パリには「アグラバー」を再現したエリアがあります
この記事でわかること
- アトラクション「アラジンの魅惑のパサージュ(パリ)」の基本データやトリビア
- 混雑を回避するコツ
- このアトラクションの見どころ&おすすめポイント
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海外ディズニーパーク&リゾート情報の総合ウェブメディア「ワールド・オブ・ディズニー ‐ World of Disney ‐ 」が、パリのディズニーについて ” 独自 ” の視点に基づく「リアルな情報」「裏ワザ」「攻略法」を全力でご紹介したいと思います★
アラジンの世界にどっぷり浸れます
アラジンの魅惑のパサージュ(Le Passage Enchante d'Aladdin)は、ディズニー映画『アラジン』に登場するシーンを再現した ” ショーケース ” を観賞して回る、屋内型ウォークスルータイプのアトラクションです。
アトラクションのデータ
アラジンの魅惑のパサージュ(Le Passage Enchante d'Aladdin)
- 所要時間:制限なし(約10~15分程度)
- アトラクションタイプ:ウォークスルー(ファミリー向け)
- エリア:アドベンチャーランド(ディズニーランド・パーク)
- 開始日:1993年11月
- 混雑状況:★☆☆☆☆
- ファストパス:✕
パリ限定のアトラクションです
ディズニーランド・パーク(パリ)の「アラジンの魅惑のパサージュ」と同タイプのアトラクションは、他のディズニーパークには導入されていません。世界で唯一、パリにしかない貴重な存在であることから、ディズニーランド・パリ訪問の際は、是非、体験していただきたいアトラクションのひとつとなっています。
パリで最も ” ミニマム ” なアトラクション!?
アドベンチャーランド・バザールの一風景
1992年にオープンした「ユーロ・ディズニーランド(現:ディズニーランド・パリ)」は、開園年の入場者数が予測の半分(またはそれ以下)だったと言われています。
思うように伸びないパークの ” 集客問題 ” がパリ・ディズニーの悩みの種となっている中、” ゲストの増加 ” を目的に導入された施設のひとつが「アラジンの魅惑のパサージュ」でした。導入の前年(1992年)に公開されたディズニー映画『アラジン』の大ヒットにあやかり、急遽、建設されることとなったようです。
ユーロ・ディズニーは苦難の連続でした…
しかしながら、当時のユーロ・ディズニーランドは深刻な「財政難」という問題も抱えていました。それ故、多額の予算を捻出することはできず、大型アトラクションの導入は困難な状況にありました。
その結果、完成した施設は ” ウォークスルー型 ” の屋内アトラクションというもの。
工期も短めであったことから、かなり規模の小さい施設となりました。
それ故「アラジンの魅惑のパサージュ」は、不本意(!?)ながらも、ディズニーランド・パリで最も小さなアトラクション、という ” 肩書き ” が付けられることとなったといいます。
混雑状況について
エリアそのものは賑わいを見せています
待ち時間/混雑する時間帯など
混雑はしていません。公式アプリでは待ち時間が「5分」と表記されていますが、実際には待つことなく、すぐに入場可能となっています。
ファストパスには対応しているの?
ファストパスには対応していないアトラクションです。
体験レポート
ここが ” アラジンの世界 ” の入り口です
それでは、ディズニーランド・パークのアトラクション「アラジンの魅惑のパサージュ」について、詳しくご紹介していきたいと思います。
外観について
The アラビアン!なエントランスとなっています
本アトラクションは「アドベンチャーランド・バザール(Adventureland Bazaar)」という、アラビア風の建物が立ち並んだ広場の中にあります。このエリアは『アラジン』に登場する架空の街「アグラバー(Agrabah)」が再現されており、東京ディズニーシーの「アラビアンコースト」とよく似た、異国情緒の漂う雰囲気を特徴としています。
内部はどうなっているの?
早速、ジーニーが出迎えてくれます
建物内は一方通行となっていますが、曲がりくねりながら進んでいくため、まるで ” 迷路 ” を歩いているかのような感覚になります。また、フォトスポットがあちらこちらにあるため、思いの外、内部は混雑(撮影待ちの列など)しています。
内装にもこだわりが感じられます
建物の奥へと入ると、アラビアン・テイストの骨董品や調度品の数々を観賞できるようになっています。極彩色なランプやステンドグラスなども飾られており、中東の雰囲気がそこかしこに感じられます。
さあ、” アラジン ” の世界へ!
アラジンの魅惑のパサージュは、9つのセクション(ショーケース)で構成されています。展示物を順番に観賞していくことで、ディズニー映画『アラジン(Aladdin)』のストーリーを振り返ることができる、という趣旨となっています。
それでは、本アトラクションの詳細について「前半」と「後半」に分けてご紹介していきたいと思います。
本編(前半)
アトラクションの前半部分は、主人公「アラジン」の登場シーンから、魔人「ジーニー」との出会いまでのストーリーをメインとしたショーケースで構成されています。
① アグラバー市場(Agrabah Market)
ハラペコだったもんで、つい…
パンを盗んだアラジンが剣を持ったアグラバーの警備員によって追われているシーンから物語が始まります。警備員にしてはワルそうな顔つきをしていますね(笑)。
画面左側にはアラジンの相棒、猿の「アブー」の姿も見えます。
② マジックランプ(The Magic Lamp)
妖しげに輝く ” ジーニー ” のお住まい
映画にも登場する「魔法のランプ」が岩の上に鎮座しています。ぼんやりと淡い光を放つその姿はとても幻想的です。
③ アラジンの家(Aladdin's Home)
なあ、聞いてくれよ、おさるく~ん
警備員を撒き、” 安住の地 ” へと戻ったアラジンがアブーと語らっているシーンです。アラジンの家の窓からは王女「ジャスミン」が暮らす荘厳な「宮殿」も見えます。
④ 不思議の洞窟(Cave of Wonders)
ガォ~
アラジンが珍妙な虎の顔の入り口から洞窟の中へと入ろうとしています。洞窟の中で魔人との ” 運命の出会い ” が待っているとも、つゆ知らず(笑)。
⑤ フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)
チャラッチャ~、チャ~チャ~ン
洞窟の中へと入ると、目の前には宝の山が。アラジンはランプを見つけると、こすって魔人「ジーニー」を登場させます。
久方ぶりに外の世界へ飛び出したジーニーちゃんは、彼のテーマソングとも言える『フレンド・ライク・ミー(Friend Like Me)』を披露します。
ちなみにこちらのショーケースでは、この空色をした魔人が現れたり、消えたりするという特殊効果が取り入れられています。これは「ファントム・マナー」でも採用されている、” 反射 ” を利用したオーディオ・アニマトロニクスの技術とのこと。
本編(後半)
アトラクションの後半部分は、王女「ジャスミン」との出会い、そして「ジャファー」の悪だくみ&成敗されるまでのストーリーをメインとしたショーケースで構成されています。
⑥ アリ王子(Prince Ali)
俺、ゾウの上に立って乗れるんだよ~
アラジンは美しく、位の高いジャスミンと結婚するために「王子」に扮装し、象に乗って彼女と王様の前に登場します。
ジャファーはそんな彼の存在を陰で疎ましく思っているようです。
⑦ 大蛇に変身したジャファー(Snake-like Jafar)
チャーミングな ” ハート型 ” の毒蛇に変身!
恐ろしい巨大な ” コブラ ” に変身したジャファーは、無防備なアラジンに襲い掛かります。その間、ジャスミンは砂時計の中に閉じ込められ、囚われの身に…。
⑧ ジャファーの敗北(Jafar Defeated)
うあぁぁぁぁぁぁ~
クライマックスにてジャファーはジーニーの ” ランプ ” の中に閉じ込められてしまいます。ジャスミンも無事、解放。
勧善懲悪は世界共通!?ということですね(笑)。
ワナワナワナワナ…
その迫力満点のシーンを傍らでブルブル震えながら見守るジーニーの姿が可愛いです(笑)。
⑨ 別れの刻(Farewell)
アホゥ~・ニュ~・ウォア~ウド~
晴れて結ばれたアラジンとジャスミンは、月夜の中、魔法のじゅうたんで ” アグラバー ” の上空を飛び回っています。そんなハッピー・エバー・アフターなふたりを見守るジーニーは、少し不気味な月の姿をしています(笑)。
ラストの ” 壁画 ” もお見逃しなく
ジーニーとアブーがゲストを見送ります
建物内には名曲『ホール・ニュー・ワールド(A Whole New World)』が流れ、物語の終わりを告げています。幸せに包まれたふたりを見届け、アグラバーの余韻に浸りながら、このアトラクションをあとにします。
エリア拡張計画はあったものの…
パリにも ” アラビアンコースト ” が…!?
本アトラクションの裏側には、やや広めの敷地が残されていたため「アドベンチャーランド・バザール」は拡張される計画があったと言われています。
実現されれば、おそらく(小規模ながらも)東京ディズニーシーの「アラビアンコースト」と同様の世界観を有するエリアが誕生していたのではないかと思われます。
独特な浮遊感を楽しめます
拡張後には、TDSの「ジャスミンのフライングカーペット」と同タイプのライド・アトラクションが導入される予定だったとのこと。
しかしながら、この場所に ” 空飛ぶじゅうたん ” は建設されることなく、計画は頓挫…。
導入予定地にはアトラクションではなく、ダイニング「ハクナ・マタタ(Hakuna Matata)」が建てられるだけとなりました。
現在は「WDS」の上空を高く、高く飛んでいます…
ところが、当初の計画より数年後にあたる2002年、ウォルト・ディズニー・スタジオの開園に伴い、同パーク内にはフライング・カーペット型のアトラクション「フライング・カーペット・オーバー・アグラバー(Flying Carpets Over Agrabah)」が誕生しました。
一度、消えかかったアトラクションが再び採用&建設されたというわけです。
けれども、ウォルト・ディズニー・スタジオは ” 映画 ” をコンセプトとしたパークであるが故、この場所に突如「アラジン」のアトラクションがオープンした経緯には、正直、違和感を覚えます。
おそらく、本パークは開園当初、アトラクションの数が極端に少なかったことから、施設数の ” 水増し ” の目的もあったのではないか、と推測されます。
本来はこの後ろのスペースを使ってエリア拡張する予定でした
とはいえ、元々「アドベンチャーランド・バザール」に ” アラジンの世界 ” という一貫としたコンセプトを持たせたかったのであるならば、やはり、その地に ” 空飛ぶ魔法のじゅうたん ” を建設すべきだったのではないでしょうか。
これはあくまで個人的な見解ではありますが、あのアトラクションがこっちのパークにあった方がしっくりくる、と感じることは、他のパークでもよくあることです。
アラジンと一緒に ” アグラバー ” を散策しよう!
アグラバーの散策は胸が躍ります
今回は、ディズニーランド・パーク(パリ)のアトラクション「アラジンの魅惑のパサージュ」についての体験レポートをお届けしました。
ディズニー映画『アラジン』のストーリーを分かりやすく且つコンパクトにまとめられた、小粋なパサージュ(小路)となっています。アトラクションも然ることながら、エキゾチックな雰囲気を味わえる「アドベンチャーランド・バザール」をぶらりと闊歩するという過ごし方もおすすめです。
アラジンの世界に本当に迷い込んでしまったかのような感覚を楽しめる ” アグラバー ” の散策を、是非、パリで体験してみてはいかがでしょうか。
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