
上海で訪問マストなアトラクションです!
カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー(Pirates of the Caribbean: Battle for the Sunken Treasure)は、映画『Pirates of the Caribbean』をテーマとしたライド型のアトラクションです。
ディズニーではお馴染みのアトラクションですが…
上海版 ” カリブの海賊 ”は、これまでのバージョンとは大きく異なるコンセプトで作られています。ストーリーや構成の違いはもちろんのこと、磁気駆動のライドやプロジェクション・マッピング等、最先端の技術や効果が導入されており、新感覚で楽しめる内容となっています。
アトラクションのデータ
カリブの海賊:バトル・フォー・サンケン・トレジャー(Pirates of the Caribbean: Battle for the Sunken Treasure)
- 所要時間:約8分
- アトラクションタイプ:ダークライド(ファミリー向け)
- エリア:トレジャー・コーブ(上海ディズニーランド・パーク)
- 開始日:2016年6月16日
- ファストパス:✕
- シングルライダー:〇
混雑状況など
待ち時間、混む時間帯など

プレミア・アクセス側から見たスタンバイ(80分待ち)の様子
私たちが訪問した日は混雑日であったため、常時60~80分待ちでしたが、基本的に回転は良いアトラクションであるため、午前中や夕方以降は15~30分前後で乗れることも多いようです。
ファストパスやシングルライダーには対応しているの?
ファストパス非対応のアトラクションです。シングルライダーには対応しています。シートは横並び5座席(奇数)なので、比較的、空きが出やすいようです。
プレミア・アクセスには対応しているの?
プレミア・アクセスに対応しています。混雑日でも安心ですね。
※プレミア・アクセスに関する記事はこちら。

プレミア・アクセスを使えば…

「80分」待ちが、ものの「5分」で!
体験レポート
トレジャー・コーブにあります

トレジャー・コーブの全景
カリブの海賊のある「トレジャー・コーブ(Treasure Cove)」は上海ディズニーのオリジナル・テーマランドの一つ。パイレーツをモチーフとしたエリアで、その多くは「海(ラグーン)」で構成されています。
外観について

TDL版とは雰囲気が異なるエントランス
トレジャー・コーブの最奥地に位置するのが「カリブの海賊」です。黒い帆が印象的なエントランスでゲストを迎えます。外観はTDLやアナハイムのようなニューオーリンズの洋館風ではなく、砦(要塞型)となっており、どちらかというとパリ版に近い印象を受けます。
内部はどうなっているの?
しばらく外部にあるQラインを歩いてから内部へと入ります。蒸し暑い上海に適した、風通しの良い通路となっています。
乗り場まではカオス状態…

受難の先に喜びが待っている…!?(笑)
建物の中に入ると、比較的短い時間でドック(乗り場)まで辿り着くことができます。ただ、並びの列が雑多な感じで、押し合いへし合いになることが必至なので油断はできません。中国の方は前後に間隔をあけずピタッとくっついてくる並び方をするようです。そういう並び方に慣れていない私たちは、少々、戸惑いを覚えました…。
ライドは30人乗り
5座席×6列の30人乗り。20人乗りのTDL版と比べて、より大容量となっています。ボートも木組みで作られたような、味わいのあるライドです。

ドック(乗り場)の様子
上述のとおりライドは「磁気」で駆動するよう作られています。故、前進だけでなく、回転したり、逆方向へと進んだりといった、ユニークな動きを可能としています。これによりリアルで迫力のあるライド体験を味わうことができるのです。
財宝探しの旅へと出発!

ドックはイギリス海軍の旧要塞という設定です
ボートへ乗り込み、出発します。スリリングな航海の始まりです。入江のレストラン「バルボッサ・バウンティ(Barbossa's Bounty)」に別れを告げ、何やら不気味な暗い洞窟の中へとボートは進んでいきます。
洞窟内は骸骨だらけ…
骸骨と化した海賊たちによってゲストは迎えられます。物言わず、杯を交わす彼らは、かつての栄華を称えているかのようです。造りがとてもリアルなので、もしかしたら小さなお子さんは怖がってしまうかもしれませんね。
あの「ワンちゃん」とも会えます
上海版でも「鍵をくわえた牢屋の番犬」のシーンがあります。アトラクションの序盤で登場するという構成はパリ版とよく似ていますね。相違点としては、囚われの身の海賊もワンちゃんもすでに「あの姿」になっているということですが…

骨が骨で骨を呼んでいます(笑)
黄泉がえる「キャプテン・ジャック」
さらに暗闇の中を進むと、舵を取っている骸骨と対面します。雷鳴と共にその骸骨は肉体を取り戻し「ジャック・スパロウ」へと姿を変えます。この演出はプロジェクション・マッピングによるもの。なかなか幻想的なワンシーンです。

われらがヒーローのお出ましです
ボートは海底へ
ジャックの合図とともにボートは渦潮のようなものに飲み込まれ、気が付くと海の底に。周りには朽ち果てた沈没船が何隻も見えます。そこはまるで船の墓場のよう。あの有名な幽霊船「フライング・ダッチマン号(Flying Dutchman)」の姿もあります。
さらには目を覚ました巨大な海のモンスター「クラーケン(Kraken)」とも遭遇するハメに…。
デイヴィ・ジョーンズとご対面
クラーケンから逃れるようにボートは沈没船の中へ…。その奥からは荘厳なオルガンの音色が聴こえてきます。その不気味な空間はなんとジャック・スパロウの宿敵「デイヴィ・ジョーンズ(Davy Jones)」の隠れ家となっていました。彼はゲストを威嚇するかのように、蟹のような腕を振りかざしています。
デイヴィ・ジョーンズ氏(ファストパス画面より)
急浮上
ジョーンズの隠れ家を抜けると、ボートは急に浮上し始めます。周りの沈没船も次々と浮かび上がり、豪華絢爛なガリオン船へと姿を変えて海上へ顔を出します。あたりを見回すと、何十隻もの帆船に囲まれているのが分かります。大砲の衝撃や水しぶき、舞い上がる炎。映画さながらの大迫力な海戦が目の前で繰り広げられます。

内部ではこんなことになっています
決死の戦いの行く末は…!?
命からがら我々の乗る小さなボートはゆっくりと進んでいきます。船底が破壊された一隻の帆船の倉庫内へと隠れると、そこにはキャプテン・ジャックとデイヴィ・ジョーンズの姿が!二人は財宝をめぐり剣闘しています。あやまって剣を落としてしまったジャックに絶体絶命のピンチが到来。果たしてその戦いの行方はどうなるのでしょうか。そして、この砲火に包まれるバトル・フィールドの中を、我々も無事、脱出することができるのでしょうか…!?
ライド・フォトに対応しています
アトラクションに乗っている間に撮影される「ライド・フォト」にも対応しています。ライドを降りてすぐ先にあるショップ「Doubloon Market」にて写真は購入可能。どこで撮影されるかは…秘密にしておきます(笑)。ヒントはこのアトラクションで一番のサプライズが起こる場所(後半)です…。

パイレーツ・グッズも販売しています
どの位置に乗るのがいいの??

最前列に乗ることができました
上海版のライド・システムは「磁気駆動」であることから、左右の入れ替えは頻繁に行われるため、左右のどちら側に乗ったとしてもさほど見え方に変わりはありません。 但し、前に乗るか後ろに乗るかでは「迫力」に違いがあるので、なるべく前に乗ることを重視した方が良いかもしれません。
カリブに乗るためだけに上海に行く価値はあり!

トロンやソアリンと並んで、上海ディズニーで絶対に体験してもらいたいアトラクションがこの「カリブの海賊」です。巨大なスクリーンに映し出される映像と連動した動きやプロジェクション・マッピングを駆使した演出により、これまでの ” カリブ ” のイメージを覆す、圧倒的なリアルさと迫力に興奮が収まることはありません。兎に角、「天晴」のひとこと。新感覚のアトラクション体験を保証します。
2022年にオープンが予定されている東京ディズニーシーの「ファンタジー・スプリングス」には『ピーターパン』をモチーフとしたアトラクションができるようですね。そのアトラクションが「上海のカリブのようにならないかな…」、なんて、私はひそかに思ったりしているのですが…(笑)