています。
アトラクションのデータ
カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー(Pirates of the Caribbean: Battle for the Sunken Treasure)
- 所要時間:約8分
- アトラクションタイプ:フリューム・ダークライド(ファミリー向け)
- エリア:トレジャー・コーブ(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2016年6月16日
- 混雑状況:★★★★☆
- ファストパス:✕
- シングルライダー:〇
- プレミア・アクセス:〇
上海以外でこのアトラクションを楽しめるパークは??
上海ディズニーランド・パークの「カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー」と同タイプのアトラクションは、以下のディズニーパークにも導入されています。
- ディズニーランド(カリフォルニア)
- カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
- マジック・キングダム(フロリダ)
- カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
- 東京ディズニーランド
- カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
- ディズニーランド・パーク(パリ)
- カリブの海賊(Pirates of the Caribbean)
トレジャー・コーブにあります
トレジャー・コーブの全景
カリブの海賊が存在する「トレジャー・コーブ(Treasure Cove)」は、パイレーツをモチーフとした ” 世界初 ” のテーマランドとなっています。
主に「海(ラグーン)」と「港町」の2つのエリアで構成されており、本アトラクションは、港町側に位置しています。
その他、ラグーンを小舟でクルージングする「エクスプローラー・カヌー」、グリル料理を中心としたダイニング「バルボッサ・バウンティ」、上海ディズニー、オリジナルのアイテムを数多く取り揃えているショップ「ダブルーン・マーケット」など、ユニークな施設やスポットで構成されており、上海が誇る、魅力あふれる独自エリアとなっています。
混雑状況について
プレミア・アクセスの対象となっています
待ち時間/混雑する時間帯など
パーク内において、比較的、待ち時間の長いアトラクションのひとつとなっています。
待機時間の目安としては、平日は30~45分、休日で~75分程度といったところでしょうか。混雑日には90分を越えることも。
大容量の「ライド・システム」を採用しているため、回転率そのものは悪くありません。午前中や日暮れ後には、短時間(15分前後)で乗れることもあるようです。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
シングルライダーには対応しているの?
シングルライダーの対象となっているアトラクションです。
本アトラクションのライドは3人掛けのため、比較的、1人分の空きが出やすいです。シングルライダーに相応しいアトラクションのひとつだと言えるでしょう。
プレミア・アクセスには対応しているの?
プレミア・アクセスを使えば…
「80分」待ちが~
ものの「5分」で!
カリブの海賊は「プレミア・アクセス」に対応しています。混雑日でも安心ですね。
上海ディズニーリゾートの優先入場システム「ディズニー・プレミア・アクセス」については、以下の記事でも詳しく紹介しております。こちらも参考にしてみてください。
体験レポート
今回の訪問では計4回体験してきました
それでは、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
雰囲気は ” パリ版 ” に近い印象
カリブの海賊は、トレジャー・コーブの最奥地に位置しています。ニューオーリンズの洋館をモチーフとしているカリフォルニア版やTDL版とは異なり、黒い帆を特徴とする ” 砦(要塞)型 ” のエントランスとなっています。
Qラインについて
優先入場制度を上手く利用して必ず乗りたい
外部に設けられたQラインをしばらく進んだのち、要塞の中へ。
建物の入り口からドック(乗り場)までの距離は割と短いのですが、並びの列が雑多になっていることもあり、押し合いへし合いは必至。中国人の方々は前後に間隔をあけず、ピタッとくっつくような並び方をされる傾向にあるようです。そのような並び方に慣れていない私たちは、少々、戸惑いを覚えました…。
内部はどうなっているの?
内部も見所がいっぱい!?
要塞の中へと入ると、古びた道具や書物、調度品の数々を観賞できるようになっています。蜘蛛の巣がかったオレンジ色の照明や骸骨などもディスプレイされており、一足進むごとに海賊たちの世界へ引き込まれていくのを感じます…。
ライドは ” ボート ” 型
このライドには ” 最新鋭 ” の技術が搭載されています
ゲストは ” ボート型 ” のライドに乗ってアトラクションを体験します。ひとつの船につき定員は30名(5名×6列/1ライド)。TDL版(20人乗り)と比べ、より大容量となっています。木材で組み立てられたかのような、クラシカルな味わいが感じられるライドです。
おすすめの席はどこ??
最前列に乗ることができました
上海版のカリブの海賊は ” 磁気 ” で駆動するライド・システムとなっているため、前進のみならず、回転したり、逆向きに進んだり、といったユニークなアクションを特徴としています。
故、基本的には、左右どちら側に座っても見え方が大きく変わるようなことはありませんが、前方のシートの方が眺めは良く、より迫力も感じられるため、前側の座席に乗ることの方を重視されると良いでしょう。
さあ、” 海賊たち ” の世界へ!
いざ、財宝探しの航海へと出発!
イギリス海軍の旧要塞をモチーフとしたドックから、この危険な船旅は始まります。
入江のレストラン「バルボッサ・バウンティ(Barbossa's Bounty)」に別れを告げ、何やら不気味な暗い洞窟の中へとボートは進んでいきます。
洞窟内は骸骨だらけ…
ゲストは骸骨と化した、たくさんの海賊たちに迎えられます。
物を言わず、杯を交わす彼らは、かつての ” 栄華 ” を称えているかのようです。ガイコツたちはあまりにもリアルな造作なので、小さいお子さまは怖がってしまうかもしれませんね。
あの「ワンちゃん」とも会えます
骨が骨で骨を呼んでいます(笑)
上海版でも、鍵をくわえた ” 牢屋の番犬 ” は登場します。
しかしながら、この「ワンちゃん」と囚われの身の「海賊たち」は、すでに ” 成れの果て ” となっています…。
序盤にこのシーンを登場させるという演出は、パリ版のカリブの海賊と酷似しています。
われらがヒーローのお出ましです
さらに暗闇の中を進んでいくと、舵を取る骸骨の姿が見えてきます。
雷鳴と共にその骸骨は肉体を取り戻し、黄泉がえったその姿は、なんとあの「ジャック・スパロウ」でした。
本セクションの演出は ” プロジェクション・マッピング ” によるものです。幻想的でなかなか見ごたえのあるワンシーンとなっています。
ボートは海底へ
すっかりここは海の底…
ジャックの合図と共に、ボートは渦潮に飲み込まれ、気が付くと海の底に。
辺りを見回すと、朽ち果てた沈没船が何隻も見えます。そこはまるで船の墓場のようです。あの有名な幽霊船「フライング・ダッチマン号(Flying Dutchman)」の姿も。
さらに奥へと進むと、目を覚ました巨大な海のモンスター「クラーケン(※)」が目の前を横切っていきます…。
補足(※)
クラーケン(Kraken):スカンジナビア地方に伝わる、巨大なイカやタコに似た海の怪物のこと。触手を用いて、船や乗組員などを襲ったとされる。
美しい海底の世界が目の前に
クラーケンに見つからないよう、ボートは沈没船の中へ身を潜めます…。
奥からは荘厳なオルガンの音色が聴こえてきます。その不気味な空間は、ジャック・スパロウの宿敵「デイヴィ・ジョーンズ(Davy Jones)」の棲家となっていました。
デイヴィ・ジョーンズ氏(ファストパス画面より)
彼は ” イカ ” の触手のような髭を動かし、” 蟹 ” のような腕を大きく振りかざして、ゲストを威嚇します。
大海戦
内部ではこんなことになっています
ジョーンズの隠れ家を通り過ぎると、ボートは周りの船と共に ” 急浮上 ”。崩れかけていた沈没船は豪華絢爛な ” ガリオン船 ” へと姿を変えて、海面へと顔を出します。
周りを見渡すと、何十隻もの帆船に囲まれているのが分かります。ここはもう、戦場です。
大砲の衝撃、水しぶき、舞い上がる炎。映画さながらの大迫力な海戦が目の前で繰り広げられます。
決死の戦いの行く末は…!?
ラストには ” サプライズ ” も!?
命からがら、我々の乗る小さなボートは覚束なく、船の合間を縫って進んでいきます。
船底が破壊された一隻の帆船の倉庫内へ隠れると、そこにはなんと「キャプテン・ジャック」と「デイヴィ・ジョーンズ」の姿が!
二人は ” 財宝 ” をめぐって激しく剣闘しています。
あやまってナイフを落としてしまったジャックに絶体絶命のピンチが到来。
果たしてその戦いの行方はどうなるのでしょうか。そして、この砲火に包まれたバトル・フィールドを、我々も無事、脱出することができるのでしょうか…!?
ライドフォトにも対応しています
上海の思い出をフォトパスで残そう
カリブの海賊は「ライドフォト」の対象アトラクションとなっています。
ライドフォトというのは、アトラクションの体験中に撮影される写真のことです。東京ディズニーランドの「スプラッシュ・マウンテン」やディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」でもお馴染みのサービスですね。
ちなみに、” ドロップ(ゴール直前)” のタイミングでライドフォトの撮影があります。
しっかり笑顔で臨み、思い出の1枚を残しましょう(笑)。
フォトパスはライドフォトの販売店舗にて購入できます
ちなみに、ライドフォトはアトラクションの出口付近に隣接するショップ「ダブルーン・マーケット(Doubloon Market)」にて購入可能となっています。
店舗カウンターにて、ライドフォト購入の旨と該当の画像 No. を店員さんに伝えるだけでOKです。
受け取りまでの所要時間は、余程混雑していない限り「5分」程度といったところでしょうか。
海の大怪物のお味は…!?
カリブ体験後にはこちらにも
カリブの海賊に隣接しているダイニング「バルボッサ・バウンティ(Barbossa's Bounty)」は、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のキャラクター「バルボッサ」をモチーフとしたレストランです。
アトラクションの一部として設計されており、東京ディズニーランドにおける「ブルーバイユー・レストラン」と同様の役目を果たしています。
レストランの向こう側は「カリブの海賊」です
こちらのダイニングでは、主に、グリルやバーベキューを中心とした料理を提供しているのですが、そのラインナップの中には、なんと、映画にも登場するモンスター「クラーケン」をモチーフとしたメニューも存在しています(笑)。
その料理は「海怪焼烏賊配飯(Snacken Kraken Squid & Rice)」というもので、ライスの上に「焼きイカ」が乗った丼系のフードとなっています。
海の怪物「クラーケン」も食すことができます(笑)
あの ” 伝説の海の大怪獣 ” を味わってみたいという方は、アトラクション体験後、是非、こちらのレストランにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
カリブに乗るためだけに上海に行く価値はあり!
映像美、そして、圧倒的な没入感
今回は、上海ディズニーランド・パークのアトラクション「カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー」についての体験レポートをお届けしました。
上海版のカリブの海賊は、ディズニーパークにおけるクラシカル・アトラクションを、別の次元にまで引き上げたテクノロジーの極みとも言えるアトラクションへと様変わりしています。従来の ” カリブ ” のイメージを完全に覆しており、兎に角「天晴」のひとことに尽きます。
海賊たちの激しいバトル・フィールド、そして、最新鋭の技術を駆使した ” 新感覚なカリブの海賊 ” を、是非、上海で体験してみてはいかがでしょうか。