
TDLのスペース・マウンテンとは見た目が全く異なります
ディスカバリーランドにそびえ立つドーム状の建物は、ディズニーランド・パーク(パリ)の人気アトラクションの一つ「スペース・マウンテン:ミッション2(Space Mountain: Mission 2)」です。フランスの小説家、ジュール・ヴェルヌの『月世界旅行(De la Terre à la Lune)』をテーマに設計されたローラーコースタータイプのアトラクションです。
現在は、映画『スター・ウォーズ』のワンシーンや効果音などが盛り込まれた「ハイパースペース・マウンテン(Star Wars Hyperspace Mountain)」として様変わりしています。

ハイパースペース・マウンテンのエントランス
この記事の目次
パリのスペース・マウンテンは何もかもが違う!?
スペース・マウンテンは日本でもお馴染みのアトラクションですが、ディズニーランド・パリのスペース・マウンテンは全く別モノと言っても過言ではありません。
それもそのはず「ディスカバリーランド(パリ版のトゥモローランド)」は” レトロ・フューチャー ”という懐古主義的な未来像をコンセプトとしたエリアであるため、世界中のディズニーパークにあるアトラクションのデザインや演出、展開が異なっているのです。

ディスカバリーランドの一風景
それ故、スペース・マウンテンもレトロ・フューチャーを前面に押し出したデザインとなっており、華美な尖塔や巨大な大砲、ゴールドを基調としたカラーリングなど、やたらゴテゴテとした見た目に仕上がっています(笑)
TDSのプロメテウス火山の原型!?ディスカバリー・マウンテンとは??

東京ディズニーシーのシンボル「プロメテウス火山」
元々、ディスカバリーランドは「ディスカバリー・マウンテン」という名の火山島を中心としたエリアになる予定でした。その火山島の周りにはラグーンがあり、そこにはノーチラス号が停泊している、といった構想だったそうです。これはプロメテウス火山のあるディズニーシーのミステリアス・アイランドとよく似たエリアですね。
ところがディズニーランド・パリ(当時はユーロ・ディズニーランド)は財政上の問題があり、その構想を実現することができなかったようです。しかしながら、当初のイメージを損ねないよう、ディスカバリー・マウンテンになるはずだったスペース・マウンテンの周りには、現在もラグーンとノーチラス号があり、構想段階の面影を残しています。
アトラクションのデータ
ハイパースペース・マウンテン(Star Wars Hyperspace Mountain)
- 所要時間:2分5秒
- 長さ:1,000m
- 最高時速:71km
- アトラクションタイプ:屋内コースター(ビッグ・スリル)
- エリア:ディスカバリーランド(ディズニーランド・パリ)
- 開始日:2017年5月7日
- ファストパス:〇
- シングルライダー:〇
混雑状況
待ち時間、混む時間帯など
回転率が良いせいか、さほど混みません。私たちが訪問した時は、終日、20~30分前後で乗れました。最短10分待ちの時も!夕方になればなる程、空いてくるようです。
エクストラ・マジック・タイムの時間帯にも動いているアトラクションですので、その時間に乗るのも良いかもしれませんね(私たちが訪問した時はスペース・マウンテンはシステム調整でエクストラの時間に乗ることはできませんでした)。
ファストパスやシングルライダーには対応しているの?
対応しています。混雑状況にもよりますが、夕方くらいまでファストパスが残っていることもあるようです。私たちが訪れた時は17時を過ぎてもまだ発券が可能でした。

ファストパス発券機は少し離れたところにあります
元々、あまり混んでいないのでシングルライダーを利用することは殆どないかもしれません。時間差もスタンバイと5~10分程度しかありませんでした。
体験レポート
外観について
上述の通り、レトロ・フューチャーな外観をしています。真っ白なスペース・マウンテンも無機質なクールさがあってカッコいいのですが、クラシカルな味わいのあるパリのスペース・マウンテンもなかなか素敵です。

周りにはラグーンが。ノーチラス号も目の前に

何故か巨大な大砲があります(笑)これは何に使うのかというと…
乗り場は明るい

左右に分かれていますがコースは一緒です
パリのスペース・マウンテンは日光が差し込む明るい空間に乗り場が設けられています。大きな階段を下ると、ライドが左右に分かれているので、キャストさんに案内された方のライドに乗ります。

なんとハーネスがあります(笑)
ライドに乗ると、ハーネスを胸まで下げるよう案内があり、その通りにします。そんなオペレーションはTDLにはないですよね(笑)でも、その通りにしないとこれから先が大変なことになるのです。
準備が完了するとライドが動き出し、少し進んだところで一旦停止します。そして、ひと呼吸の後…
いきなりのロケットスタート
何の予告もなしにライドが急発進します。外にある” あの大砲 ”で打ち上げているのです(そういう設定です)。最高時速71キロ!もの凄いスピードと重力を感じます。あっという間に頂上まで到達。その後は真っ暗闇の宇宙空間へと吸い込まれていきます…
ループやスクリューもあります
吸い込まれた先には『スター・ウォーズ』の世界が広がっています!ジョン・ウィリアムズのあの名曲と共に、レーザーと爆音が交差する激戦の中を潜り抜けていきます。

HSMのイメージ・ピクチャー。果たして中はどうなっているのか!?
パリのスペース・マウンテンにはなんとループ(1回転)する箇所があります。それも複数回。これじゃあハーネスが必要となるわけですね(笑)
ループだけでなくコークスクリューもあります。これもまた他のディズニーにはないエレメントですね。ひねりにひねられ、本当に『スター・ウォーズ』の戦闘機に乗っているかのような感覚です(戦闘機に乗ったことはないのであくまでも想像に過ぎませんが…)
ライドフォトにも対応
ハイパースペース・マウンテンもライドフォト対応です。悲惨な顔になるのは必至ですね。でも頑張って、笑顔を作って記念に残しましょう。フォトパス+を購入された方は自分の変顔コレクションになるかもしれませんね(笑)
どの席がおススメ??
ローラーコースターあるあるですが、やはり、最後部の席が一番、高低差を感じられるという意味でよりスリルを感じられます。パリのスペース・マウンテンは4人乗りライドの6両編成なので、TDLのライドよりだいぶ長いです。故、後ろに行けば行くほど、恐怖が倍増します(笑)

最後部はよりスリルを楽しめる最高の場所です!
私たちは今回の訪問で3回、ハイパースペース・マウンテンに乗車したのですが、その中の1回で最後部(12番目)のシートに乗ることができました。高低差はもちろんのこと、最初の加速の時も、距離や時間をより長く楽しめるのでかなりエキサイティングな体験を味わうことができました。
これこそホンモノの「ハイパー・スペースマウンテン」!!
私がDLPで一番乗りたかったアトラクションはスペース・マウンテンでした。これに乗るためにパリにいったようなものです。期待を超える体験ができた、と、今は振り返ります。
現在、TDL以外のスペース・マウンテンは、すべて ” Hyper ” 仕様になっているようですが、スピードやスリル度、『スター・ウォーズ』の世界観とマッチしたエレメント等を総合的に評価したら、ここに勝るものはないのではないでしょうか。ディズニーランド・パリのスペース・マウンテンこそ、ホンモノの ” ハイパースペース・マウンテン ” です!
唯一無二のスペース・マウンテン。DLPを訪問したら必ず体験して欲しいアトラクションのひとつです。

ライトアップされた夜の姿もキレイです